【勉強お役立ちブログ】文章読解~選択問題の取り組み方~

本日は国語を苦手とする子向けの記事。特に読解の選択問題で不正解になることが多い子は是非とも参考にしてみてほしい。

まず、国語の選択問題で不正解になる原因の一つは、「『あれもこれも答えじゃないか?』病」に罹ってしまっているところにある。正解の根拠となる文は、傍線部や空欄の前後4~5行にある場合が多いのだが、本文中にそれっぽいことが書かれていると、まんまと引っかかってしまう。また、もう一つ(これやりがち)は、世間一般的に常識、妥当と考えられる選択肢を選んでしまうこと。たとえ世間一般の常識等に照らし合わせ、それが妥当であったとしても、本文中に書かれていないことは選んではいけない。

読解問題に弱い子の中には、そもそも間違った認識で問題を解いている子もいる。まずはそこを改めなければならない。ここを間違えていると、無意識のうちに「あなたはどう思いますか」の視点で選択肢を選んでしまいがちだ。ド基礎中のド基礎だが、読解というのは…

読み手(=あなた)の考えを問うているのではなく、あくまで筆者の主張を正しく読み取れるか問うているのだ。

さて、本題に入ろう。そんな選択問題で正答率を上げていくには、正解を“考える”ではなく、“絞り込む”意識で選択肢と向き合うこと。そう、基本的には消去法で不正解の選択肢を削っていくといい。次に下の画像を見て欲しい。これは、今年度(2023年度)の神奈川公立高校入試・問3(論説文)の一部。4択が基本の神奈川のため、“きちんと”読めば正解は絞り込める。この“きちんと”をどうするか。

画像にあるように、選択肢それぞれの文において意味のまとまりごとに/(スラッシュ)を入れてあることに注目してほしい。全体をサーッと読むだけで選択肢を絞り込める子はこんなことをする必要などないけれど、いつも間違えてしまう子はスラッシュを入れて一つひとつの文のカタマリを吟味してみた方がいい。例えば、
1.~~~/~~~/~~~。
2.~~~/~~~/~~~。
3.~~~/~~~/~~~。
4.~~~/~~~/~~~。
1.は、上3分の2までは本文に書かれているけど、下3分の1は誤り。
2.は、最初の3分の1が誤っている。
3.は、特に誤った箇所は見当たらない。
4.は、それっぽいことが書かれているけど、本文にその記述が見当たらない。
よって、3が正解、というような感じで絞り込んでいく。

まとめると、
①傍線部や空欄の前後を精読する
②消去法で攻める
③選択肢の文をスラッシュで区切る

国語はセンスじゃない。
「正しく読み、正しく解く」を積み重ねていけば必ずできるようになる。
そして「何となく」の勉強から卒業しよう。
ガンバレ!!!

追記:高校生向け勉強お役立ちブログ(英語)
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