ハンディキャップなどものともせず

春期講習初日のことだ。新中3H君のお母様よりご連絡があった。

聞くところによると、どうやら部活中に利き手を負傷してしまったらしく、病院に行って診断してもらったところ、指の関節が欠けてしまっているとのこと。利き手が包帯でグルグル巻きのようだ。授業にきちんと参加できるかを不安に感じられているお母様には、
「ノートをとったり問題を解いたりができずとも、説明を聞いてもらうだけでも学習の遅れが生じずに済むので、無理のない範囲でご出席下さい。」のような内容をお伝えした。とは言え、お休みせざるを得ない日もあるだろうな、と思っていたのだが…

なんと欠席0。

利き手ではない方の手で不慣れながらも一生懸命にノートをとったり、問題を解いたり…利き手が使えないことを言い訳にせず、宿題もきっちりとやってきたし、テストにも懸命に取り組んだ。確かに利き手ではない方を使うことで、取り組みが丁寧になったり、いつもとは違う脳の使い方ができたりと、捉え方次第でピンチはチャンスに変えられると伝えはしたけど、ここまでやり切れるとは思いもよらなかった。

慣れない手で勉強に取り組むストレスといったら、それは大変なものであろうことは想像に難くない。それでも、ハンディキャップなどものともせずやり抜いた。立派だ。心からそう思う。

当の本人は、自分のせいで授業を遅れさせてしまってはいないだろうかと心配をしてくれているらしい。

大丈夫だ。君の頑張りのおかげで、授業は予定通りに進められているから、心配しなくていいぞ。それよりも、少しでも早く回復できるよう、まずは自分のことを大事にしておくれ。

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