ひと昔前ならば、「速く正確に問題を解き、知識を豊富にある生徒」が優秀な生徒とされてきました。今でもそうなのでしょうか?
近年、神奈川県の入試傾向も変わり、巷では難化したという見方も多くあります。「難化した」や「易化した」と言うのは簡単ですが、どのように変わったのか???
よく言われることは、「思考力を問う問題が増加した」や「記述の問題が増加した」ということ。でも、記述が増える一方で、マークシートが導入され、本当に書く力を希求されている方向性なのか?
などなど、塾屋をやっていれば誰しもが分析をしていることでしょうが、そんな変わりつつある入試で、どのような学力が必要なのだろうか考えてみました。
冒頭に書いたように、ひと昔前の、「速く正確に問題を解き、知識を豊富にある生徒が優秀な生徒。」という時代から、今は「調べる術が多くあるので、その多くの情報から必要なことを選び出し、それを論理的に説明できる生徒が優秀な生徒。」になりつつある気がします。時代の流れとともに、求められる学力観が変わってきています。その変化は入試にも見られます。与えられた図表から必要な情報を読み取れなくては解けない問題が多くなりました。生徒の中には、解法の質問の前に、問題の意味を理解するのに時間がかかったりする生徒が増えてきました。
問題傾向が変わってきているのだから、教え方も変わっていかなくてはいけない。中には、「勉強の根本は変わらない」といって確立した手法を変えないというポリシーもありかもしれませんが、変化がそれ以上に速く、「より生徒のためになることは何か?」を今まで以上に考えなければいけなくなってきた気がします。