自ら動く

中3受験生の第3回定期テストまで2週間を切った。進学に関わる内申点を決するという意味では事実上最後の定期テストと言っていい。意欲的に皆頑張っている。決して贔屓目でなく。

一方、中1&中2はテストまであと3週間少し。すでに定期テスト対策の案内をしているため、子どもたちにはそろそろ動き出してほしいところだが、中3と比べればもちろんまだまだだ。けれども、中2の中には少しずつ変化が見られる子も。

先週から授業日以外もほぼ毎日塾に来ては自習をしているK。夕方から勉強し始め、夕食のため一時帰宅、その後再び来ることも。何を勉強しているのかと様子を窺うと、専ら数学の勉強。なるほど、今学習しているのは一次関数の応用なのだが、この単元は中2数学の中でも難所の一つで、理解に苦しむ子が多い単元。そう、Kも然りだ。連立方程式までは比較的順調に来たが、ここに来て壁にぶつかっている。

しばし様子を見て必要なら個別補習を…と思っていた矢先、K自ら自習に来るようになった。自力解決できない問題に直面したら、講師に質問に行く。その繰り返しを続けている。この様子なら今のところはこちらが強制的に呼び出して補習をする必要はなさそうだ。

確かに一次関数は中2数学の難所だ。鬼門とする子も多いだろう。けれども、裏を返せば、ここを克服し、さらには得意にまで高められれば、ライバルに一気に差をつけることができるとも言える。

やると決めたらやる。
もともと意志は強いK。
ガンバレ。

【勉強お役立ちブログ(英)】原形不定詞をとる動詞は5種類だけ!

ご無沙汰しております。久方ぶりの勉強お役立ちブログです。
今回のテーマは…

原形不定詞!

さっそく次のそれぞれの英文を見てみよう。

① I made him go there.
② I had him go there.
③ I let him go there.
④ I got him to go there.

上記の英文を日本語で表すのなら、微妙なニュアンスの違いはあるけれども全て、
「私は彼をそこへ行かせた。」だ。

このように、「誰かに」何かを「させる、してもらう」意味を表す動詞を使役動詞という。そして、その使役動詞の種類によって、「させる」を表す動詞が、to不定詞(④)になるのか原形不定詞(①②③)になるのかが決まる。これが受験生にとってはなかなかしんどいもので、区別がつかずに悩んでしまうことも多々だ。他にも…

⑤ I forced him to go there.
これも「彼をそこに(強制的に)行かせた」という意味。

このように、動詞によってO(目的語)のあとに続くのが、to不定詞なのか原形不定詞なのかってのが山ほどある。だから受験生が混乱するのだが…

一気に整理してしまおう。原形不定詞をとる動詞は以下の5種類だけ!
have
help
let
make
知覚動詞
※⑤は見る・聴く・感じる系の動詞

これらのときだけO(目的語)のあとに原形不定詞がくる(helpはto不定詞も可)。以下の例文を見てみよう。

① I had her go shopping.
「私は彼女を買い物に行かせた(彼女に買い物に行ってもらった)。」
② I helped him clean the room.
「私は彼がその部屋を掃除するのを手伝った。」
③ I will let you know later.
「後で君に知らせるよ。」
④ I made them run.
「私は彼らを走らせた。」
⑤ I saw you cross the street.
「私はあなたがその道を横切るのを見た。」
※②のhelpのみto clean(to不定詞)が可だけれど、それ以外は全て原形不定詞のみ。

ではまとめよう。
★「人に~させる(してもらう)」「人が~するのを…する」という英文で原形不定詞をとれるのは、have・help・let・make・知覚動詞のみ!それ以外はto不定詞!

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中学準備英語を始動しようと思う

すっかり秋めいて過ごしやすい季節になってきた。とはいえ、塾業界ではすでに冬の商戦に向けて着々と準備が進んでいる。かくいう弊塾も例外なく。もちろん直近の定期テスト等に全力を尽くすのは当然のことながら、冬期講習の概要もほぼほぼ決まり、あとは細かな詰めの作業。それを終えたら順次ご案内を開始していく予定だ。

今冬は小学生カリキュラムを少し変えた。何を変えたかというと、

小6中学準備英語の新設

どこの塾でもやっていることだから、別にとりわけ真新しいことでも何でもない。ただ、弊塾はこれまで、冬からの中学準備講座なるものは開講してこなかった。子どもたちの習熟度、学校現場の様子から、まずは小学生内容の定着を最優先してきたためだ…

が!

ここ最近は少し勝手が違ってきた。小学生英語の教科化とそれに伴う中学英語教科書の大改訂だ。少し様子を見てきたが、やはりそれからというもの、昨年から今年にかけて、中1の早期の段階で英語につまづき始める子どもたちが増えたような気がする。そしてその原因のほとんどが、小学生英語と中学生英語とのギャップ。小学生ではいわゆる文法的要素にはほぼ触れず学習が進んでいくと思われるが、中学生は違う。文法的要素を含めた学習が不可欠だ。また、単語の習熟度。基本単語を身に付けないまま中学に進学している子は、大変な思いをしていることがうかがえる。この“身に付ける”というのは、発音ができて意味が分かって、そして、書ける、という段階まで。

一昔前よりもはるかに、小学校卒業時点で一定の英語力が備わっているかどうかが、顕著な学力差の現状だ。週1授業の塾講師ですら感じるのだから、中学校の先生方はもっと感じていることだろう。小学英語の教科化も、中学英語の教科書大改訂も、今はまだその過渡期だ。ゆえに小中英語の接続に苦労している現場の先生(学校も塾も)も多くいることと思う。かくいう私もそうだ。でも、それも仕方ない、ではなく、どうすればスムーズにいけるかを試行錯誤すべき時期だろう。
(参考:過去ブログ「小学生英語のレベルと中学進学への備え」

だから、だ。今冬から中学準備英語を始動していく。中学校の教科書を使い、小学校卒業時点で中学最初の定期テスト範囲程度までを学習していこうと思う。スタートのつまづきはその後の学習に大きく影響する。「もっとガンバロウ」と思えるようになるには、やはり“結果”が全て。

在塾生で英語を選択していない子も受講可(別途申込)にする予定。
詳しいご案内は後ほど。

学校給食

中1英語の本文学習で、学校給食の一場面を説明する英文がある。
そこから話が脱線し、学校給食やら弁当の話題へ。

「給食っていいよなぁ。美味いし栄養バランスもあって。学校って給食だよな?弁当じゃなくて。」
『はい。』
給食のあの素朴な味が大好きだった。定番のコッペパンと瓶牛乳。ナポリタンや焼きそば、クリームシチューなんぞが献立にあるときはテンションが上がったものだ。もちろんそんなときは男子の間でオカワリ争奪戦が繰り広げられた。あと、揚げパンも美味かったなぁ…ヒジキや豆類は苦手だったけど…(汗)。グリーンピースは特に苦手だった。好き嫌いがほぼなくなった今でも、なぜシューマイにあの緑色の物体が鎮座しているのか理解できない。そんなときは「オマエ必要か?」とツッコみたくなる。グリーンピース混ぜご飯なんて出てきた日は、私にとっては罰ゲームみたいなものだ(汗)。
「いいなぁ、俺は小学校までは給食だったけど、中学校からは弁当だったからさ。中学校でも給食のある生活がうらやましいよ。」
およそ団塊ジュニア世代の私。今よりもはるかに子どもが多かった当時は、おそらく給食センターもいっぱいいっぱいだったのだろう、学校給食がない中学校はいくつかあった。
「高校のときなんてな、昼休みになっても食うものがもうないんだよ。どうしてか分かる?」
???といった表情を浮かべる子どもたち。
「早弁だよ、早弁。昼休みまで待てなくて休み時間に食っちゃうんだよな。もちろん先生にばれないように(汗)。3時限目が終わる頃にはもう弁当箱がスッカラカンなんてことはザラにあったよ(笑)。それでも昼になればまた腹減るから、購買に行って惣菜パンとかおにぎりとか買ってさ。」
意外そうな表情を浮かべる子どもたち。
「でも腹減るよなぁ、若い頃はさ。特に運動部になんて所属してると、食っても食っても腹が減るだろ。1日4~5食って日もかなりあったもんだ。」
そんな懐かしき我が学生時代を調子に乗ってついついベラベラと…(反省)。そう思うと中高合わせて6年間、毎日毎日…弁当を作ってくれてた母…。感謝。大変だったろうな。

配膳から後片付けまで、全て子どもたちが行う学校給食って、ある意味では日本独特の文化のような気がする。そんな給食の日が1年間におよそ200日あるとして、小中合わせて9年間と考えると…1800回のいわば会食(汗)。でも、皆で食べるって一人で食べるより美味いんだよな、特に同じものならなお。皆で大皿をシェアしてるみたいで。机を向き合わせて、くだらない話で盛り上がってさ。悪ふざけが過ぎて牛乳を吹き出してしまったなんてのも、今となっては良い思い出の一つだ。

個人的にはそんなノスタルジーに浸ってしまった中1英語の一コマ。
給食…久しぶりに食べたいなぁ…。

責任指導を実践するために選別は必要

10月も後半に突入。今年度も折り返しだ。
2期制の学校では通知表が子どもたちに配られ、その結果に一喜一憂しているのではなかろうか。子どもたち自身も、そして親御様も。
通知表や定期テストの結果から、後期から塾を検討される子や親御様は一定数いて、特に中学生に多い。ゆえに弊塾も有り難いことに、10月に入りお問い合わせがチョコチョコと…。感謝。
その中で時折問われるのが、
「入塾テストはありますか?」
という類のもの。
弊塾に入塾テストはない。ただし、必ず体験を経てご入塾いただくようお願いしている。その期間で、私どもはその子を責任をもってお預かりできるかどうかを見極める。そして、子ども自身にとっては弊塾の学習環境が合うかどうか、また、親御様にとっても、大切なお子様を託すに足る塾であるかどうかを評価・判断してもらう。

ただし、何でもかんでもウェルカムはしない。いや、してはいけないとも思う。尊い受講料をお支払いいただくのだ、無責任な安請け合いはするべきではない。選別は必要だ。だから、体験期間を経てお断りする場合も希にある。私どもが注視するのは以下の2点だ。

①意欲・態度
・宿題や課題にきちんと取り組むかどうか。
・周囲に迷惑をかけずに受講できるかどうか。
たとえ少人数クラス指導であっても集団は集団。その中で学ぶうえでの最低限のマナーやルールをわきまえているかどうかを見させてもらう。それらに著しく反する振る舞い、言動等が見受けられ、風紀が乱れると判断した場合は入塾をお断りする。何よりも大事なのは、今、塾生として通ってくれている子どもたちや、そんなお子様を託してくれている親御様だ。

②基礎学力の有無
・基本的な語彙力があるかどうか(国語)。
・基本的な四則計算ができるかどうか(算数・数学)。
・基本単語の正しい発音やスペル書きができるかどうか(英語)。
上記は学年によってそれぞれだけれど基礎中の基礎程度の内容。ただし、そのような基礎学力が備わっていない状態だと、集団の中で伸びていくのは極めて難しく、塾に通ってもただその時間座っているだけになりかねない。されば決して本人のためにはならず貴重な時間を無駄にしてしまうため、入塾はお断りし個別指導の塾や家庭教師などを推奨する場合もある。

これは入塾前の体験だけに限らず、もちろん入塾後も大事にしていることで、実際にお辞めいただいたケースも極少数だが何件かある。けれども、入塾を許可した以上、全てはこちらの力量不足。そのようにしなければならなくなってしまった私どもの至らなさにある。

そして、これは体験期間…ではないけれど、
「自分の意思で入塾する」ということ。
何よりも大事にしたいのは本人の意思。たとえそれが小学生であっても、だ。
「親に行くように言われたから」とか、
「本当は嫌なのに親が勝手に…」とか、
では決して伸びないし、そもそも続かない。塾に限らず習い事でも何でもそうだろう。「通わされてる」ではなく「通う」という確かな意思があってこそ成果も期待できるというもの。

偉そうな言い回しとして感じられてしまったらご容赦ください。
そういう意図は毛頭なく、
お預かりする以上、
託してくれる以上、
最後まで責任をもって導きたいという一心、
ただそれだけです。
そんな弊塾・CLEARは小さな小さな学習塾。
それこそ吹けば飛ぶような(汗)。
でも、
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」、
そんな、地域で唯一無二の学習塾を目指し、
邁進中。

お問い合わせをお待ちしています。

開校1年目(2017年)の頃の写真。このころから想いは今も変わらず。変わったのは…見た目がオジサン化したことだけ…(涙)

 

【重要】秋季休校のお知らせ

いつもありがとうございます。
さて、10/9㈰~12㈬は、年間スケジュールのとおり秋季休校期間となります
各種お問い合わせ等につきましては、13日㈭以降にお願いいたします(メールまたはLINEでのお問い合わせは承ります)。

★お問い合わせは以下よりお願いします★
メール
LINE

高校生は秋季学習会を開催中

10月1日、8日、15日の毎週土曜日は。高校生を対象とした秋の学習会を開催中だ。

特に自学が困難な理系科目を中心にサポート。

参加は任意だけれど、受験勉強の一環としてはもちろんのこと、定期テスト対策としても有効に活用してもらいたい。

次回は今週土曜。
ガンバロウ、高校生!!