高2が共通テスト1年前時点で求められる得点力とは?

大学入学共通テストまであと1ヶ月。
およそ1年後にそれを迎え撃つ高2生には、是非とも読んでおいてもらいたい記事。

大学受験(一般選抜)に向けてすでに動き始めている彼ら彼女らだが、できるだけ早期に英数国を仕上げていき、高3からは理科や社会に力を注いでいきたいところだ。

ゆえに今冬は特別カリキュラムを検討中。英数国に限定し、共通テストリハーサル模試(仮)を行う予定だ。共通テストのおよそ1年前の時期に、実際の過去問(旧センター試験含む)で現時点の得点力を測り、その後の到達目標を明確にしていくため。

では参考までに、共通テストのおよそ1年前の時期に、当テストでどれくらいの得点力が必要かを、塾講師の視点から志望大学のレベル別に見ていきたい。

日東駒専レベル=50%程度
【日本・東洋・駒澤・専修】
受験に必要な科目の合計で50%を超えていればかなり有望と言っていい。社会や理科に関しては未習分野もあろうから、既習分野で50%を超えていれば上出来だろう。

GMARCHレベル=60%程度
【学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政】
受験に必要な科目の合計で60%を超えていれば、かなり順調と言っていいのではなかろうか。一方、50%未満ということもあるだろうが、それはこれからの学習次第で大きく挽回していくことは十分に可能な範囲だ。

早慶上理・国公立レベル=70%程度
【早稲田・慶應・上智・東京理科】
早慶、上智、理科大などの最難関私大群や、国公立大を目指している場合には、受験に必要な科目合計で70%を超えていればかなり有望だと思う(理科や社会は既習分野に限定したうえで)。ただし、英数国の基幹3科目で60%を下回っているようであれば、危機感をもたなければならない。

東大・一工・国公立医学部レベル=75%程度
【東京・一橋・東京工業】
全科目の合計で75%を超えていればかなり有望。ただ、1年前にこのラインに到達するのはかなり難しい。また、60%を切っている科目がある場合は、それらは早々に本気で学習を始めない限り、間に合わない可能性が高い。

ただし、これらは1年後にプラス15~20%という得点力がついているということを前提にした数値。同じ大学でも学部学科によって差異はあるため、あくまでも目安だということを忘れずに。

ガンバレ、高2生!!

【勉強お役立ちブログ(英)】倒置のルールって実は簡単

今回のテーマは「倒置」。
けっこう苦手とする高校生が多い単元だが、そもそも、英語の倒置はなぜ起こるのか?それには主に2つの理由がある。
1.文意の強調
文法的にまったく誤りのない文であっても、倒置によって語順を変えることで、その箇所=文頭を強調することができる。語順を変えることで読み手や聞き手の注意を引くのが狙いだ。
2.文法上のルール
例えば、be動詞や助動詞を主語と入れ替えて作る疑問文も倒置の一種。ただし、Are you busy?(あなたは忙しいですか)という文の倒置には、特に強調の意味はない。

では、以下の項目毎にサクッと整理してしまおう。
①否定を表す語句が文頭にくるとき
②So / Neither / Norが文頭にくるとき
③仮定法のifを省略するとき
④場所や方向を表す語句が文頭にくるとき

①否定を表す語句が文頭にくるとき
・I have never seen such a beautiful sight.
Never have I seen such a beautiful sight.
「こんな美しい風景は今まで見たことがないよ!」
このように疑問文の形(V+S)になる。他の、no、not、little、hardly、only、seldomなども同様に考えればいい

②So / Nor / Neitherが文頭にくるとき
・He is very hungry. I am ( very hungry ), too.
⇒He is very hungry. So am I.
「彼はとてもお腹が空いている。僕だってそうだ!」
・She doesn’t like vegetables. I don’t ( like them ), either.
⇒She doesn’t like vegetables. Nor do I.
⇒She doesn’t like vegetables. And neither do I.
「彼女は野菜が好きではない。俺も同じだ!」
これらも①のパターンと同じで、so、nor、neitherに続く形は疑問文の形(V+S)になるとまずは覚えておけばいい。ただし、norとneitherの違いだけ注意しよう。norは接続詞だからandは必要なくて、neitherは副詞だからandが必要だ。

③仮定法のifを省略するとき
・If I were rich, I could buy that car.
Were I rich, I could buy that car.
「私が裕福なら、あの車を買えるのに…!」
・If he had known that, he would have surprised.
Had he known that, he would have been surprised.
「彼がそれを知っていたら、驚いただろうに…!」
これも①②パターンと同じ。ifを省略したら疑問文の形(V+S)にすればいいだけ。

④場所や方向を表す語句が文頭にくるとき
The bus comes here.
Here comes the bus.
「(ほら、)バスが来るよ!」
The cat was in her bag.
In her bag was the cat.
「彼女のカバンの中にいたのは(なんと)猫だった!」
①~③と違うのは、疑問文の形ではないということ。でも、これも結局は[S+V]をひっくり返して[V+S]にすればいいだけだ。余談だけれど、中学生で勉強するThere is(are)~もこれと同じ考えだ。

他にも倒置パターンはあるけれど、とりあえずよく使われるこれら4つのパターンを身に付けておけばだいたいOKだ。

【まとめ】
・否定 / So,Nor,Neither / 仮定法ifの省略⇒疑問文の形!
・場所や方向を表すとき⇒[V+S]の語順!

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関係詞攻略大作戦!①
関係詞攻略大作戦!②
関係詞攻略大作戦!③
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so~that…構文の核
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比較①not more(less) thanとno more(less) than、何が違うの?
比較②no more(less)…than~をスッキリと!

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成果が形となって表れ始めた

共通テストまでを4期に分けた受験戦略プランに基づいて、高2生は9月から一般選抜(一般受験)に向けて本格的に動き始めて早3ヶ月が過ぎた。

文系理系問わず、どうしても必要且つ重要になってくるのが英語だ(文系は国語で、理系は数学も)。ゆえに英語は早期に仕上げて、高3からは理科や社会に十分な時間をかけられるようになるのが望ましい。

現高2生は夏までで一通りだが英文法の学習は終えた。とはいえ基本のみ、浅~くだ。もちろんそのレベルでは本番の入試では到底戦えないため問題集等で固めていく必要がある。下の画像は全て学校指定の問題集(市販)。

進学校であれば、受験でも十分に通用する問題集を使用しているため、塾専用教材はあまり必要ない。また、高校は中学と違って、市販の参考書や問題集が充実していて質が良い。通塾生の中には、これらの文法問題集および単語集を、こちらが指定した範囲ではあるが2~3週すでに繰り返している。

そんな取り組みを続けていく中で、一定の成果が形となって表れ始めた。

英検2級合格2名、模試偏差値69(校内)1名。

受験における英語は、成果が表れ始めるまで時間のかかる科目だが、着実に実力はついてきているようだ。このまま順調に学習を進められれば、高3進級時には共通テストレベルならそこそこ点数が取れるようになっている…はず。

欲を言えば、
これだけ力がついてきているのだから、
学校の定期テストももう少し…な、
頑張ってほしい(汗)。

2022年度 中学生第3回定期テスト結果(全学年版)!!!

中学生第3回定期テスト結果(全学年)の速報です。
弊塾は中学部在籍数20数名程度の小さな塾です。ゆえに大手塾さんとは比較になりませんが、子どもたちそれぞれの努力の足跡を大事にしたいと考えております。通塾生のガンバリ、是非ご覧下さい!!!

※一部を除き学校からの公式書面による数字

※各教科全て50点満点換算
※得点率8割以上を記載

◆教科別(50点満点)
国語44点!
社会48点!
数学47点!
理科48点!
英語42点!
社会44点!
数学43点!
理科49点!
国語48点!
社会47点!
数学49点!
理科49点!
英語49点!
数学42点!
英語46点!
社会44点!
国語44点!
社会48点!
数学48点!
理科48点!
英語41点!
社会42点!
理科49点!
英語43点!
国語49点!
社会41点!
数学41点!
理科45点!
英語45点!
英語41点!
理科45点!
英語44点!
社会42点!
英語47点!
理科46点!
国語41点!
国語48点!
社会43点!
理科42点!
英語48点!
国語44点!
社会42点!
数学42点!
理科50点!
英語48点!
国語46点!
社会43点!
理科47点!
英語46点!
社会43点!
理科40点!
英語43点!
社会40点!
理科42点!
社会40点!
理科41点!
社会42点!

◆5科計(250点満点)
229点!
211点!
242点!
229点!
202点!
221点!
206点!
215点!
226点!
219点!

◆9科計(450点満点)
370点!
405点!
361点!
379点!
404点!
383点!
419点!
390点!
439点!
417点!

◆学年順位
中1=学年Best111名!
中2=学年Best52名!
中3=学年Best123名!

中1を何とかしなければならない。
学力・意識いずれも課題が山積だ。
分布表からもこの学年全体の底上げが必要に思う。

とにもかくにも、英数国。
これら積み上げ教科の向上を図る。
このままでは受験で戦えない。

国語を苦手とする子が国語で学年トップの点数を叩きだした。

中1・中2のテスト結果が次第に明らかになってきた。
みなそれぞれ、各々の歩幅で頑張ったとは思うけれど、特に頑張ったと思える子をこの場を借りて称えたい。

とある中2生。得意教科の一つは社会で、暗記力には優れたものがある。また、一度解いたことのある問題ならきっちりと取り切る手堅さもある。一方、初見の問題は苦手で、正解への道筋を見出すまでに時間がかかる。それがその子の課題だ。また、国語が苦手でもある。読む力は標準的なのだが、書く力を少し鍛える必要がある。表現したいことがなかなかうまくまとめきれず、論理エンジン(国語)もやや苦戦中。でも、そんな国語を苦手とする子が、今回の定期テストで叩きだしたのが…

49点/50!

テスト結果を子どもたちそれぞれに記入してもらうのだが、その子の国語の点数を見て思わず二度見してしまった(汗)。
「学年に満点の子はいるのか?」と尋ねてみたところ、「いません。」と。
学年トップの点数だった。
今回は、その子に限らず国語に一抹の不安を抱えていた。テスト範囲が広いからだ。広い=基本問題が多い、と予想はしていたけれど、記述問題が多い傾向にあるため、はてさて時間内に解き切れるかという不安。予想どおり、時間配分を誤って大きく点数を落としてしまった子もいる中、その子はむしろ点数を上げてきた。しかも学年トップというオマケ付き。

「どんな勉強をしたんだ?」とその子に尋ねてみたところ、
学校のワークの見直しや解き直しを徹底した、とのこと。確かに折を見ては子どもたちにはテスト範囲表の見方について、その重要性を説いているが、これまでの反省からか、今回はその詰めをきっちりとやったようだ。

今回も毎日のように自習室に通い詰めて勉強に励んでいた。まさに努力の子だ。9科合計も400点over、最上位層に位置した。一時、第一志望を諦めかけていた様子だが、まだまだこれから。自分の可能性に早々に蓋をするべきじゃない。とことんまでやってみたほうがいい、誰に何を言われようとも、だ。その方が後悔も残らないし、高校進学後に伸びる。

今回のその子の頑張りから、学ばせてもらった、というより再確認させてもらった。
「やってやれないことはない」と。
苦手だろうがなんだろうが、殊、勉強に関してはそんなこと関係なく、そのほとんどは努力でどうにでもなるということ。二言目には、部活が忙しいとか、苦手だからとか、疲れたとか…、頑張れない、いや、頑張ろうとしない理由を口にするのはカッコ悪い。そういう子は、今一度自分自身を見つめ直し、できない理由を探す前に、できることが何かを考えられる人になってほしい。

そして、
努力の尊さを再確認させてくれたN、
ありがとう。

中学生第3回定期テスト結果を12/3㈯に公開予定!
通塾生の頑張り、是非ともご覧ください!
(中3単独の結果はこちら!)