中2英語 there is(are)~の考え方

中2英語はthere is(are)~構文へ突入。ザックリと授業内容をご紹介。

「『私のペンが机の上にある。」英語で言うと?」
「“My pen is on the desk.”」
「OK!では、『ペンが机の上にある。』は…?」
と、ポイントの説明に入るのだが…

① My pen is on the desk.「私のペンが机の上にある。」
② A pen is on the desk.「ペンが机の上にある。」

①は話題の焦点がモノ(My pen)にあてられる。“私の”と特定しているのだから、“私のペン”を主語として文頭であつかうのは普通だ。一方、②はモノ(A pen)が特定されていない。誰のペンなのか、どんなペンなのか、はっきりとしないものを主語として文頭であつかうのは唐突すぎる印象を聞き手に与える。だから、②の文では、何(モノ)ではなく「机の上に何かある」と、“どこ”に焦点をあてて表すのが一般的な英語表現。だから…

②「ペンが机の上にある。」は…
⇒There is a pen on the desk.
と表す。ここでのthereには「そこ」という意味はないけれど、とにかく“場所”を表すthereを文頭に置くことで、聞き手の意識を「場所」に向かせる。「なんだか分からないけど机の上に何かあるんだな」と。そして“a pen is”を倒置して“is a pen”と続ける。

ここでまとめ!
・There is a pen on the desk.⇒“場所”に焦点
・My pen is on the desk.⇒“モノ・人”に焦点
だから、There is my pen on the desk.とかThere is the pen on the desk.は✕。あくまで“不特定な何か”しか、there is(are)~では表さない。

「覚えろよ~」と言ってしまえば簡単に済んでしまうことだけれども、核となる意味をちゃんと教えるとなると実は結構深いのがこのthere is(are)~構文なのだ。

オンライン英会話レッスンを横で聞いてみて

この夏は中学生全員にオンライン英会話を体験してもらっている。

その様子を横で伺っていると、楽しそうに話せる生徒と、恥ずかしがってなかなか話せない生徒に分かれます。

ある女の子は「緊張した~」と言いながらも笑顔で会話ができおり、コミュ力の高さを見せつけてくれたと関心していると、ある男の子は「自己紹介って何を言えば良いのですか?」とパニックになる生徒もいます。

どちらも良い経験に思える。

「自己紹介って何を言えば良いですか?」と言ってきた男の子に、レッスン後「英語での答え方がわからなかったの?それとも、自己紹介自体ができないの?」と聞いてみると後者だと言う。人見知りもここまで来ると・・・。

日本人は多くの時間をかけて英語を学生時代に学習しますが、実際に外国人の方と会話する経験が少ないからか、話すことができない人が多い。この点は英語を学ぶ上での大きな課題です。

これからの時代は英語や中国語が必要な時代へと突入することは明らか。観光地に行けば、様々な言葉が飛び交っていいます。

このような状況を考えると、今回のような経験を多く実践することが、英語を学ぶ上で何よりも大切だと感じます。

一回目のレッスンで思うようにいかなかった生徒は次の時には何を話そうか事前に考えてからレッスンを受けてみてください。

また、今回レッスンを受けて、興味を持った方はCLEARでは塾生に向けて採算を考えず英会話のレッスンをご提供しています。夏以降も継続してレッスンを受けてみてはいかがでしょうか?

英語のリスニング力を向上させるには…

リスニングテスト。
定期テストでも入試でも、得点にそれなりの比重があり決して軽視できないところ。定期テスト後に「リスニングができなかった~」と残念がる子どもたちも意外に多い。そこで今回は、リスニング力を高めるためにはどういうトレーニングが必要かということを、思うままに書いていきたいと思う。

◆正しい発音・読み方を身につける
リスニングなのに発音?スピーキング?と思われてしまうかもしれないけれど、実はこれがとっても大事!次の例文を使って説明していきたい。
“I’m a king of the world!「俺は世界の王様だ!」”
20年ほど前、「タイタニック」という映画が社会現象になるほど一世を風靡したのは、お父さんお母さん世代の方にとっては記憶に新しのでは?この英文はその映画の中で、レオナルド・ディカプリオ演じる主人公が船上で大海原を眺めながら言い放った台詞。さぁ読んでみよう。せ~の!
“アイム・ア・キング・オブ・ザ・ワールド!”
はい、通じません(汗)。英文は複数の単語から構成されているけれど。その一語一語をブツ切りで読むことはまずない。
①まず、I’m a。子音+母音で一音になる。
I’m a=アイム・ア⇒m+aでアイマ
②次に、king。英語では~ngの語尾gは普通読まない。だから、
king=キング⇒kinでキン
③そして、of。fはほとんど読まれない。だから、
of=オブ⇒
④これらから、king ofを発音すると、
kin of=キン・オ⇒n+oでノ、だからking ofキノ
…さぁまとめてみよう。
I’m a king of the world!=アイマキノザワールド!
無理矢理カタカナで表せばこんな感じ。でもこれを聞いたときに、とてもじゃないけど“I’m a king of the world!”とは聞こえないと思う。大事なのは、単語ごとのカタマリではなく、音ごとのカタマリというイメージを持って聞くこと(読むこと)。そういう読み方のトレーニングを継続していけば、音からどういう英文が読まれているかを聞き取りやすくなる。だから、音読が大事なのだ!

音読は語彙や文法の習得にとどまらず、リスニング力の向上にも威力を発揮する。1日5分でいいから毎日。正しい発音・読み方を意識して取り組んでほしい(切実)。絶対に伸びる!断言します。ただし継続することが大前提。

夏期講習 宿題応援2DAYS!

中1&中2の夏期講習は宿題応援2DAYSから始まった。

学校の夏休みの宿題を各自持参してもらい、早期完遂のサポートをしていく二日間だ。宿題=やらされる勉強、と思わず、その精度を高めるための試行錯誤や工夫ができれば、プラスαのスキルが身につく。しっかりと取り組んでいきたい。

取り組みのレベルとして…
・期限まで終えられない⇒✕
・期限までに終える⇒△
・期限までにプラスαの取り組みも含め終える⇒○

やはり○を目指したい。1~10までを指示されているのなら15までやる。ワークやプリントなら、「とりあえず解いた」で終わらせず、間違えた問題をノートに写し復習できるようにしておく。レポートや読書感想文なら、提出するものとは別のテーマにも取り組んでみる。

いずれにせよ、✕の取り組みは論外。○を目指し取り組んでみることで、必ず定期テストや成績にも反映されるし、何よりも自らを高めることができる。

ガンバレ!CLEAR通塾生!!

小学生 時事✕作文ゼミ

本日は夏期講習限定特別講座、小学生対象の「時事✕作文ゼミ」の1回目。子ども新聞から興味の持てる記事をスクラップし、記事内容を書き写したり、まとめたり、感想を書いてみたり…。

狙いは…
・社会常識
・漢字や言葉の知識
・文章の書き方
を身につけるきっかけ作り。

できる限り“縛り”を設けず、子どもたちそれぞれに自分にとって少しでも関心の持てる記事を選んでもらった。

その後は切り貼り作業。これが意外と大事。鉛筆を片手にひたすら机に向かうよりも、このようなアクセントがある方が集中力も持続しやすい。

さぁ、気になる記事について書いてみよう。

知らない言葉は自分で調べていく。

完成形の例。この子は裁判員制度の記事について。上手くまとめられた!

2回目は8/3(土)に開講!1回目よりも上手くまとめられるように工夫してみよう!

※保護者様へ
スクラップノートはお子様に持ち帰ってもらっています。ご確認のうえ、一筆いただけましたら幸いです。宜しくお願い致します。

【私事】親孝行

今夏で独立=CLEARの立ち上げから丸三年が経った。長かったようで短かったような、そんな歳月。まだまだ志半ば。山あり谷ありではあるけれど、どうにかこうにか4年目を迎えることができた。支えてくれた全ての方々に感謝。

支えてくれた人、その中にはもちろん両親もいるわけで…。それこそ盆暮れ正月という、年に数回しかないけれど、所用があって先日実家に顔を出してきた。当然ながら、親父もお袋もすっかり爺さん婆さん、顔を見る度に老けたなぁ…と息子ながらに思う。

そんなこともあり、今回は両親、家族について。たまにはアリだろ?という気持ちで、今回は塾とは全く関係ない、俺個人的な記事を…。

今思えばワガママし放題、自他ともに認める、典型的なB型一人っ子として育ってきた(汗)。親父、お袋、俺の3人家族。決して裕福な家庭ではなかったため、両親もさぞ大変だったろうと思う。小学校低学年まで暮らした家は、1Kの風呂ナシおんぼろアパートだった。いつも親父に手を引かれて近くにある銭湯に行ってたっけ。当時の銭湯は安く、1回100円もしなかったのではなかろうか。風呂上がりのコーヒー牛乳が格別に美味かったのを今でも記憶している。でも、この頃のことを、辛いとか苦しいとか思ったことはない。

親父は中卒だった。世間でいうところの、いわゆる学歴なるものはなかったけれど、現場のたたき上げというか、その仕事ぶりが認められそれなりの役職まで上ったらしい。そのお陰でおんぼろアパート暮らしともサヨナラできた。でも、頑固一徹、曲がったことが大嫌いという、“The 昭和の男”を絵に描いたような人だったせいか、敵も多かったようだ。そんな自分と同じ経験をさせたくなかったからか、口癖のように世渡りが上手になるように言われてきたっけ。でも、すいません。やっぱり俺は貴方の血を引いているようです(笑)。

お袋は俺が生まれて程なく身体を壊した。まだ赤ん坊だった俺は親父から聞いた話だけれど、脊髄の損傷(?)。成功しても植物状態になりかねない大手術が必要な大病を患ってしまったらしい。「何もしないままこの状態が続くぐらいなら、少しでも可能性がある手術をして下さい」と、当時の親父は意を決して手術を依頼した。結果として手術は成功したが、やはり当時の後遺症は残るもの。今となっては手足が不自由になってきていて家事もままならない。でも、「男が台所になど立つもんじゃない」などと言ってきた昭和親父が、お袋の代わりに今では洗濯から料理まで、慣れない手つきでこなしている。人って変わるものだ。

そんな両親を持つ。会社員の頃は毎月の仕送りを欠かさなかったのだが、現状はそれがままならない。二ヶ月に一度ぐらいのペースで、お米やら食品やらを送るのが精一杯。「申し訳ない」と親父に言うと、「俺たちのことは気にするな。お前は自分のことだけ考えていればいい」と。でも、「はい、分かりました」とは素直に言えるわけもなく…。

苦しい家計ながらも大学まで進学させてくれた両親。
会社を辞し独立したときも、何も言わずに理解を示してくれた両親。
俺の進みたいように、生きたいように人生を歩ませてくれた両親。
面と向かうと照れくさくて言えないけれど…感謝。もっと楽をさせてやりたいと心から思う。

モノやお金が全てでは決してない。それは分かる。
頑張っている姿を見せるのも親孝行の一つではあると思う…けど、歯痒さを感じる。親孝行って難しい。

「自由研究」って大変!?

夏休みには「自由研究」という宿題がたいていあります。

CLEAR生に「夏休みの宿題で何がたいへん?」と聞くと「自由研究」という意見が多く聞かれます。

確かに自由研究はテーマを決めることが難しい。そもそも0を1にする作業は1を10にする作業よりも大変です。自由研究もテーマさえ決まれば、現代は調べるツールは多々あるのでトントン拍子で進むかもしれませんが、最初のテーマ決めが苦戦しているみたいです。

この点ばかりはサポートできることではないので、生徒自身で頑張ってもらうしかありません。アドバイスはできませんが、人と被らない、自分らしいテーマを決めてください。

さて、本日より進学塾CLEARの夏期講習が始まります。中学生の夏期講習最初の二日間は宿題サポートの時間も一コマだけですが設置します。

国府津中は夏休みが明けるとすぐに定期テストが始まりますので、お盆前には夏休みの宿題を終わらせて、夏休みの後半は定期テストへの準備ができるよう。そして何よりも宿題に追っかけられて、「楽しい夏休みの思い出をつくることができない」ということがないように計画的に進めましょう。

ある中3生の話

授業のある日以外に連日自習に来ている、ある中3生がいる。

Y。今春入塾してくれた女の子だ。授業中の集中力、ついうっかりの宿題忘れなど、体験中、そして入塾当初は、決して前向きに頑張れる方ではなかった彼女。そんな彼女だったが、ここ最近明らかに様子が変わってきた。

授業のない日は、とにかくよく自習に来る。「家ではなかなか集中できない」というのもあろうかと思うけど、「ならば塾で!」としっかりとアクションを起こせるところに彼女の成長がうかがえる。言葉ではなく行動で。

塾講師がこんなことを言うのもおかしな話だけれども、とにかく塾で勉強してほしいなどとは微塵も思っていない。家で出来るならその方がいいに決まってる。ただ…なかなか捗らない、思うように成果があがらない…なら、塾で自習する時間を増やしてみるのも一つの手だろう。

テストの点が上がった、成績が上がった、…数字として表れるその子の成長に携えるのも嬉しいけれど、このYのように、目標をもって頑張るようになった、自主的に勉強するようになったなど、数字には表れないその子の成長を目の当たりにできるのも、この仕事の魅力の一つだ。

とにかく今は、
周りと比べてどうこうよりも、これまでの自分を越えること、
常に自分自身の記録を更新できるように努めること。
受験生として初めて迎える夏、ホンキでやれば必ずまた一つ成長できる。
ガンバレ、Y。

未来を考えてみた

今、世間では参議院の選挙直前。街頭演説やニュースをみれば、年金のことや憲法のこと、そして、日本の将来のことが取り上げられています。そんな時なので、塾、そしてプログラミングという点から日本の未来を考えてみました。少し長くなることをお許しください。
次年度より、小学校の授業でプログラミング教育が必修化されます。
「プログラミング教育とは何か?」
チンプンカンプンの大人の皆さんのためにポイントをまとめてみると、まず、プログラミングという教科ができるわけではありません。
小学5年生の算数では「正多角形の作図の仕方」、小学6年生の理科では「明かりの制御の仕方」という授業の中でプログラミング課題に取り組む形です。「プログラミング」という授業が設置されるのではなく、今あるカリキュラムの中に盛り込まれるといことです。

これにより心配なのは「ただでさえ忙しい学校の先生がここまで手が回るのか?」ということ。また、それなりに経費がかかる授業なので、全国の学校に浸透するのかということ。こんな記事もありました↓。

小学校でプログラミングや英語…政治主導の急激な教育改革、戸惑う現場「コンピューターや英語にアレルギーの教員も」

プログラミング教育と聞くと、子どもたちが難解なプログラミング言語をパソコンに打ち込んでいく姿を想像する人も多いかと思いますが、実際はそうではありません。
小学校のプログラミング教育はプログラマーの育成が目的ではなくプログラミング的思考の育成を目的に掲げているのです。(「プログラミング」と「プログラミング的思考」の違いについては過去に書いたことがあるので、それを確認してください。)
では、プログラミング的思考の授業はどのようになされるのか。
例えば、ロボットプログラミングであれば、課題はロボットがスタートし、穴に石を落とし、その後、ゴールを目指すとします。パソコン上にあるアイコンを使ってロボットを動かすプログラムを作成します。スタートボタンを押すとモーターが回転し左右のタイヤが100%の力で動く。
そうすると、まっすぐ進むみます。その後、穴までたどり着けるように左右のモーターに司令するプログラミングを入れます。そして穴に石を入れたあと、ブレーキで止まるというプログラムをつなげていく。
こうしたプログラムをつなぎ合わせロボットを動かしていきます。
プログラミング教育の必修化に踏み切った背景には、近い将来日本で IT の知識を持った人材が大量に不足することが懸念されていることにあります。
実際に、韓国では12年も前から初等中等教育でプログラミング教育を本格化、イギリスでは義務教育にプログラミング教育など、海外と比べると日本はまだまだ足りていません。最近、プログラミングといえば、日本ではScratchですが、イギリスでは中学でPythonまで指導しているとのこと。ピンと来ない人もいるかも知れませんが、これは大きな差です。
このままでは日本が世界に遅れを取ると意見がある一方で、先述の記事のように、小学校でのプログラミング教育必修化には時期尚早と反対する声もあるのが現実です。
まだ授業で使用するパソコンやネットワークの課題などプログラミング教育の現場には課題が山積しています。
よくテレビや本で、「近い将来仕事の半分がなくなるんじゃないか」と言われています。でも、AI によって新たな仕事が生まれるはず。
「AI を使う人間になるのか、それとも使われる人間になるのか。」
これからの若者には問われてきています。
お金の話になると、教育上よくないという意見もありますが、あえて書きます。日本でも一部の企業が技術のある学生は新卒で、年収1000万円で採用するというニュースを最近目にしました。それだけ技術をもっている人の需要が高まっているということです。
アメリカではブロックチェーン技術者月給はいくらであるか知っていますか?
日本では年収で1000万が話題になっていましたが、月収で1000万という人もいるようです。それほどそのブロックチェーンの技術者というのは、企業から取り合いになってきています。
さらに言えば AI の技術者は、もうそれと同等、もしくはそれ以上の収入が見込まれます。それだけ社会から必要とされているのにその人材が少ないから、技術がある人に集中していく社会となってきています。
日本でも、「いてほしい国、いなくては困る国、日本」を実現する人材戦略という会議が開催され、「日本が世界から見て『いなくては困る国』になるためにはどうすべきか?」が話合われています。
きっと、多くの日本人は、「日本は圧倒的に遅れている」と分かっているかもしれません。ただ、未来がある子どもたちには世界と戦える逞しさと技術が今後必要になることは間違いないでしょう。そのためにも高い目標をもって、子どもたちには様々なことにチャレンジしてほしいと強く思います。

「流れを押さえる」って?

歴史を勉強するうえで、よく「流れを押さえること」が重要と言われる。
「流れって…?」と、歴史を苦手とする子どもたちにとって、少しでも参考になればと願いつつ、ここではその流れについて述べていってみたい。先日の中2歴史の授業で扱ったのは「イギリスの産業革命」。

流れとは因果関係のこと。そもそもなぜイギリスから産業革命が始まったのか?それは…
①大量の資金の保有
②人口(労働者)の増加
③植民地の存在
④科学技術の進展
ザックリと言えばこれら①~④によるもの。では1つずつ簡単に見ていこう。

なぜ①?=いち早く立憲主義国家となったため。
清教徒革命や名誉革命を経て、イギリスはこれまでの絶対王政=王様のやりたい放題の政治体制から議会を重視した立憲主義国家となった。そのため、国家体制がしっかりとしている国=信用できる国。そのため対外的に資金を集めやすくなったのだ(借金しやすくなった)。絶対王政下の国ならば、国王の匙加減一つで貸したお金を踏み倒されかねない。
なぜ②?=農業革命により食料が爆発的に増えたため。
食べることに事欠かない現代とは異なり、昔はどの国も食糧不足には頭を悩ませていたのが現状。食べるものがなく餓死していく人間が多かった。ところがイギリスはこれを見事に克服したというわけだ。結果として人口の増加⇒労働者の増加ということ。
なぜ③?=植民地が原材料の供給地&製品の市場としての役割を果たしたため。
たくさん生産するには原材料が必要だし、また、たくさん生産しても売れなければ意味がない。大量生産・大量消費を可能たらしめたのが、この植民地の存在。フランスとの植民地獲得競争に勝ったイギリスは広大な植民地を有していた。
なぜ④?=蒸気機関の発明・改良&エネルギー革命が起きたため。
ワットにより、さまざまな用途に蒸気機関が使用されるようになり、蒸気機関車や蒸気船にも使用されたことで、大量生産だけでなく製品の大量輸送にも一役買った。また、その蒸気機関の燃料として、これまで薪を使用してきたところが、よりエネルギー効率の良い石炭に代わった。幸いイギリスでは石炭が多く採掘されたため、薪から石炭へのエネルギー革命が起きたというわけだ。20世紀には石炭から石油へとエネルギー革命、果たして21世紀のエネルギー革命は…。

というように、因果関係を把握するには「なぜ?」を追いかけることが大事。理解ができれば記憶にも定着しやすい。社会(特に歴史)が苦手な子は、とにかく丸暗記に頼る勉強から少しでも早く脱却できるよう努めよう。