それなりに長く学習塾の講師を務めさせていただいているけれど、未だに正解に辿り着けないこと、それは最良の指導法だ。しかしながら、そんなものはない、というのがある意味「正解」とも思う。突き詰めれば突き詰めるほどに、青天井であることを感じる。だからこそ、オモシロいのだが。
塾の要はまさにそこにある。成果・結果の飽くなき追求、そしてそのための手段をどこまでもどこまでも試行錯誤。新年度のカリキュラムも、その思考の末に至ったもの。では、ここでその一部をご紹介!
①中学部⇒一部の教科にデジタル教材の導入!
理科では実験など、数学では空間図形など、頭ではイメージしにくい単元を視覚的に捉えながら学習します。
②中学部⇒国語授業内にて論理力・記述力の強化時間を設定!
専用テキストを用いて、通常授業内にて論理力・記述力を高めるトレーニングを実践していきます。
③小学部⇒算数授業内に数理的思考力の強化時間を設定!
計算や文章題、そして図形と、それぞれの領域を越えた総合的学習をすることで思考力を鍛えます。
その他にも、小学英語の改革も検討中。2020年度からの大学入試改革、そして、教科化される小学英語(2018年度より学校によっては先行実施)、それらを見据えたものだ。いずれもこれからの時代に求められる学力を錬成していくため。
歴史用語の削除に関するものとして、坂本龍馬などがメディアで取り上げられている。まさに、思考力重視の流れにある教育・受験業界の中、「暗記=無駄・無益」という風潮すらあるが、それは決してない。確かに暗記だけではダメだ。けれども、思考だけでもダメだろう。思考力の土台はやはり暗記⇒知識によるところが大きいし、知識があればこそ考える材料になり得るわけで、いくら時代が求める学力観とは言え「知識偏重=悪」とみなすのは早計だ。
塾の在り方も然り。どれだけ良い授業をしても、どれだけ良い教材を提供しても、受ける側がそれを吸収しようとする意欲がなければ成果は期待できないし、講師の自己満足に終わるだけだ。故に、自立学習を促したり問題演習中心としたり、という手法もある…が、これも偏りすぎてはダメだろう。
やはり何事もバランスが大事だ。新しい学力観のように、時代により変化するものもある一方で、普遍的なものもあるはず。それらのバランスを常に試行錯誤しながら、より良いものを提供したいという想いを形にしたのが来年度のカリキュラム。これがBestとは決していえないけれども…、故にbetterをどこまでも追求したい。詳細は後ほど…。ご期待下さい!