英単語は英文の中で覚えよ!

現中1に限らず、中1英語では例年この時期に英作文テストを頻繁に行っている。

例えば…
①私は日曜日に自分の部屋でピアノをひきます。
②私は土曜日に家族といっしょにその博物館へ行きます。
③私は写真を撮ることが好きです。

「え?結構難しくない?」
「中1のこの時期にもうこのレベルの英作文?」
…と思うなかれ。現行の中1教科書では、最初のユニットでbe動詞も一般動詞も、さらにはcanの使い方まで登場し、果ては動名詞や不定詞の基本表現まで夏休み前に学習するレベルだ。まぁ、小学生英語が教科化された影響だけど。そりゃあ二極化するよね、ちゃんとやらないと。

そこでだ。なぜ中1のこの時期に英作文テストを頻繁にするかというと、
・基本単語の習得、
・基本的な英文構造の理解
のため。片っ端から単語を覚えまくろうとする子がいるけど、読み方も使い方も分からぬままスペルだけ覚えたって結果には結びつかない。先述の例文①で使う単語は、どれも太字レベル(書けるようにしなければならない単語)であることは言うまでもない。その先の狙いとしては、
・「主語+動詞+目的語」という基本的な英文構造
・“場所”や“時”を表す前置詞の使い方
・“時”を表す語句は原則として文末
を、理解、習得してもらうため。
②もほぼ同じ。「家族といっしょに」はもちろんwith my family。withは「~といっしょに(他にも意味はいろいろあるけど)」だけど、使い方も同時に身に付けないと英語力そのものは決して向上しない。特に前置詞は厄介だ。何せ日本語にはない概念なので、理解・定着するまで時間がかかり、大学受験でも苦労する単元の一つ。

そんなこんなで中1は英作文指導を頻繁に行う。中高と英語を学習していくうえでの基本中の基本を身に付けていくため。定期テストさえできれば良いではなく、その先を見据えないと後々困るのは子どもたち自身だ。
単語の習得は英文の中で!

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