【勉強お役立ちブログ(英)】倒置のルールって実は簡単

今回のテーマは「倒置」。
けっこう苦手とする高校生が多い単元だが、そもそも、英語の倒置はなぜ起こるのか?それには主に2つの理由がある。
1.文意の強調
文法的にまったく誤りのない文であっても、倒置によって語順を変えることで、その箇所=文頭を強調することができる。語順を変えることで読み手や聞き手の注意を引くのが狙いだ。
2.文法上のルール
例えば、be動詞や助動詞を主語と入れ替えて作る疑問文も倒置の一種。ただし、Are you busy?(あなたは忙しいですか)という文の倒置には、特に強調の意味はない。

では、以下の項目毎にサクッと整理してしまおう。
①否定を表す語句が文頭にくるとき
②So / Neither / Norが文頭にくるとき
③仮定法のifを省略するとき
④場所や方向を表す語句が文頭にくるとき

①否定を表す語句が文頭にくるとき
・I have never seen such a beautiful sight.
Never have I seen such a beautiful sight.
「こんな美しい風景は今まで見たことがないよ!」
このように疑問文の形(V+S)になる。他の、no、not、little、hardly、only、seldomなども同様に考えればいい

②So / Nor / Neitherが文頭にくるとき
・He is very hungry. I am ( very hungry ), too.
⇒He is very hungry. So am I.
「彼はとてもお腹が空いている。僕だってそうだ!」
・She doesn’t like vegetables. I don’t ( like them ), either.
⇒She doesn’t like vegetables. Nor do I.
⇒She doesn’t like vegetables. And neither do I.
「彼女は野菜が好きではない。俺も同じだ!」
これらも①のパターンと同じで、so、nor、neitherに続く形は疑問文の形(V+S)になるとまずは覚えておけばいい。ただし、norとneitherの違いだけ注意しよう。norは接続詞だからandは必要なくて、neitherは副詞だからandが必要だ。

③仮定法のifを省略するとき
・If I were rich, I could buy that car.
Were I rich, I could buy that car.
「私が裕福なら、あの車を買えるのに…!」
・If he had known that, he would have surprised.
Had he known that, he would have been surprised.
「彼がそれを知っていたら、驚いただろうに…!」
これも①②パターンと同じ。ifを省略したら疑問文の形(V+S)にすればいいだけ。

④場所や方向を表す語句が文頭にくるとき
The bus comes here.
Here comes the bus.
「(ほら、)バスが来るよ!」
The cat was in her bag.
In her bag was the cat.
「彼女のカバンの中にいたのは(なんと)猫だった!」
①~③と違うのは、疑問文の形ではないということ。でも、これも結局は[S+V]をひっくり返して[V+S]にすればいいだけだ。余談だけれど、中学生で勉強するThere is(are)~もこれと同じ考えだ。

他にも倒置パターンはあるけれど、とりあえずよく使われるこれら4つのパターンを身に付けておけばだいたいOKだ。

【まとめ】
・否定 / So,Nor,Neither / 仮定法ifの省略⇒疑問文の形!
・場所や方向を表すとき⇒[V+S]の語順!

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