国公立大学を目指すための“青写真”

今回は国公立大学を目指す高校生向けの記事。
まずはこちらをご覧あれ(旺文社パスナビより)

横浜国立大学(理工学部)

東京都立大学(法学部)

横浜市立大学(データサイエンス学部)

上記のこれらは、近隣国公立大の受験科目一覧。言わずもがな国公立大は共通テスト+2次試験のため、私立大に比べて受験科目が多く、5教科6or7科目型の受験がほとんど。とはいえ、都立大(法)のように3教科3科目型の受験も中にはある。

ではこのような受験方式をとる国公立大を目指す上で、「いつまでに」「何を」する必要があるかの“青写真”を示していこう。

①高3進級時点(~4月)
英数国の基礎力の充実
ほとんどの国公立大で必要なこれらの教科は、力がつくまでにどうしても時間を要する。できれば高3進級時点で基礎力が身に付いているのが望ましい。ここでいう“基礎力”というのは、学校の定期テストで最低でも平均点以上は手堅く取れるぐらい(高校のレベルにもよる)。

②高3春から夏にかけて(4~7月)
2次試験でも使う教科
共通テストの過去問に挑戦。現時点の得点力を把握し、早期に目標点に到達できるよう努力あるのみ。理想は共通テスト過去問の反復。そのレベルに到達できていないようであれば、市販の問題集や学校で使っている問題集の取り組みを。
2次試験では使わない教科
共通テストでしか使わない教科のため、まずは教科書の精読等を繰り返し、インプットに努める勉強を。ちなみに社会であれば5~6回程の教科書の精読を繰り返せば、かなり理解は深まり頭に入ってくるはず。

③高3夏から秋にかけて(7月~10月)
2次試験でも使う教科
理想は2次の対策を始められること。その判断基準としては、共通テストの過去問で目標点に到達できているかどうか。到達できていれば2次の対策へ、到達できていなければとにかく目標点到達に向けて努力あるのみ。
2次試験では使わない教科
本格的に力を入れ始める時期。インプットした知識をアウトプットできるように問題集等で反復練習を。

④高3秋から冬にかけて(10月~1月)
共通テスト過去問演習の徹底。ただ漫然と解くのではなく、苦手な単元・分野に力を入れて、少しでも“穴”を埋める取り組みを。並行して、過去問を活用した2次試験対策も抜かりなく。2次で小論文がある大学は、まずは過去問に取り組み、解答の型を身に付ける。

⑤高3冬以降(1月~)
2次試験対策。過去問を軸にひたすら勉強あるのみ。


英単語や古文単語は、特定の時間を設けて取り組むというよりは、とにかく隙間時間を使って、常に目を通すといった取り組みが望ましい。特に英語は文系理系問わず必要になってくる科目。単語、文法、読解、リスニング、やるべきことはワンサカあるけれど、とにかく最優先は単語。なお、高1で一通り英文法の学習は終えておいた方がいい。また、社会の単発知識も英単語や古文単語と同じで、一問一答の問題集を1冊は購入し、隙間時間に常に目を通す。

大事なのは、まず優先順位をしっかりとつけること。2次でも必要な教科と2次では必要ない教科とに分け、前者を優先的に。

ガンバロウ!高3受験生!!!

面接廃止によって神奈川公立高校の入試はどうなる?

現中3+以下の学年及び保護者様向けの記事です。久々の長文ですが、お付き合いを(汗)。

◆2023年度(令和5年度)までの入試制度

通塾生(新中2・新中3)の子は神奈川県公立高校の入試制度はある程度知っていることと思う。では、新年度を迎えるに当たり、新中1の子やその保護者様にも知っておいてもらえるよう、ここで改めて神奈川県公立高校の入試制度を振り返ってみたい。

現行の入試制度は、2013年度(平成25年度)から始まった。2004年度(平成16年度)~2012年度(平成24年度)までの入試においては、前期選抜と後期選抜という2回の受験機会があったが、現在はそれらをひとまとめにした「共通選抜」というものになった。

共通選抜では「内申点+学力検査+面接」の合計点で選抜する第1次選考(定員の9割)と、「学力検査+面接」で選抜する第2次選考(定員の1割)がある。それぞれの比率は2割以上と定められていて、ほとんど全ての高校で面接は2割の設定だ(第2次選考では3割や4割もある)。

以下、共通選抜における各数値の計算方法。

参考:神奈川県公立高等学校入学者選抜について

簡単にまとめると、内申点、学力検査、面接点をそれぞれ100点満点に換算し、3つの項目の合計点が1000点満点になるように各校で比率を配分するというもの。なお、特色検査を実施する場合は、それに100~500点が加算されるから、1100~1500点満点になる。

◆2024年度(令和6年度)からの入試制度

まずはこちらが変更点の概要。

これまでは県教委曰く、「受験生全員に学力検査と面接の機会がある」というものだったが、2024年度の受験生(現中3生)からは一律の面接がなくなる

面接は受験生の特性や長所なども含め、総合的な意欲をはかることを目的として実施されてきたけれど、10分程度の短い時間で一人ひとりを見極めるのは難しいという指摘も多く、一部の学校では面接の得点はほぼ変わらず、面接試験が形骸化しまっている学校が少なくなかった。小田原や平塚江南などのようにほぼ全員が同じ点数の学校がある一方、山北や秦野曽屋などのように20点以上の差が開く学校もある。このように学校によって点数格差が出たり出なかったりするのも廃止の一つの理由となっているかもしれない。

◆全体のおよそ2割を占めていた「面接」の得点はどうなるのか?

例えば「内申点」「学力検査」「面接」の比率が「4:4:2」だった西湘高校が、この面接の「2」をどう配分するかということ。

上記のような算出方法でいくと、以下のような選考基準が考えられる。

参考:神奈川県公立高等学校入学者選抜について

上記にあるように、新制度になった場合、内申点と学力検査のみで考えれば、<内申点:学力検査=「5:5」「4:6」「6:4」>のような配分になることが予想される(横浜翠嵐や湘南などは、3:7または2:8になるのでは?)。少なくとも現在の入試制度に比べ、上位校では学力検査が、下位校では内申点が、それぞれ今まで以上に重視されることになりそうだ。

◆実力一本勝負は難しい?第2次選考の合否に内申点が…

これまでの第2次選考は「内申点」を加味せずに「学力検査」と「面接」で合否が決定するという、いわゆる実力一本勝負という選抜方法だった。ゆえに、何らかの事情で内申点が低い、または成績資料が整わない受験生は、第2次選考狙いでチャレンジ受験をしていたのではなかろうか。ところが、来年以降は少し注意が必要だ。なぜなら…

新制度入試では第2次選考にも内申点が加味されるからだ。

中学校で2021年度から全面実施された新しい学習指導要領「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別学習状況のうち、「主体的に学習に取り組む態度」が第2次選考で評価の対象となる。
「主体的に学習に取り組む態度」とは、これまでの「関心・意欲・態度」に当たるもので、これを以下のように点数化していく。

評価A:3点
評価B:2点
評価C:1点

これらを9教科分=計27点満点とし、さらにそれを100点満点に換算し、第2次選考の得点として可算するというわけだ。だからもう一度言う…

実力一本勝負だからといって、内申点(特に「主体的に学習に取り組む態度」)を疎かにすることなど、愚の骨頂に等しい。

ただ、この「主体的に学習に取り組む態度」というのは、ノートやレポートのクオリティ、授業中の積極性など、客観的評価が難しく、また、各学校で統一されていない評価方法であることが問題点として考えられる。それに、授業中の積極性などは、性格によるところも多分にあるだろうし、ただアピール上手な子だけが得するようなことがあってはならない。

◆特色検査という名で面接を実施する高校も?

現時点では詳細は発表されていないが、特色検査という名で面接を実施する高校もあるだろう。特に専門学科や下位校では、学力もさることながら、学習意欲や適性等をじっくりと見極めることが望ましいだろう。

◆今回の新制度に思うこと

やはりこの「主体的に学習に取り組む態度」が重視されるというのは、どうしても一抹の不安が残る。各学校で評価方法を統一し、客観的基準に基づく選抜が機能してくれることを心の底から願う。学力があるのに先生にアピールするのが苦手ゆえに成績がつかなかったり、また逆に、学力がないのに先生にアピールするのが得意ゆえに成績がついたり…なんてことがないように前者は高校の選択肢が少なくなってしまうし、後者は進学後に学習レベルについていけなくなる…。両者にとって、受験や進学後にプラスにはたらいていかないだろう。

内申点も学校によりかなりの格差がある。学年のおよそ半数に「5」がついてしまう学校もあれば、2割しか「5」がつかない学校もあったり。また、同じ「5」でも、かなりの学力差があるのも事実で、これが「3」や「4」ならなおのこと。だから、実力一本勝負というのは、公平性があっていいんじゃないかなというのが個人的な考えではある。

いずれにせよ、何かを変えれば、また新たな問題点等も出てくるのが必定。“完璧”なものなどない。とにかくこの制度になる以上、できる限りの取り組みをしていくしかない。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

今年の学力検査について

公立高校入試がほぼほぼ終わったため、今年の学力検査、とりわけメイン指導教科である英語について少し考察してみようと思う。

結論から述べると、昨年より易化。これまで合格者平均点が5教科中唯一60点を超えたことがない、安定の難しさを誇ってきた英語だが、現行の入試制度で最も易しかったのではないかと思う。では詳しく見ていこう。

問2:語彙
2022年度
2023年度

対話文の流れから適する語句を選ぶ形式から、今年は短文の中で判断する問題へと変わった。

問6:長文読解
2022年度
2023年度
上記はリード文のみの抜粋だが、明らかに英文量が減った。

問7:資料読解
2022年度
2023年度
例年はQuestionに対して適切な選択肢を選ぶ形式だったが、今年は空欄補充形式に変わった。この形式、明らかに大学入学共通テストに寄せてきてる感が否めない…(汗)。でも、形式が変わっても難易度は大きく変わってはいない。やや面倒さが増したと感じた受験生もいただろうけど。

例年と少し傾向が変わったのは上記のとおり。あ、あとはリスニングの単語記述がなくなったか。やはり英文量の減少が易化の要因といえる。今年は時間が足りないという受験生は少なかったのではなかろうか。

追記:社会はやや難化…?

2022年度:解答用紙
2023年度:解答用紙
個人的には社会は昨年並みと思う…が、解答用紙を見てもらっても分かるとおり、選択肢が増えたことと設問数が増えたことから、客観的判断としては、やや難化といえそう。とは言え、2019年度や2020年度と比べたらはるかに易しいが。

全てが判明したうえで機会があればまた記そうと思うけど、とりあえず、学力検査についての考察でございました。

中3受験生の皆、お疲れ様でした。

神奈川公立高校入試はとにかく文字数・情報量が多い

神奈川公立高校入試の特徴の一つは、その文字数、情報量の多さが挙げられる。

こちらは2022年度の英語の問6の本文。続く問7・問8も読解問題で、問8はハイレベル。まさに“ラスボス”にふさわしく、3~5人ほどの登場人物による会話文で絵や図を絡めたもの。

 

こちらも同じく2022年度の国語。著作権上の都合から本文は掲載できないけれど、見てもらっても分かるように、設問の選択肢それぞれの文が長い。もちろん本文も長いです。特に小説文は。

 

そしてこれは2020年度の社会の問7。地理・歴史・公民の3分野融合問題。情報量が多く、速く正確に読み取る力が求められる。

 

これも2020年度。理科の問7。実験の説明が長い…(汗)。読解力がないとどのような手順で実験が進められるのかすら理解できない子も…。

 

最後は2021年度の数学、問5の確率。手順の説明が長い…(汗)。ほぼ1ページ丸ごと使うほど…。読解力も試される問題と言える。

文字数、情報量の多さは、全国公立入試の中でもトップクラス。これが神奈川公立入試の特徴だ。暗記が得意でも“読めない”受験生は、知識があってもなかなか正答を導けないようになっている。

ナニヲイッテイルノカワカラナイにならぬよう、日頃から“ちゃんと読む”習慣を身に付け言語理解力の向上を。言語化⇔図式化がスムーズに出来るようなれば、無敵。

【勉強お役立ちブログ(英)】原形不定詞をとる動詞は5種類だけ!

ご無沙汰しております。久方ぶりの勉強お役立ちブログです。
今回のテーマは…

原形不定詞!

さっそく次のそれぞれの英文を見てみよう。

① I made him go there.
② I had him go there.
③ I let him go there.
④ I got him to go there.

上記の英文を日本語で表すのなら、微妙なニュアンスの違いはあるけれども全て、
「私は彼をそこへ行かせた。」だ。

このように、「誰かに」何かを「させる、してもらう」意味を表す動詞を使役動詞という。そして、その使役動詞の種類によって、「させる」を表す動詞が、to不定詞(④)になるのか原形不定詞(①②③)になるのかが決まる。これが受験生にとってはなかなかしんどいもので、区別がつかずに悩んでしまうことも多々だ。他にも…

⑤ I forced him to go there.
これも「彼をそこに(強制的に)行かせた」という意味。

このように、動詞によってO(目的語)のあとに続くのが、to不定詞なのか原形不定詞なのかってのが山ほどある。だから受験生が混乱するのだが…

一気に整理してしまおう。原形不定詞をとる動詞は以下の5種類だけ!
have
help
let
make
知覚動詞
※⑤は見る・聴く・感じる系の動詞

これらのときだけO(目的語)のあとに原形不定詞がくる(helpはto不定詞も可)。以下の例文を見てみよう。

① I had her go shopping.
「私は彼女を買い物に行かせた(彼女に買い物に行ってもらった)。」
② I helped him clean the room.
「私は彼がその部屋を掃除するのを手伝った。」
③ I will let you know later.
「後で君に知らせるよ。」
④ I made them run.
「私は彼らを走らせた。」
⑤ I saw you cross the street.
「私はあなたがその道を横切るのを見た。」
※②のhelpのみto clean(to不定詞)が可だけれど、それ以外は全て原形不定詞のみ。

ではまとめよう。
★「人に~させる(してもらう)」「人が~するのを…する」という英文で原形不定詞をとれるのは、have・help・let・make・知覚動詞のみ!それ以外はto不定詞!

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