中学生の定期テストに向けて全力全開中のため、更新が滞っておりますです、スミマセン(汗)。
さてさて。そんな定期テストに向けて爆進中の中学生。今日は中2でなかなかシビれる出来事があった。
このブログでも何度か記事にしているけれど、今年度は中学生に少し負荷をかけている。各種小テストや宿題、質量ともに。言わずもがな得点力向上、成績向上のため。大変なのは重々承知の上だ。でも、今年の高校入試を振り返ったとき、このままではいけないという強い危機感、そして、より一層の責任感を覚えたからだ。
定期テスト前の中学生には、教科書の文法や重要単語・表現等を使いこなせるようになるため、毎週英作文テストを課している。もちろん合格できるまで、だ。
教科書が改訂されてからというもの、いわゆる“英語難民”が続出している傾向にあり、中1の夏休み前ですでに学校の授業についていけなくなるなんてのはザラに起こるようになった。中2Yもその一人だ。昨年度の終わり頃に入塾してくれた子だが、英語が危機的状況にある。基本的な単語を身に付けていない、be動詞も一般動詞も使い方が分からない、もちろん英文の基本的な構造もチンプンカンプン。同じ間違いを繰り返すことも多いためカミナリを落とすこともしょっちゅうだ。泣いて家路につくことも何度かあったろう。そんなYだが中2という大事な学年だけに、中1のときのように“失敗”から学ぶ、なんて悠長なことは言っていられない。とにもかくにも結果を求めなければならない。そもそも継続的に勉強するということ自体にあまり耐性がないであろうY。まずはそこを変えるため、部活もあって大変なのは十分に理解しているが、授業外も毎日自習に来るよう伝えた。
そんな英語…というか勉強そのものが苦手と思えるYにも、英作文テストは他の塾生たちと同様に受けさせている。良くも悪くも“特別扱い”はしない。安易な線引きは子どもたちの成長を妨げかねないという想いがある。でも、決してひどい点数ではない。今回に至ってはあと2問で合格だった。だから彼にこう尋ねてみた。
「惜しかったな。よく頑張った。英語が苦手で大変な思いをしている中、合格には至らずとも8割できたというのは素晴らしい。本来こんなことは言うべきじゃないんだけど、今回は特例として合格にしてもいいかなと思っているけど、どうだ?」
するとYはこう答えた。
「いえ、不合格のままでいいです。」
甘んじることなくキッチリとやり抜くことを選んだY。
俺は胸が熱くなった。苦しいときも、ここ一番、踏ん張れる。逃げずに困難に立ち向かえる。強くなったなと思った。一度妥協したり逃げたりすると癖になってしまいがちだ。気づけば「別にいいか」「まぁ仕方ない」が当たり前になる。それではいけないだろう。
こういうガンバリを目の当たりにすると、絶対に何とかしてやりたいという想いが一層強くなる。
テストの点数が良かったとき、
学校の成績が上がったとき、
第一志望に合格できたとき、
塾講師にとっての感動の瞬間というのはいくつかあるけれど、こういう瞬間も、感動の一つなのだ。
大変なのは「大きく変わろうとしている」から。
まさに今のYを表しているような気がする。
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