公立高校入試がほぼほぼ終わったため、今年の学力検査、とりわけメイン指導教科である英語について少し考察してみようと思う。
結論から述べると、昨年より易化。これまで合格者平均点が5教科中唯一60点を超えたことがない、安定の難しさを誇ってきた英語だが、現行の入試制度で最も易しかったのではないかと思う。では詳しく見ていこう。
問2:語彙
2022年度
2023年度
対話文の流れから適する語句を選ぶ形式から、今年は短文の中で判断する問題へと変わった。
問6:長文読解
2022年度
2023年度
上記はリード文のみの抜粋だが、明らかに英文量が減った。
問7:資料読解
2022年度
2023年度
例年はQuestionに対して適切な選択肢を選ぶ形式だったが、今年は空欄補充形式に変わった。この形式、明らかに大学入学共通テストに寄せてきてる感が否めない…(汗)。でも、形式が変わっても難易度は大きく変わってはいない。やや面倒さが増したと感じた受験生もいただろうけど。
例年と少し傾向が変わったのは上記のとおり。あ、あとはリスニングの単語記述がなくなったか。やはり英文量の減少が易化の要因といえる。今年は時間が足りないという受験生は少なかったのではなかろうか。
追記:社会はやや難化…?
2022年度:解答用紙
2023年度:解答用紙
個人的には社会は昨年並みと思う…が、解答用紙を見てもらっても分かるとおり、選択肢が増えたことと設問数が増えたことから、客観的判断としては、やや難化といえそう。とは言え、2019年度や2020年度と比べたらはるかに易しいが。
全てが判明したうえで機会があればまた記そうと思うけど、とりあえず、学力検査についての考察でございました。
中3受験生の皆、お疲れ様でした。