教科書を正しく読めているか?

「CLEARってどんな塾?」と問われたら、
「国語をちゃんと教える塾です。」と答える。
国語力=言語理解力・表現力は全ての学びの土台。まずは国語力ありき、という強い想いがある。ナンダカンダで前職時代を含めると、二十数年この仕事に携わってきた。その中でさまざまな子どもたちを見てきたけれど、「この子は絶対に伸びる!」と確信的に思えるのは、例外なく国語ができる子。そんな想いが高じ、CLEARの国語では「論理エンジン」という教材を4年前から採用して国語の指導をしている。少々遠回りでも、まずは「読解力」を鍛えることが、長い目で見ればその子にとって必ずプラスにはたらくはずだ。

の伸び悩み、もしかすると…
「教科書を正しく読めていないのかも。」
日本の中高生の多くが、教科書の内容を理解できていない!?
2018年のベストセラー・「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子 著)」でにわかに注目を集めた「読解力」の低下。教科書が正しく読めないと、学習内容やテストの問題文も理解できない。今の子どもたちが、何よりもまず身につけるべきは「読解力」だ。
近年の入試のトレンドは「長文化」。問題文が長くなり、その問題が何を問うているのか、何を前提としているのかを把握すること、そして、それに対して必要な解を導き表現することが求められる。いずれにしても「論理的に読み書きする力」が欠かせないのが近年の入試だ。参考までに2022年度神奈川公立高校入試問題の一部を記載。

まずは英語。資料も絡むため結構ハードです。

そして国語。なかなかの分量。活字嫌いな子はウンザリかも。

ちなみに神奈川の英語と国語は、全国公立高校入試問題の中でもトップクラスの文字数を誇る。いかに速く&正確に読み解くかが求められるのは言うまでもない。

◆論理エンジンは受験のためだけの教材にあらず!
論理とは筋道。要するに筋道立てて文章を読んだり、物事をとらえたりする力を身につけていくための教材が「論理エンジン」。言葉を規則にしたがって扱う訓練をしていくことで考える力の土台を養っていく。日本語の問題を通じて学んだ知識をいかに使いこなして、新たな問題を解決していくのか、その思考プロセスを徹底的に訓練していく。そうして身につけた「論理的に考える力」があらゆる教科において役立っていく。
そんな論理的に考える力を身につけるには、
「言葉によって表現されているものを正確に把握する力」を鍛えることだ。
我々人間はものを考えるときに、何を使っているか?「頭を使っている」なんて当たり前の答えはなし。そう、「言葉」を使って考えている。言い換えれば、言葉を使わずに考えることはできないということ。だとすれば、「論理的に考える力」を身につけるためには、まず言葉によって表現されているものを正確に把握する力を鍛えることが必要だ。
みなさんは、国語の点数にばらつきはないだろうか?良かったり悪かったり、テストごとに違うという人は少なからずいるはず。それは、「国語なんてしょせん日本語だから勉強なんかしなくたって大丈夫」という考えがあり、自分の感覚でなんとなく問題を解いているから。けれども、論理を意識しながら学習することで、今までとは違う文章の読み方ができるようになる。また、論理を意識することで「頭の使い方」や「ものの考え方」も学ぶことになるため、国語だけでなく他の教科の勉強にまで役立つ。けれども、この能力は一朝一夕に身につくものではない。子どもの頃から、日々訓練することで自ずと身についていくものだ。そういう意味で、「論理エンジン」は単なる国語教材ではない。受験に役立つのはもちろんのこと、子どもたちが将来社会人になったときに絶対に必要となる「問題の本質を見極め、解決する能力」を身につけていくための教材でもある。

◆主語・述語を理解すると「要するに何のこと?」が分かる!
「山の木々のみずみずしい青さや、風のさわやかさなどを感じるゆとりも生まれ、親子は久しぶりに笑い声をあげた。」
例えばこの文を要約しなさい、なんていう問題が出題されたら?
論理を意識しない子どもたちに聞くと、それぞれがナントナク大事そうに思えるところを選んでナントナク書きまとめる。しかし、文の要点の把握は実は簡単で、言葉の規則に基づいて主語・述語をとらえれば良いだけ。これら以外はすべて「飾り」であり要点にはなりえない。この設問文では、主語は「親子は」、述語は「あげた」だから、要約すると…
「親子はあげた。」
でも、これだけだと今ひとつ分かりにくいため、
「親子は笑い声をあげた。」
と目的語を付け足せばOK。要するに親子が笑ったということ。
主語や述語が分かっていない子にこの文の要約させてみると、「ゆとりが…」とか「山々のみずみずしさや川のさわやかさは…」などと勘違いしてしまいがち。
このように文の要点は主語・述語であり、特に述語に強調したい箇所が来るということ、それを直感的に識別できるようになることが、論理エンジンでの学習の特徴の一つ。こういう読み方ができると、長い文章でも「要するに何のこと」を意識しながら読めるようになり、速く正確に読み解くことができるようになる。

ではここで、もう一問。
「現在では、携帯電話をはじめとして、電子レンジ、冷蔵庫、テレビ、ビデオなどの電家電製品、自動車、電車などの交通機関など、私たちの日常生活ではふつうに出会うさまざまな機会に、コンピュータが使われています。」
問:この文を要約すると?
もちろん答えは…
「現在ではさまざまな機械にコンピュータが使われている。」

言語理解力・表現力は全ての学びの土台。
CLEARではここをキッチリとやっていく。

~最後までお読みいただきありがとうございました。~
「論理エンジン」推しでしたが、決して出版社からの回し者でもなんでもございません(汗)。ただただ、子どもたちの国語力を鍛えるには何がBetterかを突き詰めた結果、この教材を採用した経緯があるだけです。

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