よくご覧いただいているこちらの記事(「評定3は真ん中?」)。ありがとうございますm(__)m。やはり成績関連の記事には興味のある方が多いようなので、今回は・・・
「絶対評価の下の評定(いわゆる5段階の成績)の割合ってどれくらい?」
のテーマでアレコレと。
また、誤解を恐れず言うと、先生のさじ加減一つで、1~5の割合が決まるため、学校間の違いについても少しばかり言及していきたい。
さっそく下の画像を見てもらいたい。
これは東京都が公開している、都内公立中学校の令和5年度の中学3年生の評定割合一覧の一部(全てご覧になりたい方はこちらの「東京都内公立中学の評定割合(PDF)」をクリック)。入試に関わる主要5科のみを抜粋してあるのだが、「えぇ?」と目を疑う数値ではなかろうか(注視してもらいたい数値は赤で表記)。
※中学校名は非公開
※表中の5~1は5段階評価の数字
※最下部は相対評価の頃の割合

まず、A中学とC中学を見てもらうと、A中学では1が付いてしまった生徒が1人もいない。一方、C中学では1が付いてしまった生徒がかなりの割合でいる。
A中学に関して言えば、本当に1が付かないのか、あるいは、1を付けないという学校としての方針なのか。C中学に関して言えば、学習意欲が乏しい生徒が多いのか、あるいは、厳しく評価するという学校としての方針なのか。
次に、B中学とD中学とを比べてみると、それぞれの5の割合に大きな違いがある。B中学では理科を除いて3~4人に1人に5が付いている。一方、D中学では、これも理科を除いて5が付いているのは極少数。
B中学に関して言えば、評価そのものが甘いのか、あるいは、優秀な生徒が多いのか。D中学に関して言えば、優秀な生徒が少ないのか、あるいは、厳しめに評価しているのか。
このようなことは、観点別の絶対評価の現在では起きて当たり前のこととは言え、学校間でこれだけの格差があるというのは、親御様にとってはにわかに信じがたいことかもしれない。神奈川は上記のようなものを公開していないため実態について明言はできないが、東京と似たようなものだと思っていい(個人的には神奈川も公開してほしいと思う)。
分かっておかなければならないのは、これだけの格差がある中で入試という“相対評価”の試験に挑むということ。同じ内申点でも、神奈川では実力のある生徒と実力の乏しい生徒とが同じ土俵で戦うのだ。上記の東京の例で言えば、B中学の生徒とD中学の生徒とでは、同じオール5の生徒でも、そこにはかなりの学力差があると言って間違いない。
評定の割合が定まっていて、あくまで全体の位置で評価される相対評価ではこのような現象は起こりにくかった。しかし、絶対評価とはそういうものだ。割合が定まっていないのだから、理屈の上では生徒全員に5を付けようと思えば付けられる。
「学校の成績が良好だから大丈夫」という時代は、とうの昔に終わっているのが現実。成績に甘んじることなく、実力向上のための弛まぬ努力、そして、定期的な学力把握(模試の受験など)をしていかなければ、第一志望合格は難しい。
最後に
このような現状から、今の中学生を「かわいそう」と思う方もいる。でも、果たしてそうだろうか。かつての神奈川では中2の学年末にアテスト(親御様世代以上が経験)というものがあり、中2修了時点でほぼ進学先が決められてしまっていたようなものだった。また、学区もあったため行きたい高校の選択肢がどうしても制限されていた。結果として、「ほぼ落ちない入試」という時代だった。でも今は違う。自分の可能性を信じ、最後まで諦めずにガンバリ抜ければ、いくらでも選択肢はある。
競争は激しくないけど、選択肢が限られてしまう「落ちない入試」か、
競争は激しいけど、選択肢がいくらでもある「落ちる入試」か。
価値観や考え方はそれぞれだけど、後者の方が夢があるような気がする。
