2017夏期講習を振り返る

本日をもって2017夏期講習が終幕。しばしのお休みを挟み8月後半は通常授業だ。今夏は多くの新規受講生にも参加してもらい、活気ある講習となった。参加してくれた全ての子どもたち、ありがとう。
そんな今夏の講習をザックリと振り返ってみたい。

中3【英数国理社+5科志望校判定テスト】
まさに「受験生」になるための助走開始。英数国理社の総合指導。英数理社は夏休み前後の復習・予習の固め打ち。国語は読解力向上のため初見文章による実力錬成指導

中2【英数国理社+5科志望校判定テスト】
高校受験を見据え、高内申点獲得に向けての英数国理社総合指導。英数は予習中心、理社は復習中心、国語は中3同様に実力錬成指導。

中1【英数国理社+5科志望校判定テスト】
学力差が顕著に表れ始めるのは夏休み後。秋に訪れる「中1の壁」に跳ね返されぬよう、予習中心に英数国を重点的に理社も加えた総合指導。

小学生【国算+作文+2科学力テスト】
基本の国語・算数に加えて、作文に特化した講座を設定。今後求められる学力観の一つ「考え表現する力」には記述力が不可欠。短い文を用いてまずは正しい文の書き方から開始。

次回は8月通常授業!頑張ろう!子どもたち!

ある教え子のこと①~その9~

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「ある教え子のこと①~その1~」
「ある教え子のこと①~その2~」
「ある教え子のこと①~その3~」
「ある教え子のこと①~その4~」
「ある教え子のこと①~その5~」
「ある教え子のこと①~その6~」
「ある教え子のこと①~その7~」
「ある教え子のこと①~その8~」

直前講習最終回の日、いつもようにNたち独自入試組を別校舎へと送り届けたあと、俺は他の受験生たちと同じ校舎へと向かった。
やはり最終回だけに、ここで俺も1つの決断を下さねばならないという思いもあり、1教科終わるごとに塾生の得点をくまなくチェックしていった。
「伸びない・・・」
「こいつは大丈夫。」
「微妙なライン、あと残り数日で合格ラインまでいけるだろうか・・・」
休み時間のたびに教室に入っては、結果を出せていない塾生を呼び出しあれやこれやとアドバイスや説教・・・。他校の塾生にとっては異様な光景に映ったかもしれない。でも、それくらい必死だった。全員合格を信じて疑わなかった。

結果的に、合格ラインをクリアすることができたのは半数程度。崖っぷちの状況に追い込まれたまま、俺はNたちを迎えに行った。
授業終了数分前に会場校に着き、Nたちが教室から出てくるのを待った。しばらくすると、Nが教室から出てきた。表情は暗い。

「今日はどうだった?」
「・・・・・・」
「どした、ダメだったか。」
「・・・・・・はい。」

言葉に全く覇気がない。ここまで急速に力をつけてきたNだが、やはり独自問題には完全に打ちのめされてしまったようだ。この直前講習で1回でも納得のいく結果が得られていれば、少しは違っていたかもしれないが、全回とも・・・。言うなれば「返り討ち」。自分の力不足、限界を感じ始めたのかもしれない。

直前講習を終え、Nも含め極めて危機的状況にある者たちには個々に志望校変更を勧める話をし、もちろん保護者様にも同様の話をした。しかし、あくまで勧めるだけであり、最終的に決めるのは受験生自身。

この時期はすでに前期選抜が終了し、その合格発表が近づいてきていた。そのころだろうか、自習していたNが神妙な面持ちで俺のところにやってきた。

「先生、俺、志望校考え直そうと思います・・・。」

(最終回へつづく)

逃げない

小学生の中に、国語を極めて苦手としている子がいる。語彙が不足しているため、漢字の習得はもちろん、文章読解に至っては、問題文の意味を読み取るまでに時間がかかり、周りの子どもたちから大きく差をつけられてしまっているのが現状だ。

でも、だ。「君はできなくてもいいよ」と、特別扱いは極力しない。安易な「線引き」は子どもの可能性を摘んでしまいかねない。子どもの成長スピードは千差万別。スロースターターの子もいる。今は出来なくとも、これから出来るようになるかもしれない。だから、どんなに時間がかかろうとも、自力で壁を越えられるよう後押ししたい。

この講習中にも、その子には居残り・呼び出しを数回指示。授業中に悔し涙を流したこともある。そんな彼が、先日の国語で成長を見せてくれた。これまでほとんど出来なかった文章読解において、全問正解を果たした。俺は赤ペンで大きく二重丸を書いて彼に返した。それまで国語の授業のときは、どこか暗く、うつむきがちだった彼が笑顔を見せた。「やればできる」を少しでも実感してくれればいい。

それでも、今日も居残りになってしまった(汗)。どうにかこうにか最低限のところまでは学習を終え、帰ろうとした彼に俺は言った。
「出来なくて居残りや呼び出しをさせられて、何度も叱られて嫌かもしれないけど、響きそうにないヤツに俺は何も言わないよ。こんなに居残りさせたり叱ったりしてるけど、オマエは頑張ってるなぁと俺は思ってんだ。何故か分かる?それはさ、一度も逃げてないからだ。呼び出されても、居残りをさせられても、叱られても、一度だって休んでないんだよ。勉強、特に苦手な国語の勉強、嫌だなぁ、やりたくないなぁって思えば、一度くらいはテキトーな言い訳つけて逃げたくなるもんだ。でも、一度も逃げてない。だから、頑張ってるって思うし、可能性があるって思ってんだ。だから、何度も叱る。」
彼は驚いた様子で俺の言葉を聞いていた。そして、全問正解したときのような笑顔で帰って行った。

これからも叱り続けるし、呼び出し・居残りもさせる。
でもそれは、オマエが頑張れるヤツだからだ。
頑張ろう、K。必ず変われる。

夏休みの宿題について

今日も暑い一日です。先ほど、いきなりスゴい雨が降ってきました。ちょうど小学生の授業中に降ってきて、授業が終わるころに落ち着いたのですが、この夏の気象は全く予想がつきませんね。

さて、夏期講習も二週目に入り、新たに参加した講習生も塾に慣れてきた様子。最初の頃は固い表情も見ることができましたが、徐々に慣れてきた様子。休憩時間には明るい表情も多く見ることができるようになってきました。夏期講習も後半に入りましたので、さらに熱い講習にしたいと思います。

そして、昨日の中2の授業中に学校の夏休みの宿題の進捗具合を確認しました。一部科目で大変なものもあるようで、7月中に全てが終了した生徒はいなかったです。終わらせられるものからドンドン終わらせてくださいね。

また先日、小学生にも同じ質問をしたのですが、小学生の方は、毎日記録していく宿題を除き完了している生徒もたくさんいました。中学生の方が分量が多いので、まだ終わっていない生徒もいてもおかしくないのですが、計画的に進めて、夏休み後半は定期テストの学習ができるようにしてください。この地域は夏休み明けすぐにテストが実施されます。夏休み後半は試験に向けた学習をしなくてはいけません。CLEARでは全員に成果をだすことが使命だと考えています。だから、夏休み後半の授業は特に大切です。その前に学校の宿題をきちんと終わらせ、試験対策に時間がとれるようにしておいてください。