夏は受験の天王山!

「受験生の夏休み」まずは高3編。「夏は受験の天王山」とよく言われるが、大学受験はまさにそのとおりだと思う。ではいってみよう。

1.効果的に学習を進めるために

⑴ まずは優先順位!
文系なら英語、理系なら数学、というように、勉強の優先順位を明確にすること。それぞれの習熟度により多少の違いはあるけれど、ザックリと各科目の優先順位をつけるなら以下のとおり。
【国公立文系】英>国or数>社>理(数を使う場合)
【国公立理系】数>英>理>国>社
【私 立 文 系】英>国>社
【私 立 理 系】数>英>理

⑵ 学習計画を立てよ!
夏休みは「基礎の習得」「苦手克服」「過去問」「模試」と、ToDoが山積。一つひとつ確実に取り組めるよう、必ず学習計画を立てよう。

学習計画を立てるうえで◆
・「目標」の設定
(“願望”ではなく目標。あくまで実行可能レベル。)

・「何を × いつまでに × どれくらい」やるかを明確に
(ムチャな計画はNG。とはいえユルすぎるのNG)
・曜日や時間帯で勉強する科目を決める
(学校の時間割のように一定のリズムにした方が計画的に進めやすい)
・「ゆとり」を持たせた計画に
(ギッシリ詰め込みすぎは計画倒れになりがち)

まずは全体の目標、次に科目ごとの目標を立てる。そして、それぞれの目標を達成するためには、「何を×いつまでに×どれくらい」勉強する必要があるのかを考える。計画は目標=ゴールから逆算して立てるべきもの。また、勉強の予定を入れない日や時間、いわゆる「ゆとり」を少し持たせることも大切。計画通りに進まなかった時の調整や、急な予定などにも対応しできるようにするためだ。

⑶ 長時間勉強できる場所の確保
快適に長時間勉強できる場所を確保しておくことも大切。特に「自宅では集中できない」という高校生は注意が必要だ。夏休みはどの施設もたいがい混むため、勉強場所を確保するのに時間がかかってしまうこともありえる。学校や塾の自習室を有効に活用できるならとことん活用すべき。

2.ついやりがち~NGな勉強~

⑴ 周りの勉強ペースを気にしすぎる
学校や塾の自習室等で勉強していると、他の受験生が勉強する姿も目に入る。すると、「もう赤本を解いてる!?」「自分よりずっと長時間勉強してる…」など、焦ることもある。でも、あくまで「自分は自分、人は人」。志望大学や得手不得手、夏までの積み重ねなど、状況はそれぞれ異なるのだから、勉強のペースや内容も違って当然。周りと比べることは大事だが、比べて過ぎて無駄に焦るようなことがあってはならない

⑵ 過去問ばかり解こうとする
共通テストや志望大学の過去問にチャレンジすることは重要だが、そればかりになってもよくない。入試レベルの問題演習は、秋から冬にかけて取り組んでいければいい。夏に過去問を解くのは、あくまで「入試のレベルを知る」ことが目的、夏は基礎固めと苦手克服を徹底すべき

⑶ 勉強に偏りがある
勉強には「バランス」が大切。次のような偏りがないように心がけたい。
・インプットの勉強ばかりでアウトプットの勉強をしない
・計算問題ばかりを解く
・文法問題ばかりを解く
・特定の科目や分野ばかりを勉強する…etc.
分野や問題形式に偏りがある勉強をしていると、必ず“穴”ができてしまい、得点が伸び悩む原因になる。総合点が合否のカギ。常に全体を見てバランスの取れた勉強を心がけよう

3.科目別学習ポイント

⑴ 英語
①単語
長時間単語だけ勉強するというのは非効率的。隙間時間などを使って単語帳をフルに活用しよう。単語:意味を1:1で覚えるだけではなく、派生語や多義語、熟語も意識しながら、英文の中で身に付けていこう。
②文法
準動詞(不定詞・動名詞・分詞)、関係詞、仮定法、比較、倒置、強調構文など、英文の構造を把握するうえで重要な文法や語法に力を入れよう。
③読解
1日1題は必ず解くことを心がけたい。時間はあまり気にする必要はないので、一文一文の構造を正確につかむことを意識しながら精読を繰り返そう
④リスニング
弊塾でも高3には毎週リスニングを課しているため、夏に特別な取り組みは必要ないけれど、心配ならば共通テスト対策用の問題集で繰り返しトレーニングするのを推奨する。まずはテスト形式で取り組み。その後はスクリプトを見ながら聞き慣れていこう。ただし、それには一定の単語力を備えていることが前提。

⑵ 数学【文系・理系】
①文系数学
共通テスト必出の分野を中心に、典型問題を確実に解けるレベルを目標に何度も何度もやり込むこと。解説が詳しい問題集を使って自力で解答を導くトレーニングを重ねよう。
②理系数学
数ⅠA・ⅡBは共通テストレベルの習得を目標に。数Ⅲも国公立2次や私立一般入試では配点比重の大きな分野のため対策を始めたい。数学Ⅲの概念はイメージしにくいものが多く、成果が表れにくいことで悩む高校生も少なくない。しかし同じ単元を何度も繰り返し演習することで、少しずつ理解できるようになるはず。頑張って欲しい。

⑶ 国語(現代文・古文・漢文)
①現代文
共通テストレベルの文章をできれば1日1題をノルマに(過去問でもOK)。指示語や接続語、小説ならば心情把握に留意しながら、論理的に文章を辿るトレーニングを重ねよう。共通テストで現代文に割ける時間は1題25分程度だが、夏休み中は時間が許す限りじっくり読み込んでOK「何となく」の読解からの脱却を。
②古文
助動詞・敬語の識別や主語の把握が高得点の要。基本レベルの問題集を1冊完成させるつもりで取り組もう(“完成”というのはただ終わらせるわけではない)。また、重要単語は英語に比べればはるかに少なく300語程度のため、夏休み中には一通り覚えきってしまおう。
③漢文
短期集中で十分に得点源になりえるのが漢文。返り点、置き字など、基本レベルの問題集(または弊塾のeトレ)に取り組みながら、句法の習得に努めよう。ただし、現代文・古文に時間が割かれてしまいそうなら、ひとまず置いておいて秋以降に。

⑷ 理科(物理・化学・生物)
①物理
物理の中で最優先に取り組んでほしいのが力学入試で頻出分野であるだけでなく、力学分野のみならず他の分野の問題を解くときにも使う分野だからだ。特に電磁気の電磁誘導などの問題などは力学を理解していないと解くことができない。そのため、この夏休み中に力学は完璧にするくらいの意欲で臨もう。その後で熱と波動、電磁気の勉強を進めていこう。
②化学
化学を勉強する際のポイントは、知識の習得と問題演習をバランスよくおこなうこと周期表や炎色反応、モル計算、酸化還元反応など、知識の暗記だけで得点できる単元も多いので、取りこぼさないようにしたい。夏休みの段階で典型問題が解けるようになっていることが望ましい。それができていれば秋以降に実戦問題に十分に取りかかれる。
③生物
生物は化学や物理と比べると、暗記が得点につながりやすい科目。夏休み中の目標としては、出題範囲の基礎を一通り終わらせてしまうこと教科書レベルの知識は身につけ、問題演習で基礎固めをしよう。ただし記述問題が課される場合、用語の暗記だけでは太刀打ちできないため、各事柄について、数十字で内容をまとめる練習をしておくことが必要(これは秋以降でOK)。

⑸社会
夏休み中は重要用語(教科書太字レベル)の暗記に徹し、全体像(歴史なら流れ、地理なら地域毎の特色等)の把握に努めよう。ノートまとめをするのは構わないが、あまり時間をかけすぎないように。インプットとアウトプットとをバランス良く。
①地理
資料集や地図帳を活用し、地名以外にも重要なことをどんどん白地図に書き込みながら知識の整理に努めつつ、問題集を使ったアウトプットも忘れずに。
②歴史(日本史・世界史)
通史の学習をまずは一通り終わらせよう。現段階では細かい知識は気にせず、大まかな時代の流れをつかむことに努めよう。特定の時代や地域だけ詳しかったり、重箱の隅をつつくような知識があったりと、くれぐれも歴史マニアにはならぬように
③公民(現代社会・政治経済・倫理)
共通テストレベルの公民なら、教科書に載っている基礎知識で問題が解ける
。ただし、単なる暗記ではなく理解することが大切。夏休み中は教科書や基本レベルの参考書にくり返し目を通し、基礎固めをしておこう。

頑張れ!高3生!!!

評定3は真ん中?=初めて5段階評価を受ける中学1年生とその親御様へ=

過去に何回かアップしているこの記事。定期的に読んでくださっている方がいるようなので、改めて一部を編集してアップすることにした。中学生はもちろん、その親御様にとって少しでも参考になればと思う。

5段階評価。中学生になって初めて経験する第三者からの数値による評価。◎○△と違って、数値というのは思いの外シビアに感じられるものだ。
ここで、そんな中1やその親御様に、今の中学校の成績の在り方について分かっておいてほしいことを述べていきたい。それは、

“評定3”は決して真ん中ではない、

ということ。「まぁ5段階の3だから、そんなに心配する必要はないか」というのは、もはや過去の話で今は全く違うということを認識するべき。相対評価を経験してきた親御様の世代にとっては、評定3というのはいわゆる真ん中という認識だったと思う。確かに当時はそれは間違ってはいない。でも絶対評価にある今は違う。親御様自身が中学生だった頃の感覚で我が子の成績を捉えると、学力の認識にかなりズレが生じてくる。

◆相対評価と絶対評価、何が違うの?

相対評価
評定5は7%、評定4は24%、評定3は38%、評定2は24%、評定1は7%、と、全体の中でどの位置にいるかによって評定が決まるというのがこの相対評価。簡単に言うと、上から順番に並べてここまでが5、ここからここまでが4で…といった成績の付け方。集団の中で他者と比較されて付けられる評価ということ。
絶対評価
今の成績の付け方。教育目標に対する到達度に基づいてなされる評価だ。簡単に言うと、テストの点数、提出物や授業態度という学習への主体性などを総合的に評価するというもの。また、評定5の人数は○○%などという基準はないため、評価する先生によってかなりばらつきがある。また、それぞれの評定の人数も定まっていない。だから、“理屈の上では”全員3や全員4もあり得る。

◆評定3は“普通”?

相対評価では評定3は全体の真ん中の成績だった。真ん中を平均あるいは普通とみなすのであれば評定3は“普通”の成績だったといえる。それでは絶対評価での3はどうだろうか。
評定がオール3だと9教科で合計27になる。この成績で神奈川県の公立高校を受験するとなると、近隣校では足柄高校や高浜高校を受験する子が多い。これらは弊塾が採用している神奈川全県模試で偏差値40ぐらいの学校だ。例えば100人中80番目ぐらいの順位の子が進学する学校。言わずもがな偏差値の中心は50。故にオール3というのは平均よりかなり下ということになる
一方、オール4だと9教科で合計36。この成績だと偏差値50ぐらいの高校が目安になってくる。だから、成績のオール4というのが、ちょうど全体の真ん中ぐらいという認識を持つべき。つまり、絶対評価のオール4は相対評価だったころのオール3とほぼ同じといえる。だから、親御様世代が受験生だった頃のイメージで神奈川県の公立高校の内申点や偏差値を捉えるとズレが生じてくるという理由はここにある。

なぜこんなことが起こるのか。それは絶対評価だと、学校の先生は「評定4」や「評定5」をたくさんつけられる(つけたがる?)からだ。一方、厳しい先生もいて、評定5はほとんどつけないという場合もある。相対評価のように、全体の中で評定1~5それぞれの比率が定められていないためこういうことが起こりえる。

◆評定4でも楽観できない

成績はオール4で全体の真ん中ぐらい。ただし、テスト結果があまり振るわずとも提出物や授業態度等で稼いだ「評定4」の場合、その教科の学力は厳しい状況にあるかもしれないと言っていい。そして、「評定3」の成績がついた教科については、かなり真剣に取り組まないと大変なことになってしまうぐらいの危機感を持つべき。

◆でも入試は相対評価

入学定員が定められている入試はいわゆる相対評価といえる。神奈川県の公立高校入試は、内申点+入試点(+特色検査)の合計点で上から順に合格が決まる。例えば地元の人気校、西湘高校を目指すなら最低でも成績は36(オール4)程度を、小田原高校を目指すなら最低でも成績は42(5が6つの4が3つ)程度を。

私立高校の入試制度をサクッと解説

「私立高校の入試制度ってあんまりよく分からない」という中学生や親御様に向けて、今回はその制度について詳しすぎずに、かといってザックリとしすぎずにご説明!

まず私立高校入試は大きく分けて4パターン。
推薦、専願(単願)、併願、オープン。それぞれの概要は上記のとおり。推薦と専願はその私立が第一志望であり他の高校は受験できず、合格=進学となる。併願は基本的には公立を第一志望としている場合の受験パターンだが、他の私立も受験できる高校もある。オープン入試は内申点は一切関係なく、入試当日の得点次第、いわゆる実力一本勝負の入試。

推薦も専願も内申基準点を満たしていれば基本的には合格が確約される。推薦入試では学力試験は行わず、専願入試は学力試験があり英数国の3科型受験が多い。だが、近年は専願でも学力試験を行わず書類選考のみとしている学校も多い。
いずれも内申点で合格が確約されるという点では両者に大きな違いがないことから、推薦と専願とを一本化している高校もある。また、専願入試で学力試験を実施する高校では、その結果から上位コースの合格になることも。

推薦・専願と同じく内申基準点を満たしていれば合格が確約される、併願確約ともよばれる入試。ただし、上記のように推薦や専願よりも併願の方が内申基準点を厳しく設定している高校が多い。
重視する教科は私立によって異なり、9科で総合的に判断する高校もあれば、5科あるいは3科(英数国)を重視する高校もある。また、中3の内申のみを重視する高校もあれば中2のそれも加味する高校も。
私立を第一志望とする場合はもちろん、私立はあくまで滑り止めとする場合でも、受験を希望するその私立が何の教科を重視しているのかが早めに分かっていれば、優先順位をつけた計画的な勉強がしやすくなる。ゆえに、「公立第一だから私立はまぁそんなに急がなくてもいいか」という考えは改めた方がいい。

いわゆる早慶附属系列などの難関私立では内申確約型の入試は行わず、あくまで学力試験を受けたうえでその合否を決める入試が多い。
オープン入試は内申点が一切関係ないため、基準点を満たせなかったとしても受験はできる。ただし、必ず併願確約のとれる私立を押さえたうえでの受験となる。内申点は振るわずとも、実力に自信があるならチャレンジしてみるのも選択肢の一つだ。

私立入試に向けての加点はもちろんだが、検定に向けての勉強は公立入試にも必ず活きる。
実は神奈川県公立入試の国語の漢字レベルは極めて高い。例えば…
固唾/辛辣/拙い/頒布/煩雑/罷免/寸暇
などが読み取り問題として出題されたのは記憶に新しい(2022~2024年度)。たとえ合格できずとも準2級レベルまでは学習しておいて損はない。また英語も然り。3級や準2級合格に向けての学習は、膨大な英文量を誇る神奈川県公立入試の対策として十分に有効だ。そして、試験慣れや成功体験という意味においても、検定を受けるのは極めて有益だ。出来る限りのサポートはするので、積極果敢にチャレンジしてみてほしい。

少しでも参考にしてもらえれば^_^
ガンバロウ!中学生!!!

神奈川県公立高校入試の仕組みをザックリと

昨年から一律の面接が廃止された公立高校入試。その仕組みが今ひとつ分からないという中学生とその親御様のために、ザックリと現行の入試制度をご説明!

では、内申108点、学力検査360点、主体的に学習の取り組む態度24点、特色検査60点の受験生を例にしてみる。

まずは内申点、学力検査、通知表の観点「主体的に学習に取り組む態度」、特色検査を全て100点満点に換算し、それぞれの数値をa、b、c、dとする。
「主体的に学習に取り組む態度」が関わるのは中3のみで、評価Aは3点、評価Bは2点、評価Cは1点と数値化し、これらを9教科で合算すると27点満点になる。特色検査は小田原高校や平塚江南高校などの上位校で実施される、もはや6教科目ともいえる検査で難易度が極めて高い。

⑴で100点満点にしたそれぞれの項目に、2~8までの係数をかけて配点比率を決める。これは高校によって異なるもので、上位校はB値(学力検査)の比率が高く、下位校はA値(内申点)の比率が高い傾向にある。

第2次選考では内申点が含まれないため、これまでは当日の入試得点次第、いわゆる“実力一本勝負”の選抜で、逆転合格の可能性が多分にあった(その逆の不合格も然り)。しかし、面接が廃止された現行の入試においては、C値(「主体的に学習に取り組む態度」)が含まれるため、この数値が低い受験生にとっては逆転が難しくなったといえる。当然のことながら、やはり学校の成績は大事であるということ。特に主体性をもって取り組みことがより求められるようになった。

少しでも参考にしてもらえれば^_^
私立高校入試についてはまた後ほど!

【勉強お役立ちブログ(英)】英単語“爆速”暗記法

勉強お役立ちシリーズ、久しぶりの更新でございます。
今回は…

英単語の“爆速”暗記法

特に大学受験に向けて英語を頑張らねばならない高校生は是非参考にしてほしい。
巷には数多くの単語帳が売られているため、実際どれを使ったらいいのかと悩む受験生も多いと思うけど、どれでも構わない。学校指定のものがあればそれでいいし、自分的に使いやすいものがあればそれでいいと思う。たとえば以下のいずれかならどれでもいい。大事なのは1冊を完璧にするよう努めること。アレコレと手を出すのはNGだ。どれも中途半端になるのがオチです。

最もオーソドックス。段階的に学べるようになっていて学校でもよく使われている。

これもよく学校で使われている。スピーキングのスキル向上にも配慮した作り。

単語以外に熟語や連語も合わせて学べる。進学校ではよく使われていてレベルは高め。

長文読解の練習も兼ねたい人にはオススメ。英文を毎日音読するだけでもかなり力はつくと思う。

で、本題。どうやって覚えていくべきか。
まずは「英語⇒日本語」が流暢にできるレベルにもっていこう。大前提として心に留めておいてほしいのは、五感を使うこと。声に出せるときは必ず声に出そう。音読することで効果は格段に変わってくる。

① 原則として3分間で10個覚えるペースで
赤シートで日本語を隠しながら英語⇔日本語を何度も行き来する。
② ①を1日に10セット=30分で100個ペース
まとめて30分取る必要はナシ。むしろ取らない方が良いかも(一度“忘れる”という経験をすることでINPUTとOUTPUTを繰り返せるから)。スキマ時間に取り組むことを勧める。その際は、2セット目は1セット目の復習をしてから、3セット目は2セット目の復習をしてから…というように必ず復習を挟む。とは言え、軽く目を通す程度でOK。なお、ターゲットなどは専用アプリもあるため、それを使うのも有効
③ ②を3週間または4週間続ける
これを3週間~4週間続けると単純計算で2000個以上の単語に触れることになる(難関大学にも十分通用するレベルです)。もちろん全て覚えているわけがない。3分の1も覚えてないだろう。でも、それでいいのだ。大事なのは繰り返すこと。覚えるための時間を増やすのではなく、“覚えようとする回数”を増やすこと。そうすることで初めて記憶として定着していくのだ。
④ ③を1年間続ける
1年間で大学受験に必要な語彙力はほぼほぼ身に付く。以後は英語⇒日本語の復習をしつつ、日本語⇒英語のトレーニングへ。進学校などではこれくらいのペースで進むとは思うけど。

高1の時点で英語⇒日本語がほぼ出来るようになれば、文法が分かっていなくても英文は比較的読めるようになる。読めるようになると自信がつく。自信がつくと積極的に学習するようになる。これ間違いないです。ちなみに文法は、個人的には共通テストレベルで十分だと思う。難易度の高い文法は、志望大の過去問(赤本など)を取り組みながら身に付けていけばいいし、学習が進めば文法が分からずとも、何となくノリで読めるようになる。

最後にこちら「英単語習得法」も参考にしてみてください。

【英語の勉強お役立ちブログ他記事】
丸暗記不要~前置詞ofの核心~
倒置のルールって実は簡単

なぜ文型が大事なのか
時制の使い分け
分詞構文とは?

関係詞攻略大作戦!①
関係詞攻略大作戦!②
関係詞攻略大作戦!③
willは未来形ではない?
現在完了形の核とは?
so~that…構文の核
頻度を表す副詞の位置は?
比較①not more(less) thanとno more(less) than、何が違うの?
比較②no more(less)…than~をスッキリと!

不定詞・動名詞の違いって?
大学入学共通テストのリスニングって?
英単語習得法
仮定法は“もしもボックス”
等位接続詞は正しい英文解釈をするうえで超重要!
原形不定詞をとる動詞は5種類だけ!

公立高校入試2024を振り返る

こんにちは、CLEARです…と今更ながら自己紹介してみる(笑)。

昨日はこのサイトへのアクセスがメチャクチャ多かった。入試情報を発信すると思ってらっしゃった方、スミマセン(汗)。全てが終わらない限り、アレコレといろいろなことを発信すると、特色検査を受ける受験生を動揺させると思っていたので、昨日は何も書きませんでした。

さてさて、今日でほぼほぼ入試も終わり。中3受験生の皆、お疲れ様でした。
それでは今年の入試について少し振り返ってみたいと思う。

英語
結論からいえばガチンコの難化。以前のブログ「国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた」が的中した。英語が得意な子でもいつもような点数を取るのは難しく、それ以外の子は大きく点数を落としてしまったのではなかろうか。理由は、英単語のレベルと英文量にある。教科書改訂により小中学校で学ぶ英単語数が激増したことにより、今までなら注釈のあった英単語も注釈なしで読まなければならなくなったり、英文の量そのものが非常に多かったりで、制限時間内に読み解くのが極めて難しい。文科省は英語の学習において、「読む・書く・聴く・話す」と、4技能をバランス良くと謳っているけれど、高校入試や大学入試の現実は全く異なる。結局は「読む」スキルが求められている。平均点は昨年度比で-15~-10点ほどと見る。

国語
英語と同じく難化。これも以前のブログ「国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた」で述べたとおり。特に複数の素材文の読解は、難易度としてはそれほど難しくないけれど、受験生は戸惑ったのではなかろうか。記述は“偶有性”という中学3年生には聞き慣れない言葉を使わなければならないため、苦戦した子も多いのでは?また、古文の読み取りが難しかった。昨年よりも文章が長かったし、注釈としての現代語訳も少なかったから、内容を掴むのはなかなかシンドイ。平均点は昨年度比で英語と同じく-15~-10ほどと見る。

数学
やや易化…?というのも、昨年よりも高難度、いわゆる“捨て問”が少なく、それ以外は比較的取り組みやすい問題であったため。難度の高い問題に見切りをつけることができれば上位校の受験者は70点以上は取り切りたい。平均点は昨年度並か+5点ほどか。

理科
やや難化?相変わらず難易度は高めで、とにかく問題文がまどろっこしく、“読めない”受験生は相当苦戦したのではないかとのこと。理科の知識云々が求められるのは当然のことながら、読解力が求められるような問題構成で、そういうタイプの子は、そもそも問題文が「何言ってるか分かんない」状態だったと思う。単純に問題のレベルとしては難化と言えそうだが、これまでのような複数できて正解というような完答式の問題がなかったため、部分部分の点数が加算されることで、結果として平均点は若干上がるのではなかろうか。平均点は昨年度比で+5点ほどか。

社会
やや難化であると思う。相変わらず複数の資料の読み取りに手間がかかるし、問1世界地理(イ)の<緯度+時差>の混合問題、問4近現代史(エ)の9択問題(汗)、問5経済(ウ)の為替問題などは、解答を絞り込むのに一手間も二手間もかかったのでは?他も基本的にはストレートに解答を絞り込める問題は極わずかであることから、昨年よりもやや難化といえそう。平均点は昨年度比で-10~-5点ほどか。

まとめ
5科計で昨年度比-30~-20点ほどになるのではなかろうか(270点前後)。おそらくここ数年のマークシート形式になってから最も低い平均点となりそうだ。
県教委としては、合格者平均点が250/500点前後になるよう作問されているそうだけれど、単純に問題の難易度で見れば、どれくらいの学力層をターゲットに作問しているのか分からないくらいの高難度だったように思う。下位層の受験生にとっては、この難度だと勉強していくためのモチベーションが下がってしまうのではなかろうか。受験生のガンバリがもう少し反映されるような問題か、難易度の異なる2種類の問題を作って高校によって選択可能とするか、あるいは、かつてのような独自問題を復活させるか。
独自問題というのは、2012年度入試まで行われていた制度で、いわゆるトップ校と呼ばれるような高校は英数または英数国を独自問題で実施していたのだ。もちろん共通問題よりも難しいのだが、受験生の学力に合った問題であったともいえる。ちなみに今の入試問題は、国語は別として英語や数学はそのときの独自問題よりも難しいと思う。この十数年の間に、神奈川県の公立高校入試の難易度は爆上がりしているのだ。
対策としては、やっぱり長い文章でも読み込んでいける耐性と読解力。そして、複数の情報を整理し考える分析力。これらが全ての教科の土台のような気がする。

最後に
このような難易度の入試である以上、学校の定期テストやそれに伴う評価基準も然るべきものになる必要があるように思う。易しい問題に慣れてしまうと今の入試では戦えないし、客観的な学力を考慮したうえで評定もつけなければ、学力に見合う高校選びや受験というものが難しくなってしまう。学校のテスト勉強を一生懸命ガンバリ、その結果として妥当な評価を受け、決して非現実的ではなく、真摯に努力を続ければ何とか手が届きそうな、そんな目標になりえる高校を目指せる、そういう当たり前の学習ができるように。そして、塾講師が言うのも変だが、今の入試は一定レベル以上の高校だと塾に通っていないとなかなか合格するのが難しいのが現実だ。そうではなく、塾に通わずとも、先ほど述べたように学校の勉強を一生懸命ガンバルことで、きちんと志望校を目指せるような、そんな健全な高校受験になることを切に願う。

とにもかくにも公立高校の入試も一段落。結果が気になるだろうけど、「人事を尽くして天命を待つ」だ。しばし羽を休めて2月28日㈬を待とう。

どうする受験校?~公立高校志願変更前の倍率から~

公立高校入試の志願変更前の倍率が県より発表された。
この結果から、志願変更をするべきか否かについて考えてみたい。受験校の最終判断の材料になれば幸いです。

①まず、こちらは昨日県より発表された倍率の一部をデータ化したもの。やはり進学重点校は軒並み高い倍率。そして、鎌倉や七里ガ浜の人気ぶりもかなりのもの(スラムダンク効果…?汗)

②そして、こちらは昨年度の志願変更前後の動きをデータ化したもの。

①②いずれも、志願変更前の倍率が1.3を超えている数値は赤字で表記している。
昨年度の動きから、倍率1.3=1.3人のうち1人=13人のうち10人が合格、つまり約4人に1人が落ちる計算になるのだが、どうやらこの数値前後を境に志願変更後の増減が分かれる傾向にある(もちろん例外もあるが)。

定員割れを除いて志願変更後の増減傾向をまとめると、
・1.30以上⇒減少傾向
・1.20以上1.30未満⇒増加も減少も
・1.00以上1.20未満⇒増加傾向

高倍率=「難しい」というイメージをどうしても持ってしまいがちだと思う。でも、倍率が高くてもその学校の偏差値や入試平均点が格段に高くなるということはそうそうない。なんだかんだ平均点や偏差値はそれほど変わらないのだ(平均点は問題の難易度で変わるけど)。

倍率の変動で最も影響を受けるのは、ボーダーライン(合否の分かれ目)。言わずもがな、倍率が高いとボーダーラインの点数は上がり、低いと下がる。要するに倍率の影響を大きく受けるのは、ボーダーライン上にいる受験生だけだ。

そのボーダーラインは1点で明暗が別れるとよく言われる。でも、厳密に言えば、内申点+入試点の合計が1000点満点に換算(特色含めれば1100点や1200点満点)される神奈川の場合は、1点すらないのだ。1点未満の中に何人もの受験生がひしめき合っている。ならば、たった1つの問題でも、その1問を大切にできるかどうか、どれだけミスを減らせるかどうか。倍率やボーダーラインを気にする暇があったら、過去問や模試を解きまくれ。抱えている不安や焦りを解消する唯一の方法は、勉強しかない。

どんな苦境に置かれても、最後の最後まで希望を捨てるな。自分を信じ積み上げてきた者だけに、道は拓かれるものだ。まだまだ受験勉強は終わっていない。2週間あれば伸びる余地は十分に残されている。倍率が低くても決して油断せず、倍率が高くても必要以上に焦らず、今やるべき勉強を入試前日まで確実にこなすことだ。

覚悟をもって挑むか、あるいは、別の道を選ぶか。いずれにせよ、人生一度きりの高校受験。出来る限り後悔の少ない受験をしてほしいと切に願う。

ガンバレ!中3受験生!!!

最終決戦まで、あと…
13日!!!

国語と英語は難化?今年の公立高校入試の難易度を予想してみた。

中3受験生の最終決戦=公立高校入試まで、あと約3週間。
ジワリジワリと合格ラインに近づいてきてはいるものの、果たして当日までに間に合うかどうかという瀬戸際の今、彼ら彼女らが迎え撃つ今年の入試問題の難易度について改めて考えてみた。

当ブログで以前にも少し触れてはいるが、まず国語はかなり高い可能性で難化すると思われる。理由は言わずもがな昨年の平均点が75.1と極端に高かったからだ。文章量の更なる増加か、選択肢の難化か、はたまた大学入学共通テスト形式に寄せるかのごとく複数の素材文による読解などのように、出題形式をガラリと変えてくるか…いずれも定かではないが、ほぼ間違いなく難化…というか昨年が易しすぎたため標準レベルに戻るだろう。

次に英語。これも同じく難化が予想される。新学習指導要領により教科書内容が大幅に改訂されたのが英語なのだが、その新課程の学習を初めて3年間丸々終えるのが今の中3だからだ。また、もう一つの理由としては、今年の大学入学共通テストの英語の難化がある。英文で使われる単語数が昨年よりも約400語増え、約4900語というエグさ。ただでさえ時間が足りないと受験生を悩ませてきた英文量の多さに拍車がかかり、より一層の速読速解力が求められるようになった。ちなみにこの4900語というのはセンター試験時代の1.8倍に相当するらしい。とんでもない分量の英文を制限時間内に読み解かなければならない(それでもCLEARの高3受験生は3名がリーディング+リスニング合わせて得点率7割を突破!お見事^_^!)。

…と、なぜ大学入学共通テスト(以下、共通テスト)に言及するのかというと、神奈川の公立高校入試の英語は共通テストにかなり似通ってきているからだ。複数資料の読み取り、えげつない英文量など、共通テストを意識しているとしか思えない。現行の入試制度になって以降、昨年が最も易しかったというのも理由にあるが、英語が難化すると予想するのはこういうところにある。単語レベルが上がるのか、英文量のさらなる増加か、いずれにせよ、中3受験生には「語彙力」と「速読力」の向上の必要性は改めて説いていきたいところだ。

< 画像は2018年度英語追検査 >

教科書改訂という点でいえば他の教科もそうなのだが、英語ほどの大幅な変化はないため、それによって難易度が著しく変動するというのは考えにくい。

全ては予想に過ぎないが、やはり国語と英語は警戒しなければならないだろう。残された時間で出来る限りの対策を講じていきたい。

公立高校入試まであと1ヶ月!効果的な勉強法と当日までの過ごし方について!

入試直前期の効果的な勉強法

入試当日までの残り時間を考えると、焦りや不安を覚え勉強が手につかなくなったり眠れなくなったり…が直前期アルアル。学習効果を考えずに闇雲に取り組み、時間だけが過ぎていく中、点数は伸び悩むという悪循環に陥ることは避けたい。この直前期の勉強では、限られた時間の中でとにもかくにも5教科の総合点をアップさせることが重要だ。そこで、この時期の勉強のポイントについて述べていきたい。

①間違えた問題を中心に模試の解き直し。
これまで解いてきた模試の中から、「間違えた問題」や「たまたまできた問題」を解き直そう。その際は「解説を読めば理解できる問題」を優先すること。というのも、「解説を読んでも理解できない問題」に長い時間をかけても非効率的だからだ。そういう場合はいっそのこと見切りをつけて、「解説を読めば理解できる問題」に注力しよう。なお、理解できている上で正答できた問題はサーッと見直す程度でOK。

②時間配分を意識しながら過去問を解く。
制限時間に合わせて過去問を解こう。その際、問題全体を見て大問ごとの時間配分を意識すること。いつも言っていることだけれど、例えば英語であれば、問6~8の読解には30分は費やせるような時間配分が望ましい。解いた後には、間違えた問題の解き直しはもちろん、いわゆる「ケアレスミス」がないかをしっかりと見直す。そういうミスが起こりやすい原因をできる限り取り除いておくべき。ただ、大概そういうミスの多くは「ちゃんと読んでいない」にありがち。面倒くさがらずに“きちんと読む”姿勢がなければ神奈川の入試では勝てないぞ。

③短期間でも学習成果が期待できる暗記モノに取り組む。
短期間でも成果が見込める理科や社会などの暗記モノに取り組もう。例えば、社会なら3つの分野(地理・歴史・公民)のうち、自分の苦手な分野を重点的に勉強することで直前まで点数UPが期待できる。模試や過去問の取り組みを通じて、正解していればOKで済ますのではなく、不正解の選択肢等にも気を配り、周辺知識の確認を抜かりなくすること。ちなみに、地理なら地図帳、歴史なら年表、それぞれ毎日目を通すだけで随分と違うはずだ。ただし、“毎日”だよ、いいね。

④傾斜配点でなければとにかく総合点が勝負だということを忘れずに。
上述の理科や社会のような暗記モノとは違って、英語、数学、そして国語は短期間での大幅な点数UPが難しい。ゆえにこの3教科に関しては、「正答率が比較的高いと思われる問題」の取りこぼしをしないよう徹底しよう。受験校にもよるが、例えば正答率10%未満のような問題など解けなくてもOK。それよりも正答率の高い問題で手堅く点数を重ねた方が結果的に総合点は伸びる。正答率が記載されている過去問もあるので有効活用しよう。

まとめ
とにかく過去問&模試の復習を軸にして、これらの問題を“自分のモノ”にすること。これだけ多くの問題を解いても入試では同じ問題は出題されない。けれども、「同じ考え方で解く問題」は必ず出題される。

入試当日までの過ごし方

①体調管理
入試直前は、受験生なら誰もがもっと時間がほしいと思う時期。ゆえについつい深夜まで勉強し体調を崩してしまうことも。「少々ムリをしてでも…!」という勉強は入試1ヶ月前からはNG。睡眠時間を削ることは、記憶力や集中力の低下にもつながる。十分な睡眠時間を確保して、当日を迎えられるよう生活リズムを整えよう。

②気持ちのコントロール
受験直前期は、「できていないこと」に気持ちが向いてしまいがち。結果、ネガティブ思考に陥ってしまうこともある。そうならぬように…
これまでの勉強量を視覚的に捉えてみる
例えば、これまで解いてきた問題集や模試、過去問といった自分の勉強材料を積んでみよう。かなりの量になるはずだ。不安になるのは自分のこれまでの頑張りを視覚的に捉えられないのが原因の一つ。是非やってみてほしい。
感謝の気持ちを大事にする
受験までの期間に支えてくれた人たちを思い起こそう。直接的、あるいは間接的であるにせよ、受験生としての自分が多くの人たちに支えられてきたということに気づけば、感謝の気持ちが湧いてくるはずだ。きっと強い心の支えになるだろう。

泣いても笑ってもあと約1ヶ月。
決して諦めることなく、
プレッシャーに屈することなく、
ガンバロウ!中3受験生!!!

【中3受験生応援プリント】歴史=年代整序スペシャル!=

中3受験生に向けた入試対策プリント(解答付き)!
今回は苦手な受験生が多い歴史!必要に応じてプリントアウトして使ってみてください(CLEAR通塾生でなくても自由にダウンロードしてOK)。

以下の画像をクリックすればPDFファイルが開きます。

ガンバレ!中3受験生!!!