いよいよ始まる全国的な高校無償化(とはいえ無料になるのは授業料のみだけど)。世間では賛否両論あり物議を醸している。以前の記事にも書いたけれど、無償化というコトバだけが独り歩きしてはいけない。そこで今回は、塾講師の立場として、この制度がどのような影響を及ぼすかについて考えてみたい。
■公立の場合
倍率の低下⇒学力下位層の入学⇒学習レベル低下
無償化の影響を受け、公立の定員割れが国会でも物議を醸しているのは周知のとおり。ここ神奈川西部でいえば、西湘高校がまさにそれだろう。
西湘高校といえばかつて学区があった頃の2番手校であり、また、文科省よりスーパーサイエンスハイスクールにも指定されていたのは記憶に新しいところ。ゆえに学力的には比較的上位の子が入学していたが、そんな西湘高校が定員割れになったのはかなり衝撃的だった。
割れてしえば、成績や入試点に関わらず基本的には全員合格となり、学力低下を招いてしまうのは否めない。また、塾側の視点で言うと、今年の合格ラインがかなり下がってしまったため、来年以降、西湘高校を目指す層の成績や学力が低くなる可能性も考えられる(逆に今年の反動で、高倍率=上位層の合格、も考えられるけど)。
■私立の場合
無試験入学の増加・受験勉強からの早期解放⇒学力低下
神奈川の私立では一部の高校を除いて、一般的には一定の成績基準を満たしていれば合格が確約される。それは一般入試でも推薦入試でも同じ。しかも近年は、一般入試とは言いながらも、試験がなく書類選考のみの学校も増えてきている。また、推薦であれば、いち早く合格が決まり受験勉強から解放される。これが何を招くかは言うまでもないだろうけど、学力の低下だ。
結論として、高校無償化は公立離れという問題だけでなく、高校生全体の学力低下を招きかねないことが考えられる。全ての子どもたちに教育の機会均等を図る目的が、「安かろう悪かろう」になっては本末転倒。
すると、どうしても塾や予備校、あるいは家庭教師頼みとなる層も増えるかもしれない。結果として、「無償化してからの方がナンダカンダお金がかかった・・・。」なんてこともあり得る。「タダより高い物はない」にならぬよう気をつけたいものだ。
ここまで述べてきて言うのもなんだけど、決して無償化を否定するつもりはない。何か新しいことを始めたり、改革したりするときというのは、“痛み”を伴うものだ。今回の制度が、高校教育の機会均等を図るための一里塚となるのは間違いないだろうし、大事なのは、このような事態を想定したうえで、次の一手が打てるかどうかだ。
参考記事:「高校無償化」そのコトバだけが独り歩きしないように
================
4月無料体験受付中
国府津中学区・酒匂中学区・橘中学区のお子様大歓迎!
大手塾は合わない、でも個別指導は苦手・・・というお子様は是非一度ご体験を!
お気軽にお問い合わせください。
☎0465-46-7685

