入試直前期の効果的な勉強法
入試当日までの残り時間を考えると、焦りや不安を覚え勉強が手につかなくなったり眠れなくなったり…が直前期アルアル。学習効果を考えずに闇雲に取り組み、時間だけが過ぎていく中、点数は伸び悩むという悪循環に陥ることは避けたい。この直前期の勉強では、限られた時間の中でとにもかくにも5教科の総合点をアップさせることが重要だ。そこで、この時期の勉強のポイントについて述べていきたい。
①間違えた問題を中心に模試の解き直し。
これまで解いてきた模試の中から、「間違えた問題」や「たまたまできた問題」を解き直そう。その際は「解説を読めば理解できる問題」を優先すること。というのも、「解説を読んでも理解できない問題」に長い時間をかけても非効率的だからだ。そういう場合はいっそのこと見切りをつけて、「解説を読めば理解できる問題」に注力しよう。なお、理解できている上で正答できた問題はサーッと見直す程度でOK。
②時間配分を意識しながら過去問を解く。
制限時間に合わせて過去問を解こう。その際、問題全体を見て大問ごとの時間配分を意識すること。いつも言っていることだけれど、例えば英語であれば、問6~8の読解には30分は費やせるような時間配分が望ましい。解いた後には、間違えた問題の解き直しはもちろん、いわゆる「ケアレスミス」がないかをしっかりと見直す。そういうミスが起こりやすい原因をできる限り取り除いておくべき。ただ、大概そういうミスの多くは「ちゃんと読んでいない」にありがち。面倒くさがらずに“きちんと読む”姿勢がなければ神奈川の入試では勝てないぞ。
③短期間でも学習成果が期待できる暗記モノに取り組む。
短期間でも成果が見込める理科や社会などの暗記モノに取り組もう。例えば、社会なら3つの分野(地理・歴史・公民)のうち、自分の苦手な分野を重点的に勉強することで直前まで点数UPが期待できる。模試や過去問の取り組みを通じて、正解していればOKで済ますのではなく、不正解の選択肢等にも気を配り、周辺知識の確認を抜かりなくすること。ちなみに、地理なら地図帳、歴史なら年表、それぞれ毎日目を通すだけで随分と違うはずだ。ただし、“毎日”だよ、いいね。
④傾斜配点でなければとにかく総合点が勝負だということを忘れずに。
上述の理科や社会のような暗記モノとは違って、英語、数学、そして国語は短期間での大幅な点数UPが難しい。ゆえにこの3教科に関しては、「正答率が比較的高いと思われる問題」の取りこぼしをしないよう徹底しよう。受験校にもよるが、例えば正答率10%未満のような問題など解けなくてもOK。それよりも正答率の高い問題で手堅く点数を重ねた方が結果的に総合点は伸びる。正答率が記載されている過去問もあるので有効活用しよう。
まとめ
とにかく過去問&模試の復習を軸にして、これらの問題を“自分のモノ”にすること。これだけ多くの問題を解いても入試では同じ問題は出題されない。けれども、「同じ考え方で解く問題」は必ず出題される。
入試当日までの過ごし方
①体調管理
入試直前は、受験生なら誰もがもっと時間がほしいと思う時期。ゆえについつい深夜まで勉強し体調を崩してしまうことも。「少々ムリをしてでも…!」という勉強は入試1ヶ月前からはNG。睡眠時間を削ることは、記憶力や集中力の低下にもつながる。十分な睡眠時間を確保して、当日を迎えられるよう生活リズムを整えよう。
②気持ちのコントロール
受験直前期は、「できていないこと」に気持ちが向いてしまいがち。結果、ネガティブ思考に陥ってしまうこともある。そうならぬように…
●これまでの勉強量を視覚的に捉えてみる
例えば、これまで解いてきた問題集や模試、過去問といった自分の勉強材料を積んでみよう。かなりの量になるはずだ。不安になるのは自分のこれまでの頑張りを視覚的に捉えられないのが原因の一つ。是非やってみてほしい。
●感謝の気持ちを大事にする
受験までの期間に支えてくれた人たちを思い起こそう。直接的、あるいは間接的であるにせよ、受験生としての自分が多くの人たちに支えられてきたということに気づけば、感謝の気持ちが湧いてくるはずだ。きっと強い心の支えになるだろう。
泣いても笑ってもあと約1ヶ月。
決して諦めることなく、
プレッシャーに屈することなく、
ガンバロウ!中3受験生!!!