長年この仕事に携わっていると、成績が急上昇するような、劇的に伸びる子を目の当たりにすることもある。中学校の成績(9科計45点満点)でいえば過去には…
37⇒42、32⇒38、38⇒44、28⇒35、33⇒40、34⇒42、30⇒43
…など、数え上げればキリがないほど。30から43という13段階UPの子は前職時代の教え子だけど、これがいちばん強烈だったなぁ。中1の終わりに入塾してくれた子で、何せ数学の方程式も怪しかったし、英語に至ってはYou like tennis.の疑問文が出来ないレベルだったような(汗)。それがアレヨアレヨとグングン伸びて、最終的には43になって平塚江南に合格しちゃったもんなぁ。まぁ、何度も呼び出して補習しては泣きながら頑張ってたっけ(笑)。
こういう子たちのことを、よく“化ける”と言う。
現通塾生の中にも、その兆しが見える子がチラホラいる。そういう子たちに共通しているのは、「自分で勉強できるようになったこと」だ。言われたことしかやらない・やれないというのは、やはり伸びない。もちろん塾に通えば勉強量は増えるから、学校の授業もそれなりに分かるようにはなるし、テスト等でも極端に低い点数を取ることもあまりなくなる…が、それ以上の成果は見込めない。
「自分で勉強する」。その重要性を頭では分かっていても、なかなか行動に移せない…というのが実際のところだろう。あれこれ考え過ぎて結局何もしない・できない、になってはいないだろうか。それなら、まず行動してみることだ。考えて行動することは大事だが、行動することで考えが広がったり、やる気が起きたりすることもある。
かく言う俺も、このCLEARという塾を立ち上げるのに、「上手くいかなかったらどうしよう」「資金繰りをどうしよう」と、アレコレ悩んだものだ。独立開業というのはそう簡単なことじゃない。でも、一度きりの人生、やらずに後悔するよりもやって後悔する道を選び今に至る。もちろんまだまだ志半ばで、今も不安と隣り合わせの日々だが、動いたことで新たな気づきや学びがあり、自身の成長にもつながった。そして、何より今の子どもたちや保護者様と出会えた。
つい話がそれてしまったが、考えすぎて結局何もしない、では何も変わらないし変えられない。「案ずるより産むが易し」、まずは動いてみることだ。