いわゆる“勉強がデキル子”の親御様に多く見られるのは…

今回は完全に親御様向けの記事。故にいつもより3段階ほど丁寧に…(汗)。

それなりに長くこの業界に身を置かせてもらっているため、どんな子どもが伸びるか、また、子どもを伸ばすために周りの大人がどう関わったら良いか、は感覚的に分かる部分があります。もちろん正解は一つではなく、子どもの数だけあるのですが…いわゆる“勉強がデキル子”の親御様によく見られるのは…

①親自身が勉強している
②子どもにアウトプットの機会を増やしている
③「勉強しなさい」と言わない

…の3点のうちのいずれか。

まずについて。
子どもというのは、親の言うことは聞かないものですが、親のすることは真似するものです。勉強している親の姿を見れば、子どももそれなりに勉強するようになる傾向にあります。資格のため、仕事のスキル向上のため、何でも構いません、とにかく勉強している姿を見せることが大事なように思います(決して“これ見よがしに”ではなく、さりげなく)。または、ご自身の受験や就職試験、資格試験といった経験談など、勉強することの有益さを子どもが実感できるような話もしてやれればなお良いでしょう。

そしてについて。
「ねぇねぇ聞いて聞いて」と、子どもは見聞きしたことを、新しく知ったことなどを親に話したがるものです。それを「前にも聞いたよ」「知ってるよ」と、子どもの話したい気持ちを萎えさせてしまうと、アウトプットの機会が奪われてしまいます。言わずもがな知識はインプットとアウトプットとを繰り返すことで定着していくものです。少々面倒でも子どもの話に耳を傾けては、「へぇ、そうなんだぁ」「もっと聞かせてよ」と相槌を打ったりしながら、子どもが話したがる環境を作ってやることです。見聞きしたことを他者に伝える行為というのは、脳内で情報の整理を行うため想像以上に思考力が鍛えられます。ですから親子の会話ってすごく大事なんです。

最後にについて。
これがいちばん大事であるように思います(個人的には)。ゲームやスマホばかりで勉強しない我が子を見ては、「勉強しなさい」と言いたくなるのは親として当然の心理でしょう。でも、その前に少し立ち止まって、「なぜ勉強しないのか」を考えてみることです。理由も聞かず頭ごなしに「勉強しなさい」は、子どものやる気をますます削ぎます。やれと言われれば言われるほど、やりたくなくなるのが人の性分で、これは決して勉強に限ったことでなく、仕事でも何でもそうでしょう。「勉強しなさい」と言わなくなってから、逆に子どもが勉強するようになったなんてのはよく聞く話です。実際、学業優秀な子ほど、子どもの勉強にはほとんど関与せずというスタンスの親御様が多いように見受けられます。

冒頭でも申し上げたように、子育て・教育に唯一の「正解」はありません。たかが一塾講師が何を生意気なと思われるかもしれませんが、思い当たる節が一つでもあれば、参考にしていただけますと幸いです。

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