【お知らせ】GW休校&5月体験について

4月30日㈰~5月7日㈰はGWに伴い休校とさせていただきます。休校期間中の各種お問い合わせにつきましては、ホームページ内お問い合わせフォームまたはLINEにて承ります。予めご了承いただきますようお願い致します。
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≪5月体験受付中≫
■5/8㈪~31㈬の期間中の最大2週間
■小4~中3で受付中(中学生は残席わずか)
※高校生は満席につき受付停止中
■体験費:小学生1,000円/中学生2,000円

お気軽にお問い合わせください。
☎0465-46-7685
http://clear.school/

 

“難関”公立高校を目指すには

神奈川県の公立高校で俗にいう“難関校”とは、県や市の指定を受けた進学重点校、それにエントリー校を加えた19校だろう。

神奈川県:学力向上進学重点校
横浜翠嵐、川和、柏陽、湘南、厚木
神奈川県:学力向上進学重点校エントリー校
希望ケ丘、横浜平沼、光陵、横浜国際、横浜緑ケ丘、多摩、横須賀、鎌倉、茅ケ崎北陵、平塚江南、小田原、大和、相模原
横浜市:進学指導重点校
横浜サイエンスフロンティア


これらの高校を目指すうえでの必要な取り組みについて述べていきたい。

⑴目安の内申点(分母135)は?
極論を言ってしまうと、どんな成績であろうと学力検査等の得点次第で合格できるのだが、あくまで目安(合格者平均が基準)を以下に示すと…。
<全県模試データより>
・進学重点校:127~131
・エントリー校:119~126
・横浜サイエンスフロンティア:120~121
上記数値から成績(分母45)でいえば、
横浜翠嵐を始めとする進学重点校は42~43/45、
エントリー校やサイエンスフロンティアは40~41/45、
ぐらいが目安といえる。

⑵学力検査で必要な得点(分母500)は?
難易度や内申点にもよるけれど、ザックリと言えば…
・進学重点校:440~460点
・エントリー校:400~430点
・横浜サイエンスフロンティア:420~440点
近年だとこれぐらいの得点力が必要かな。ただし横浜サイエンスフロンティアは、理数での高得点が前提。

⑶学力検査に向けて
いずれにせよ上記の高校を目指すなら、学力検査で8~9割の得点力を身に付ける必要がある。そのために知っておいてほしいこと。
①英数国合計で250~270点を
上記の高校を受験する子たちは、ほぼほぼ英数国の基幹3科でガッチリと得点してくるので、特に国語は9割以上を目標としたい。数学は年度により難易度にばらつきがあるけれど、最低でも70点台は確保すべき。
②理社合計で150~170点を
年度により英数国より難易度のばらつきがあるのがこれら2教科。一時は合格者平均点が40点台前半まで落ち込んだ社会、そして、40点を下回ったことが2回ある理科だが、これら2教科は近年では60~70点台となっている。要するに、理社は難易度の変動が著しいため計算が立ちにくい。それもあって、英数国は手堅く取っておきたいのだ。

⑷そのために
①過去問の早期取り組み
特に国語は学年問わず取り組めるし、英語は長文に慣れておいた方が良い。数学は二次関数までの学習を終えたら取り組んでみるべき。理科や社会は分野ごとに取り組んでみよう。特に社会は大問ごとに分野が分かれているから取り組みやすいはず。地理なら全て、歴史なら近世までできる。
②模試の活用
できる限り多くの模試を受け、実戦経験を積んでおいたほうがいい。そして、相対的な自分自身の位置の把握に努め、目標到達点を常に意識できるようにしておこう。
③特色検査過去問の取り組み
まずは学力検査の得点力向上を最優先に。ただし過去問には夏休みぐらいから触れてみるべき。これまでの傾向だと、特に問1の英文読解や問2の国語は、早い段階での取り組みが可能だ。なお、横浜サイエンスフロンティアは独自問題なのだが、好きな子は解いてて面白いと感じるんじゃないかな。

⑸最後に
今回はいわゆる“難関校”について言及したけれど、今の神奈川公立高校は、一昔前と違って、「公立高校(普通科)ならどこも一緒でしょ」では随分なくなってきているため、それぞれの高校の特色をしっかりと調べたうえで、偏差値だけにとらわれない選択をすべき。どんな高校3年間にしたいのか、高校卒業後はどうしたいのか…、“入口”だけでなく“出口”も踏まえて、できるだけ後悔のない進学先を選ぼう。

国公立大学を目指すための“青写真”

今回は国公立大学を目指す高校生向けの記事。
まずはこちらをご覧あれ(旺文社パスナビより)

横浜国立大学(理工学部)

東京都立大学(法学部)

横浜市立大学(データサイエンス学部)

上記のこれらは、近隣国公立大の受験科目一覧。言わずもがな国公立大は共通テスト+2次試験のため、私立大に比べて受験科目が多く、5教科6or7科目型の受験がほとんど。とはいえ、都立大(法)のように3教科3科目型の受験も中にはある。

ではこのような受験方式をとる国公立大を目指す上で、「いつまでに」「何を」する必要があるかの“青写真”を示していこう。

①高3進級時点(~4月)
英数国の基礎力の充実
ほとんどの国公立大で必要なこれらの教科は、力がつくまでにどうしても時間を要する。できれば高3進級時点で基礎力が身に付いているのが望ましい。ここでいう“基礎力”というのは、学校の定期テストで最低でも平均点以上は手堅く取れるぐらい(高校のレベルにもよる)。

②高3春から夏にかけて(4~7月)
2次試験でも使う教科
共通テストの過去問に挑戦。現時点の得点力を把握し、早期に目標点に到達できるよう努力あるのみ。理想は共通テスト過去問の反復。そのレベルに到達できていないようであれば、市販の問題集や学校で使っている問題集の取り組みを。
2次試験では使わない教科
共通テストでしか使わない教科のため、まずは教科書の精読等を繰り返し、インプットに努める勉強を。ちなみに社会であれば5~6回程の教科書の精読を繰り返せば、かなり理解は深まり頭に入ってくるはず。

③高3夏から秋にかけて(7月~10月)
2次試験でも使う教科
理想は2次の対策を始められること。その判断基準としては、共通テストの過去問で目標点に到達できているかどうか。到達できていれば2次の対策へ、到達できていなければとにかく目標点到達に向けて努力あるのみ。
2次試験では使わない教科
本格的に力を入れ始める時期。インプットした知識をアウトプットできるように問題集等で反復練習を。

④高3秋から冬にかけて(10月~1月)
共通テスト過去問演習の徹底。ただ漫然と解くのではなく、苦手な単元・分野に力を入れて、少しでも“穴”を埋める取り組みを。並行して、過去問を活用した2次試験対策も抜かりなく。2次で小論文がある大学は、まずは過去問に取り組み、解答の型を身に付ける。

⑤高3冬以降(1月~)
2次試験対策。過去問を軸にひたすら勉強あるのみ。


英単語や古文単語は、特定の時間を設けて取り組むというよりは、とにかく隙間時間を使って、常に目を通すといった取り組みが望ましい。特に英語は文系理系問わず必要になってくる科目。単語、文法、読解、リスニング、やるべきことはワンサカあるけれど、とにかく最優先は単語。なお、高1で一通り英文法の学習は終えておいた方がいい。また、社会の単発知識も英単語や古文単語と同じで、一問一答の問題集を1冊は購入し、隙間時間に常に目を通す。

大事なのは、まず優先順位をしっかりとつけること。2次でも必要な教科と2次では必要ない教科とに分け、前者を優先的に。

ガンバロウ!高3受験生!!!

GW前の小学生国語は言葉の知識強化期間

ここ数年は毎年そうなのだが、GWの連休前までの小学生国語は、言葉の知識の強化に努めている。漢字の成り立ち、同音異義語・同訓異字、熟語の組み立て、対義語・類義語、主語・述語・修飾語…などなど。当たり前のことだけれど、こういう知識がなければ文章を読んで理解するのに苦労する場面も多々。また、漢字を学習するうえでもその意味や成り立ちを理解しておいた方が覚えやすくなるのは言うまでもない。だから、年度の初めはこれらの強化に時間をかける。

つまづきポイントは、やはり熟語の組み立てや文の修飾関係(係り受け)。ゆえにここはじっくりと時間をかけたいところだ。超少人数指導の強みを活かし、一人ひとり抜かりなくチェックしながら進めていく。

ちなみに中学生国語で採択している教材「論理エンジン」の導入部には、こんな問いが投げかけられている。

言葉と論理
今から目をつぶってください。そして1分間、何でもいいから、言葉を使わずに考えてみてください。

もちろんできるわけがない、「何だろう」「分からない」や「難しい」も言葉。人は言葉を介さずに思考することは絶対にできない。

言葉の知識が増えれば理解できることが増える。
言葉の知識が増えれば表現の幅が広がる。
言葉の知識が増えれば思考が深まる。

学習の基礎中の基礎。しっかりと取り組んでいく。

成績と学力と~オール3は“真ん中”?~

およそ2年前に書いた記事を一部編集して再アップ。
というのも、新年度スタートに当たり、学校の成績(特に中学生)がどのようにつけられ、また、その評価が実際の学力と比べてどうなのかを親御様(特に新中1)に認識しておいてもらいたいため。では、少し長めですがお付き合いを。

◆評定は3つの観点の総合点

①知識・技能
②思考・判断・表現
③主体的に学習に取り組む態度
これらのうち③が重視されるのが来年からの公立入試。これが何かと物議を醸しそうだが…詳しくはこちら

◆相対評価と絶対評価、何が違うの?

相対評価
評定5は7%、評定4は24%、評定3は38%、評定2は24%、評定1は7%、と、全体の中でどの位置にいるかによって評定が決まるというのがこの相対評価。親御様世代が中学生だった頃はこれだった。簡単に言うと、上から順番に並べてここまでが5、ここからここまでが4で…といった成績の付け方。集団の中で他者と比較されて付けられる評価ということ。

絶対評価
現在の成績の付け方がこれ。教育目標に対する到達度に基づいてなされる評価だ。簡単に言うと、個人の成績や生活態度等を総合的に評価するというもので、提出物、授業態度、学習への意欲や関心度などを点数化し、テストの点数と合算して評価がなされる。また、評定5の人数は○○%などという基準はないため、評価する先生によってかなりばらつきがあるというのが実際のところ。だから、“理屈の上では”全員5や全員4もあり得る。実際に教科によっては学年のおよそ半数の生徒に5がついていたなんて学校もある。“成績バブル”があるのは本当で、耳の痛い言い方だが、“学力に見合わない成績”がついてしまっているのも事実。

ここで留意すべきは、現行の絶対評価において付けられる成績は、テストの結果だけでは決まらず、さらに、それぞれの評定の人数も明確に決まっていない、ということともすれば、どんなことが起こるのか。

◆評定3は“真ん中”?

相対評価では「評定3」は全体の真ん中の成績だった。真ん中を平均あるいは普通とみなすのであれば「評定3」は普通の成績だったといえる。それでは絶対評価での3はどうだろうか。

学校成績がオール3だと9教科で合計27になる。この成績で神奈川県の公立高校を受験するとなると、近隣校では山北高校や小田原東高校を受験する子が比較的多い。これらの高校は弊塾が採用している神奈川全県模試で偏差値40ぐらいの学校だ。例えば100人中の80番目ぐらいの順位の子が進学する学校。言わずもがな偏差値の中心は50。故にオール3というのは平均よりかなり下ということになる

一方、偏差値50以上の公立高校に合格するためにはオール4ぐらいが基準になる。要するに学校成績のオール4というのが、相対評価でいうところのちょうど全体の真ん中か、ちょい上ぐらい。そう、学力的には絶対評価におけるオール4は相対評価におけるオール3とほぼ同じ。だから、親御様世代が受験生だった頃のイメージで神奈川公立高校の内申点や偏差値を見ると判断を誤りかねない。

なぜこんなことが起こるのか。それは絶対評価だと、学校の先生は「評定4」や「評定5」をたくさんつけられる(つけたがる?)からだ。ちなみに塾では英語をメインに担当させてもらっているのだが、全通塾生の9割以上が「評定4」以上で、そのおよそ半数は評定5。嬉しいやら不安やら正直複雑な心境というのが本音のところ。もちろん、厳しい先生もいて、評定5はほとんどつけないという場合もある。基準はないようなものなのでこんなことになってしまう。

◆評定4でも楽観できない

学校成績は「オール4」で全体の真ん中ぐらい。ただし、テスト結果があまり振るわずとも提出物や授業態度等で評価されて付いている「評定4」ならば、その教科の学力は厳しい状況にあるかもしれないと言っていい。ましてや、「評定3」以下の成績がついた教科については、かなり真剣に取り組まないと大変なことになってしまうぐらいの危機感を持つべき。

◆でも入試は相対評価

入学定員が定められている入試はいわゆる相対評価といえる。神奈川公立入試は、内申点(評定)+学力検査(+特色検査)の合計点で上から順に合格が決まる。たとえ高内申でも学力検査高得点でも、周りがもっと上なら不合格。

◆結論

オール3は決して真ん中ではなく、むしろ下位であるという認識を。また、真ん中より上の高校を目指すなら、まずは最低でも成績はオール4を。そして、小田原高校や平塚江南といた、いわゆる“旧学区トップ校”を目指すなら、最低でも40/45を目標に。

ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)。

社会が苦手な子に是非とも取り組んでほしいこと

社会=暗記、と安易に捉え、苦手としている子が年々増えているような気がする。今回は、そんな子に是非とも実践してみてほしい社会の勉強法について。

近年の社会は、高校の受験でも大学受験でも、知識偏重の問題は少なくなってきている。一昔前までは、確かに重箱の隅をつつくような深い知識も求められるほど、知識偏重の傾向にはあった。でも近年は違う。最低限の知識は必要だけれど、それと同様に考える力が求められるようになって久しい。与えられた情報や資料から、思考、判断し、正解を導く問題が激増した。単純暗記ではなく、「ちゃんと理解しているか」が問われるような問題。だからこそ…の社会の勉強法についてなのだが、極めてシンプルだ。それは…

「教科書を繰り返し読む」

5~6回ぐらい繰り返すのが理想。1回や2回程度では、そりゃ「何を言ってるのか分からない…(汗)」だろうけれど、3回、4回と繰り返し読んでいくと、歴史なら時代の流れ、地理なら各地域の特徴が驚くほど頭に入ってくるはずだ。1回目や2回目くらいまでは、書いてあることが理解できないため読むのもつい億劫になりがちだろうけれど、そこをグッと耐える。辛抱強く読んでみることだ。3回、4回、5回…と繰り返していくうちに何となく内容が分かり始め、読むのもそう苦ではなくなってくる。そう、「苦ではなくなる=理解が十分に進んでいる」ということ。ここまでくれば基礎知識はある程度身に付いているため、練習問題等に取り組めば学習効果はさらに高まるだろう。

教科書を読まない

分からない

勉強する気になれない

参考書を買ってみる

買って満足(結局読まない)

分からない

上記のような悪循環に陥らぬよう、少々面倒くさくとも、「教科書を繰り返し読む」を是非とも実践してみてほしい。全部でなくともいい。定期テストの範囲だけとか、模試の範囲だけとか、範囲を限定したって構わない。絶対に変わる。

ちなみに、どーしても教科書を読む気になれない子にはこちらがオススメ。高校生対象だけど、大人の学び直しにも良いかも。非常に読みやすく書かれてて塾にも置いてある。ただ、あくまで、歴史の流れを“理解”するための参考書で、受験向けではない。ちなみにこのシリーズには地理や英文法などもあり。

理科や社会といった教科は、好き嫌いがはっきり分かれるとは思う、でも、嫌いだからといって何もしない、何も変えない、では、困るのは自分自身だ。少し先のことまで言うと、嫌なことや困難なことがあっても解決を図ろうせず、常に逃げたり誤魔化したりすることばかりを考える大人になりかねない。カッコ悪いだろ、そんなの。

ここ一番、頑張ってみろよ。

面接廃止によって神奈川公立高校の入試はどうなる?

現中3+以下の学年及び保護者様向けの記事です。久々の長文ですが、お付き合いを(汗)。

◆2023年度(令和5年度)までの入試制度

通塾生(新中2・新中3)の子は神奈川県公立高校の入試制度はある程度知っていることと思う。では、新年度を迎えるに当たり、新中1の子やその保護者様にも知っておいてもらえるよう、ここで改めて神奈川県公立高校の入試制度を振り返ってみたい。

現行の入試制度は、2013年度(平成25年度)から始まった。2004年度(平成16年度)~2012年度(平成24年度)までの入試においては、前期選抜と後期選抜という2回の受験機会があったが、現在はそれらをひとまとめにした「共通選抜」というものになった。

共通選抜では「内申点+学力検査+面接」の合計点で選抜する第1次選考(定員の9割)と、「学力検査+面接」で選抜する第2次選考(定員の1割)がある。それぞれの比率は2割以上と定められていて、ほとんど全ての高校で面接は2割の設定だ(第2次選考では3割や4割もある)。

以下、共通選抜における各数値の計算方法。

参考:神奈川県公立高等学校入学者選抜について

簡単にまとめると、内申点、学力検査、面接点をそれぞれ100点満点に換算し、3つの項目の合計点が1000点満点になるように各校で比率を配分するというもの。なお、特色検査を実施する場合は、それに100~500点が加算されるから、1100~1500点満点になる。

◆2024年度(令和6年度)からの入試制度

まずはこちらが変更点の概要。

これまでは県教委曰く、「受験生全員に学力検査と面接の機会がある」というものだったが、2024年度の受験生(現中3生)からは一律の面接がなくなる

面接は受験生の特性や長所なども含め、総合的な意欲をはかることを目的として実施されてきたけれど、10分程度の短い時間で一人ひとりを見極めるのは難しいという指摘も多く、一部の学校では面接の得点はほぼ変わらず、面接試験が形骸化しまっている学校が少なくなかった。小田原や平塚江南などのようにほぼ全員が同じ点数の学校がある一方、山北や秦野曽屋などのように20点以上の差が開く学校もある。このように学校によって点数格差が出たり出なかったりするのも廃止の一つの理由となっているかもしれない。

◆全体のおよそ2割を占めていた「面接」の得点はどうなるのか?

例えば「内申点」「学力検査」「面接」の比率が「4:4:2」だった西湘高校が、この面接の「2」をどう配分するかということ。

上記のような算出方法でいくと、以下のような選考基準が考えられる。

参考:神奈川県公立高等学校入学者選抜について

上記にあるように、新制度になった場合、内申点と学力検査のみで考えれば、<内申点:学力検査=「5:5」「4:6」「6:4」>のような配分になることが予想される(横浜翠嵐や湘南などは、3:7または2:8になるのでは?)。少なくとも現在の入試制度に比べ、上位校では学力検査が、下位校では内申点が、それぞれ今まで以上に重視されることになりそうだ。

◆実力一本勝負は難しい?第2次選考の合否に内申点が…

これまでの第2次選考は「内申点」を加味せずに「学力検査」と「面接」で合否が決定するという、いわゆる実力一本勝負という選抜方法だった。ゆえに、何らかの事情で内申点が低い、または成績資料が整わない受験生は、第2次選考狙いでチャレンジ受験をしていたのではなかろうか。ところが、来年以降は少し注意が必要だ。なぜなら…

新制度入試では第2次選考にも内申点が加味されるからだ。

中学校で2021年度から全面実施された新しい学習指導要領「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別学習状況のうち、「主体的に学習に取り組む態度」が第2次選考で評価の対象となる。
「主体的に学習に取り組む態度」とは、これまでの「関心・意欲・態度」に当たるもので、これを以下のように点数化していく。

評価A:3点
評価B:2点
評価C:1点

これらを9教科分=計27点満点とし、さらにそれを100点満点に換算し、第2次選考の得点として可算するというわけだ。だからもう一度言う…

実力一本勝負だからといって、内申点(特に「主体的に学習に取り組む態度」)を疎かにすることなど、愚の骨頂に等しい。

ただ、この「主体的に学習に取り組む態度」というのは、ノートやレポートのクオリティ、授業中の積極性など、客観的評価が難しく、また、各学校で統一されていない評価方法であることが問題点として考えられる。それに、授業中の積極性などは、性格によるところも多分にあるだろうし、ただアピール上手な子だけが得するようなことがあってはならない。

◆特色検査という名で面接を実施する高校も?

現時点では詳細は発表されていないが、特色検査という名で面接を実施する高校もあるだろう。特に専門学科や下位校では、学力もさることながら、学習意欲や適性等をじっくりと見極めることが望ましいだろう。

◆今回の新制度に思うこと

やはりこの「主体的に学習に取り組む態度」が重視されるというのは、どうしても一抹の不安が残る。各学校で評価方法を統一し、客観的基準に基づく選抜が機能してくれることを心の底から願う。学力があるのに先生にアピールするのが苦手ゆえに成績がつかなかったり、また逆に、学力がないのに先生にアピールするのが得意ゆえに成績がついたり…なんてことがないように前者は高校の選択肢が少なくなってしまうし、後者は進学後に学習レベルについていけなくなる…。両者にとって、受験や進学後にプラスにはたらいていかないだろう。

内申点も学校によりかなりの格差がある。学年のおよそ半数に「5」がついてしまう学校もあれば、2割しか「5」がつかない学校もあったり。また、同じ「5」でも、かなりの学力差があるのも事実で、これが「3」や「4」ならなおのこと。だから、実力一本勝負というのは、公平性があっていいんじゃないかなというのが個人的な考えではある。

いずれにせよ、何かを変えれば、また新たな問題点等も出てくるのが必定。“完璧”なものなどない。とにかくこの制度になる以上、できる限りの取り組みをしていくしかない。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

ハンディキャップなどものともせず

春期講習初日のことだ。新中3H君のお母様よりご連絡があった。

聞くところによると、どうやら部活中に利き手を負傷してしまったらしく、病院に行って診断してもらったところ、指の関節が欠けてしまっているとのこと。利き手が包帯でグルグル巻きのようだ。授業にきちんと参加できるかを不安に感じられているお母様には、
「ノートをとったり問題を解いたりができずとも、説明を聞いてもらうだけでも学習の遅れが生じずに済むので、無理のない範囲でご出席下さい。」のような内容をお伝えした。とは言え、お休みせざるを得ない日もあるだろうな、と思っていたのだが…

なんと欠席0。

利き手ではない方の手で不慣れながらも一生懸命にノートをとったり、問題を解いたり…利き手が使えないことを言い訳にせず、宿題もきっちりとやってきたし、テストにも懸命に取り組んだ。確かに利き手ではない方を使うことで、取り組みが丁寧になったり、いつもとは違う脳の使い方ができたりと、捉え方次第でピンチはチャンスに変えられると伝えはしたけど、ここまでやり切れるとは思いもよらなかった。

慣れない手で勉強に取り組むストレスといったら、それは大変なものであろうことは想像に難くない。それでも、ハンディキャップなどものともせずやり抜いた。立派だ。心からそう思う。

当の本人は、自分のせいで授業を遅れさせてしまってはいないだろうかと心配をしてくれているらしい。

大丈夫だ。君の頑張りのおかげで、授業は予定通りに進められているから、心配しなくていいぞ。それよりも、少しでも早く回復できるよう、まずは自分のことを大事にしておくれ。

高校生アレコレ

新高1は高校準備講座(英数)の第2講。

英語は句や節、文の種類について。数学は少し複雑な因数分解について。高校から一気に難易度が上がる英数だが、まだまだ準備運動段階の単元だ。

高校生全学年を対象としているeトレFREE(任意受講)。

受験科目の一つである日本史を学習中の高3Rは、要点がまとまっているプリント(ラーニング)をファイリングして参考書代わりに。こういう取り組み、Good!eトレが必修カリキュラムとなっている小中学生の子たちも是非参考にしてもらいたい。

春の特別集中講座として、新高3は旧センター試験の過去問を通じた特訓だ。

現行の共通テストの英語では、確かに文法や語法の単独問題はなくなり、全て読解問題となっている。けれども、それは文法や語法の知識が必要なくなったということでは決してない。その知識が英文を正しく読むための助けとなるため、やはり必要な知識なのだ。また、私立や国公立二次では、これまで同様に文法や語法の単独問題が出題されることが十分に予想される。

1990年~2019年度までの30年間分、およそ360問に挑む。この講座期間内に終わらなければ、もちろん通常学習コマ以外にプラスαを設定し、何とか夏休み前には完遂したい。夏以降にはみっちりと長文読解をメインとした学習、そして、理科や社会等の学習に時間を割けるようにするためだ。

自立学習が基本コンセプトの高校部。
この調子でガンバロウ!高校生!!!

英語の勉強お役立ちブログ(高校生向け)を以下にまとめてあります。参考にしてみてください

なぜ文型が大事なのか
時制の使い分け
分詞構文とは?

関係詞攻略大作戦!①
関係詞攻略大作戦!②
関係詞攻略大作戦!③
willは未来形ではない?
現在完了形の核とは?
so~that…構文の核
頻度を表す副詞の位置は?
比較①not more(less) thanとno more(less) than、何が違うの?
比較②no more(less)…than~をスッキリと!

不定詞・動名詞の違いって?
英単語習得法
仮定法は“もしもボックス”
等位接続詞は正しい英文解釈をするうえで超重要!
原形不定詞をとる動詞は5種類だけ!
倒置のルールって実は簡単