年末のご挨拶

全通塾生ならびに保護者の皆様へ

日頃ご通塾いただきまして、誠にありがとうございます。
早いもので、今年も年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年は弊塾の学習指導方針に、ご理解、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。微力ながら来年も、お子様の学力的、人間的成長の一助となれるよう、講師一同、誠心誠意、精進してまいります。

時節柄、ご多忙のことと存じます。くれぐれも体調など崩されませぬようお気をつけください。
来年も変わらぬご高配を賜りますようお願い申し上げて、年末のご挨拶とさせていただきます。
それでは良いお年をお過ごしくださいませ。

進学塾/自立学習ジムCLEAR
講師一同

※弊塾の年末年始の休業期間は下記のとおりです。
【休業期間】12/30(木)~1/3(月)
新年は1/4(火)より再開となります。
尚、休業期間中のお問い合わせにつきましては連絡用メールまたはLINEにて承ります。

進学進級を見据える冬②

進学進級を見据える冬、第2弾。
本日は12/25㈪~27㈬の子どもたちの様子をご紹介!

中3受験生は冬期塾内模試&授業。
今はどんなに苦しくとも踏ん張らねばならぬとき。取り組みの甘さが際立つ子には心を鬼にして一喝させてもらった。真面目にガンバル子が多いこの学年だけに、普段は叱ることが滅多にないが…雷を落としたのはいつ以来だろうか。

そして、特色検査対策も追加実施。

中1&中2。本講習初回の授業は思考力強化講座「the Atama Lab(ジアタマ・ラボ)」。カタい頭をやわらかく…!

国語を苦手とする一部の中2は早呼びを毎回実施。学年末テストに向けての個別補習。

小4は国算の基礎学力の養成。高学年になると特に算数はグンと難しくなり学力差が顕著になる。確かな基礎固めをしておきたい。

小5算数は1年間の総復習へ。冬期講習最終日の学力テストは当該学年のほぼ全範囲からの出題。何とか結果を出させてやりたい。

小6英語はいよいよ中学準備指導へ。冬期講習から1・2月の通常授業で、中1最初の定期テスト範囲をほぼ網羅する予定で進める。「何となく読めて意味が分かる」の英語から、言葉のルール=文法に基づいた体系的理解の英語へ。

高2は共通テスト英国数の過去問チャレンジ。
1年後を見据えた大学受験に向けての一歩を踏み出す。特に高2の冬休み明けは受験学年の0学期ともいえる時期。意識を高くもっていきたい。

また今回は特例として高1にも参加してもらったところ、すごいことが起きた。
英語(リーディング)と国語、いずれも実際の受験者平均点を超えたのだ。確かに力のある2名なのでチャレンジしてみることを勧めたのだが、現時点でこれほどできるようになっていたとは…(汗)2年後が楽しみだ。

例年より体調不良者が多く、全体的に昨年よりやや欠席が目立つのが残念だが、こればかりは致し方ない。学習に大幅な遅れが生じた場合は、随時フォローしていきたい。

今年の授業も残すところあと2日。
ガンバロウ!CLEAR通塾生!!!

結果は一瞬でも、過程は一生モノ

ここ数日は中3受験生に何度か雷を落とした。世間の流れとは逆行しているかもしれないが、厳しさを全面に出した指導。
真面目にガンバル子が多い学年だけに滅多に叱ることはないのだが…いつ以来だろうか、心を鬼にして対峙しているのは…。全ては第一志望合格のため、いや、もちろんそれが第一義だが、価値ある高校受験にしてもらいたいため。

学校の先生や塾講師ならば幾度となく経験するだろうが、子どもたちにとっては人生一度きりの高校受験であり、また、初めて自ら進むべき道を選び決めていくという節目=自立への第一歩。ならば…
「頑張って良かった。」
「やりきった。悔いはない。」
全ての決着がついたとき、子どもたちがそんなふうに思える受験にしてやりたいと心底思う。どんな結末を迎えようとも、だ。だから、毎年この時期は胃潰瘍になるんじゃないかと思うくらい心身ともに疲弊…というか摩耗(?)する。これホント(前職時代の十数年前には実際にダウンした経験あり…汗)。

受験は、合格か不合格か、そのいずれかを決めるためだけにある。単純明快だ。だからこそ、その向き合い方次第でその価値は変わる。学力的にも人間的にも大きく成長できる機会にもなれば、単なるテストの1つにもなる。ならば、キレイゴトと言われようとも、やはり価値あるものにしてやりたい。高校受験で人生が決まるわけでもないし、通過点の一つに過ぎなくても、だ。そこには…

結果は一瞬、過程は一生。

そんな想いがある。合否は一瞬であっても、そこに至るまでに積み上げた経験値は一生モノの財産になる。努力の価値、頑張ることの意義を知り得た子は、教科学習の域を超えた、人生における大切な何かを得られるはずだ。
そんな想いがあるだけに、数字だけで簡単に線引きするような受験指導はしたくない。偏差値、合格判定、内申点、倍率…だけで、○だの×だのではなく、あくまで彼ら彼女らの想いに寄り添いながら、数字を見極めていきたい。一人ひとりを厳しくも、真心を込めて。

努力を怠って後悔することはあっても、
努力を重ねて後悔することは決してない。
頑張れ、中3受験生。
ココイチバン、壁を越えてみせろ、
CLEAR第8期生。

最終決戦まで、あと…
49日!!

進学進級を見据える冬①

進学進級を見据える冬が始まった。
冬休みをCLEARで頑張ってくれている子どもたち。その様子を随時紹介していきたい。まずはこの2日間の様子をプレイバック。

小学生は弱点補強eトレ。国語は基本的には読解、算数は子どもたち各々にヒアリングし不得意単元の集中学習。

中学生も同様に弱点補強eトレ。特に中3受験生にとって、今は伸びる余地の大きい苦手教科を徹底的につぶす時期だ。何の教科でどんな分野に取り組むべきか、各々しっかりと考えたうえで学習に入る。やはりこの時期は理科…多し…。

中1・中2。少し驚いたのは、ほとんどの子がそれぞれの苦手教科や分野を考えて取り組めていたこと。つい苦手教科は避け、得意教科ばかり…になりがちだが、「向き合う」が少しずつできるようになってきたのかもしれない。これも成長だ。

高校生に講習はないため通常指導を継続。ただし、高3受験生はまさにラストスパート期間に入っているため、共通テストの塾内模試を実施。それぞれの受験科目で仕上がり状態を測った。

推薦合格を目指す高2。数学の指導を受ける。

今冬も自習室は中3・高3の受験生で連日いっぱいになりそうだ。

進学進級を見据え、
頑張れ、CLEAR通塾生!
燃えよ、中3&高3受験生!!

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次回の更新予定は12/27㈬。
お楽しみに!

フレミングの左手の法則

今日は少しばかりホッコリする話を。

先日の中2理科の授業でのこと。
今子どもたちが学習しているのは物理分野・電流と磁界。電流の向き、磁界の向き、力の向き、それぞれの関係を見つけるために用いられる有名な考え方といえば、そう、「フレミングの左手の法則」。これを使った練習問題に取り組んでいた最中、なかなか正解を導けずに悩んでいる子が1名、Aだ。

そりゃ正解になるわけがない。Aが使っていたのは…

 

 

 

右手だった…(汗)。

「お箸を持つ手が右手で、お茶碗を持つ手が左手だよ。」と、ツッコみたくなったのは言うまでもない。

そんなAのこの手の話には枚挙にいとまがない。定期テスト前のことだ。社会・地理のテスト範囲は近畿地方だった。テキストによる演習時間を設け、各々が苦手な箇所を勉強するよう指示。机間巡視をしながら子どもたちそれぞれの取り組みを注視しつつ、質問対応をしようとしていたところ、思わずAを二度見してしまった。

そりゃそうだ。Aが勉強していたのは…

 

 

 

中国・四国地方だった…(汗)。

テスト範囲にかすりもしないところを黙々と勉強していたAに、「テスト範囲表、見ような。」と、“努めて冷静に…”助言。

ド天然のA。
でも、その言動は時として場を和ませ、ホッコリとさせてくれる。
叱ることが多い中2だけに、そんなAには密かに感謝してる。

でも、大事な学年末テスト、そして、この先の受験を考えると、
心配は尽きない…(汗)

入口の偏差値だけで志望校選びをするのは早計

中3、高3、いずれも受験生にとって冬は試練の季節だ。
まさに、第一志望合格に向けてラストスパートのとき。毎日のように顔を合わせる塾生も多くいる。

受験。いわゆる「せーのでドン!」の学力試験によって合否を決める在り方には賛否両論あるものの、壁を乗り越えるという実感、同じ志をもった不特定多数との健全なる競争…、受験を通じてをそういう経験ができるというのは、やはり人生における財産の一つになるように思う。
そんな受験を考えるとき、どうしても志望校選びの判断材料の一つとなるのは偏差値だが、ここでは高校受験について考えてみたい。大学進学を目指すならできるだけ偏差値の高い高校へ、というのは自然な心理かもしれない。とはいえ、“入口”の偏差値“だけ”で決めてしまうのは早計だ。

たとえば西湘高校と藤沢西高校。弊塾が採用している全県模試さんでは、内申点、入試得点、偏差値、いずれも藤沢西高校が西湘高校よりも上回っているが、直近3年間の大学合格実績は以下のようになっている(各校ホームページより)。

▇直近3年間の合格者数計(既卒含む)
●国公立

西湘:28名/藤沢西:13名
●早慶上理(早稲田・慶應・上智・東京理科)
西湘:27名/藤沢西:12名
●MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)
西湘:154名/藤沢西:133名

大学進学という点では西湘の方がやや優位といえそうだ。やはり旧学区2番手校だったということ、また、かつてはスーパーサイエンスハイスクールの指定を受けていたこともあり、大学進学を志す生徒が多い。
一方、藤沢西高校も同じく大学進学に力を入れつつも、行事や部活も盛んで“アオハル”謳歌の3年間というイメージが強い。また、専門学校の進学先などを見ても、生徒達の多様な進路の実現に力を入れている様子がうかがえる。

続いて平塚江南高校と鎌倉高校。これも全県模試さんのデータに基づくが、内申点、入試得点、偏差値、いずれも近年は鎌倉高校が平塚江南高校を上回っている。同じく直近3年間の大学合格実績は以下の通り(各校ホームページより)。

▇直近3年間の合格者数計(既卒含む)
●国公立

平塚江南:209名/鎌倉:130名
●早慶上理(早稲田・慶應・上智・東京理科)
平塚江南:246名/鎌倉:210名
●MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)
平塚江南:891名/鎌倉:1014名

直近3年間で見ると、国公立に関しては平塚江南の方にやや分があると言えそうだ。東大は直近3年間ではいないが、一橋大、東工大、京大と、最難関国立大にも合格者を輩出している。また、国公私立問わず、理系大学への合格者数が多いのも特徴の一つ。
一方、鎌倉も国公立大の合格者数を着実に伸ばしてきていて、2022年には東大や東工大の合格者もいる。旧学区2番手校だったとはいえトップが湘南だっただけに、他の旧学区トップ校並の学力のある生徒が多い印象。

大学進学を見据えた高校選びは、
“入口”の偏差値だけではなく、
“出口”も十分に考慮したうえで。

中3特色検査対策、近況

神奈川公立高校受験において、難関校で課される特色検査。
9月から実施してきた全10回の対策講座も終盤を迎えつつある今、高き壁に挑もうとする中3受験生たちの様子を少しばかりご紹介。

特色検査過去問レポート。
過去問の自力解答⇒間違い直し⇒復習レポートと、復習に復習を重ねた。

全国入試問題から、都立の自校作成問題(英語)にも取り組む。
自校作成問題は上位校が独自に作成した問題で、もちろん共通問題よりもはるかに難しい。特色検査の問1英文読解に向けての対応力を身に付けていく。

同じく全国入試問題より。
難度高めの理数問題にチャレンジ。いずれも思考力が試される良問ばかり。解けたらOK、ではなく、そのプロセスをしっかりと身に付けてほしい。

解説にも力が入る。

中3受験生にとって試練の冬が近づいている。
全ては夢実現=第一志望合格のため。
ガンバロウ、CLEAR第8期生。

決戦まで、あと…
61日!

厳しい指導はNG?時代の流れに想う

先日、元プロ野球選手のイチローさんが、旭川東高校で選手指導として参加されていた様子の記事(「スポニチ Sponichi Annex」)を拝見した。思うところがさまざまあったため、以下にその記事を抜粋。

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イチロー氏
「指導する側が厳しくできない」時代の流れ

「酷だけれど…自分たちで厳しくするしか」

談義では、学生野球を取り巻く指導の環境についても語った。「高校生で自分を導くのは難しい。でも、結局自分しかいなくなっちゃう。だってそういう存在いないでしょ。ということは自分に厳しくせざるをえない。自分を高めていこうと思ったら。自分に厳しくできる人間、中にはいますよ。そうするとどんどん自分を厳しい方に持っていく、厳しい道を選ぶ、それは若いうちにしかできないこと。でもそれを重ねていったら、大変で挫折することもあると思うけど、そうなれたらめっちゃ強くなる。でも、導いてくれる人がいないと楽な方に行くでしょ。自分に甘えが出て、結局苦労するのは自分。厳しくできる人間と自分に甘い人間、どんどん差が出てくる。厳しくできる人間はどんどん求めていくわけだから。うまくなったり強くなったりできる。求めてくる人に対しては求められる側もそれはできる。でも求めてくれなかったらできないから。でも自分を甘やかすことはいくらでも今できちゃう。そうなってほしくない。いずれ苦しむ日が来るから。大人になって、社会に出てからも必ず来る。できるだけ自分を律して厳しくする」。高校生とはいえ、自らを追い込み挫折も味わって強くなると説いた。

チームについても「本当はこれ言いたいけどやめとこうかなってあるでしょ。でも、信頼関係が築けていたらできる。おまえそれ違うだろって。いいことはもちろん褒める。でも、そうじゃない。言わなきゃいけないことは同級生・先輩・後輩あるけど…1年から2年に言ったっていいよ今は、大丈夫。そういう関係が築けたらチームや組織は絶対強くなりますよ。でもそれを遠慮して、みんなとうまく仲良くやる、ではいずれ壁が来ると思う」と述べた。

また「今の時代、指導する側が厳しくできなくなって。何年くらいなるかな。僕が初めて高校野球の指導にいったのが2020年の秋、智弁和歌山だね。このとき既に智弁の中谷監督もそんなこと言ってた。なかなか難しい、厳しくするのはと。でもめちゃくちゃ智弁は厳しいけど。これは酷なことなのよ。高校生たちに自分たちに厳しくして自分たちでうまくなれって、酷なことなんだけど、でも今そうなっちゃっているからね。迷ったときに、この人ならどう考えるんだろって存在は、そんな自分で整理してこれが正解だと思うっていけないですよ、なかなか。かといってじゃあ友達にそんなこと言ってさ、それも違うでしょ。どうしてる?迷ったとき。誰に相談するの。自分の中で整理して進むしかないの?どうであってほしいと思う?厳しくしてほしいって子もいるでしょ、中には」。自主性や褒めることを重んじる教育の流れの中で、厳しく指導することのさじ加減の難しさを指摘し、高校生の心中を慮った。

「自分たちを尊重してくれるのはありがたいんだけど、分からないこともいっぱいあるからもう少しほしいんだけどってない?あるよね」と語り、「これはなんかね、高校野球というよりも大きな、もうちょっと大きな話になっちゃうね。でも自分たちで厳しくするしかないんですよ。ある時代まではね、遊んでいても勝手に監督・コーチが厳しいから全然できないやつがあるところまでは上がってこられた。やんなきゃしょうがなくなるからね。でも、今は全然できない子は上げてもらえないから。上がってこられなくなっちゃう。それ自分でやらなきゃ。なかなかこれは大変」と様変わりした現代では、選手がより自身を律することが求められる過酷さを指摘した。

「スポニチ Sponichi Annex」より

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塾という学習指導の現場でも、子どもたちを取り巻く環境はこの十数年で随分と様変わりした。イチローさんの言われることは肌で感じている。学習塾でさえジレンマを抱えているのだから、学校はその比じゃないだろう。子どもたちに何も言えない、言ってはいけない空気感…。想像に難くない。

厳しい指導はこの世からなくなっていく?

最近では過去に行っていた厳しい指導がパワハラとして認知されるケースが多い。例えば運動部アルアルだが、「ミスしたらダッシュ10本!」といった光景がかつてはよく見られたものだ。けれども今ではそれもパワハラだと言われてしまう可能性も。
もちろん指導する側も、「上達してほしい」「出来るようになってほしい」というさまざまな想いありきで指導しているものの、その一部で行き過ぎだと感じる子どもも大人も増えているのが現状だろう。
世の中全体が、子どもたちの自主性や「褒めて伸ばす」を重視する社会に移り変わっていく中で、この手の指導法はますます減っていくのかもしれない。ただ指導現場で実際に子どもたちと関わっていると、厳しさに接する機会や叱られるという経験が著しく少なくなったためか、近年は打たれ弱い子が急激に増えたようにも感じる。まぁそうは言っても、今の大人も子どもの頃は、当時の大人にそう思われていただろうし、それこそ戦中戦後のような、厳しい時代を生き抜いてきた昔の人からすれば、今の時代そのものが“生ぬるい”時代に映るだろうけど。

厳しい指導で伸びた子も山ほどいる

一方で、スポーツや勉強で厳しく指導されることで伸びた子どもたちも山ほどいる。そういう雰囲気があったからこそ頑張れた人も多いのではなかろうか。
厳しい指導によって、自分の力だけではどうしても頑張れないような子も一定のレベルまでは上がり、結果として全体のレベルが上がっていく。特にチームスポーツは全体のレベルアップが必要なため、なおさら厳しい指導が時には有効だ。
勉強も同じ。半ば強制的にでも机に向かうことで、自分だけでは到底できなかったこともできるようになることも多々ある。宿題がある、テストがある、目の前に厳しい先生がいる、というような、いわゆる適度な強制力や「場の圧」というのは必要ではなかろうか。くれぐれも誤解してほしくないのは、皆が皆その必要があるのではなく、自らを律することができ、なおかつ主体的な姿勢のある子には、強制力は不要。あくまで、そういう姿勢が著しく欠けている子に限ってということ。

自律ができ主体性ありきの時代

とはいえ今回のイチローさんの話にあるように、現代では厳しくされる環境がどんどん減っている。厳しい環境でなければ頑張れないような子にとっては、自らその環境を作っていくことが必要になってくる。つまり、自らを律して、主体的に考え、行動することが、何事においても伸びていくための前提になっていく。
そのためには、早期から子どもたちに自分の意志を持たせるような経験や、自分を律する練習をさせていく必要があるように思う。高校、大学、社会人と、年齢が上がれば上がるほど個人の自由裁量の機会が増える(もちろん自己責任ありき)、つまりは自らを厳しく律する場面が減っていくからだ。

格差は広がる?

結果として、自律性や主体性の備わっている子は、青天井のごとく伸びていくだろうし、一方、そういうものが備わっていない子は置いてけぼりにされかねないのがこれからの時代なのかもしれない。かつてはそんな後者の子どもでも、指導する側が引っ張り上げたものだが、今はそうじゃない、というか、それができにくい風潮にあるのはこれまで述べてきたとおり。それこそ今回の中1定期テスト結果からも、極めて厳しい状況にある子どもたちがかなりいるが、自分の力でどうにかしようとしなければ、この危機を脱するのはなかなか難しいのが現実だろう。いわゆる格差なるものはますます広がっていくのではなかろうか。

とはいえ正解は、ない

厳しい環境、主体性に任せる環境、どちらが正しくてどちらが間違っているかは分からない。伸びていく環境というのはいずれも子どもによって違うものだ。また、厳しさを是とするも非とするも、時代の流れによるものだろう。ともすれば、今の価値観で昔を語るべきではないし、逆に昔の価値観で今を語るべきでもない。今のやり方が正しいか間違っているかというのは、もっと後になってみないと分からないもの。だからこそ、今、正しいと思えることを信じ、それに邁進するべきだ。

仰々しくなってしまうけれど、だからCLEARは開校以来、一貫した指導理念・方針を掲げていて。一言一句変えていない。想い、初心を忘れぬようにしたい。

そんな想いを抱きつつ、
今日も子どもたちと対峙する。

小6英語は中学進学を見据え…

嬉しいことがあったので、今回も小学生(小6)のことについて。

小6英語ではただいま中学進学を見据え単語力の強化を図っている。「読めるけど書けない」では中学では置いてけぼりにされてしまうのが現実。ゆえに2ヶ月ほど前から、授業では毎回単語テストを実施中だ。もちろん合格点の設定あり。不合格であれば合格できるまで再テスト。

最初はなかなか合格できない子がいた。何度も何度もトライしても、なかなか…(汗)。それでも妥協は一切せず、「デキルまで」をずっと続けてきた。
そんなこんなで1ヶ月ほどが経過したころ、少しずつ変化が表れ始めたのだ。たとえ不合格でもあと1点足りないだけであったり、ホントにささいなスペルミスであったり。確実に、不合格のナカミ、間違い方のレベルが変わってきた。

すると前回はついに全員合格!そのとき子どもたちに伝えたのは、
「ここまで頑張れるようになったのは立派だと思う。ならば次は、“満点”で全員合格できるようにガンバレ!」
もう一つ上のステージを目指せということ。

そして迎えた今日(昨日)。果たして子どもたちのガンバリは如何に?と密かに思いながらのテスト。

 

 

さてさて結果はというと…

 

 

 

全員満点合格!!!!

Excellent!!!!
てことで写真を1枚(^^)
※子どもたちにの了承を得た上で掲載しています。

これまで実施してきたのは、スポーツ名、教科名、曜日、月、天候と、基本的な単語ばかりだが、書くことにはまだあまり慣れていない小学生にとって、覚えるにはそれなりに苦労するだろう。そして、一度覚えてもすぐ忘れてしまうだろう。そんなことは重々承知の上。では何故テストを続けているのか?

“覚え方”を身に付けるためだ。

アルファベットのもつ音と単語のスペルから発音を連想し、「こういう発音ならスペルはこうかな?」と何となく考えられるようになること、そして、たくさん練習する中で、発音とスペルの一定のルールを自然と身に付けてもらうことが狙い。実際に点数や合格率の高さがそれを物語っている。そういうスキルを習得しておけば、忘れたってすぐに覚え直すこともできるようになる。

冬期講習からは本格的に中学準備英語に移行し、いわゆる“文法”を中心とした学習をしていく。今までは単なるキーセンテンスとして何となく読んだり書いたりしてきた英文を、“コトバのルール”に基づいて理解し表現していくための学習だ。

中学英語のトップランナーを目指す(ホンキで)。

ガンバロウ!小6生!!!!

小5・6国語は作文力強化期間へ!

早いもので今年もあと1ヶ月。
光陰矢のごとしとはまさに…と感じる今日この頃。

そんな師走。小5・6国語は作文力強化期間に入った。
小5はグラフなどの資料からの考察文、小6はあるテーマに関する意見文。それぞれを文章として落とし込む。「自由に書きなさい」ほど難しいことはない。それぞれまずは“型”を身に付けるよう指導。

小5は、「グラフから~ということが分かります。」で書き出し、その後に自分なりに理由を記述。

小6は、基本は2段落構成で。1段落目に賛成か反対か自分の立場を明確に。2段落目にその理由を具体例込みで。

超少人数制クラスの強みが発揮されるところだ。一人ひとりきっちりと見ていける。誤字脱字がないか、文体が統一性されているか、主語・述語の対応ができているかといった基本中のキから、論理的な文章構成になっているかまで、くまなくチェック。修正箇所があれば指摘し即時書き直しを指示。

最初から上手に書ける子などいない。少しずつ書けるようになっていけばいい。自分の考えを文章として表現する。学校の勉強のみならず生きる上で必要なスキルの一つだ。

冬期講習前までは、この作文力の強化に努めていく。
ガンバレ、小学生!!