中学生第2回定期テスト対策…始動!!!

中学生は夏休み明けに程なく第2回定期テストが控えている。
夏期講習、お盆休みを経て、8月通常授業はその定期テストに照準を定めた指導に移行。

特に中3受験生にとっては、この第2回と続く第3回の定期テストで内申点が決まる。内申点の確定=志望校合格までの“距離”の確定でもある。精一杯取り組み、これまでの自分自身を塗り替え、自己更新していってほしい。成長とはそういうことだろう。

自分なりの努力はしているし、かなりの時間を勉強に費やしてはいる…にもかかわらず、思ったほど点数が取れないとか、全然できないとかっていう子には、いくつかの共通点がある。ここで改めて定期テストに向けての心構え、というか気をつけなければならないことを列挙しておくので、少々厳しい言い方になるところもあるけれど、「愛のムチ」と思って自分自身の勉強の仕方を見つめ直してみてほしい。

①ノートまとめに没頭してしまう
それこそ芸術作品(?)のような極めて美しくていねいなノートを作ることばかりに時間をかけて、“完成品”を眺めては「勉強したなぁ」と自己陶酔してしまう子。やたらと机に向かう時間はあったとしても、これって点数にはあまり反映されない。何のために勉強するの?点数取るためでしょ?誰かにそのノートを見てもらって「きれいにまとめてあるね~」って褒めてもらうためにやってるわけではないでしょ?そこをきっと取り違えてる。ノートまとめはあくまで知識の整理が目的であり、きれいにまとめることそのものが目的になってしまわないように

②勉強=作業になっている
英単語や漢字などを一生懸命覚えようとするあまり、何度も何度もノートに書いては字でビッシリに埋まったノートを見てこれまた勘違い。「俺すげぇ勉強した」と…。でも、おそらくその半分程度しか実際は覚えてないでしょう。それだけ1つの単調な勉強を続けていけば思考はほったらかしになる。考えなくただ書くことだけに意識が注がれてしまっているから頭の中には入っていかんよ。脳を活性化させなければ暗記も理解も進まない。単調な勉強の繰り返しは,得てして単調な“作業”に陥りやすい。思考をはたらかせない勉強は非効率的で時間だけがいたずらに過ぎていくだけだ。暗記モノをやったら思考系の問題に取り組むとか、英語に飽きたら数学をやるとかするだけでリフレッシュになるし、脳のあらゆる部分が使われることになる。

③覚えさえすれば良いと思っている
確かに学校の先生から「このプリントから出すよ」的なことを言われることは多い。だからそれらを完璧に仕上げることは大事だ。でも、万事このような取り組みをしているのはNG。特に社会は、その教科の性質上どうしても1問1答のような勉強になりがちだ。確かに必要だけど、そればかりだと「同じ出題のされ方をしないと答えられない病」になりがち。例えば今回の中3のテスト範囲でいうと、「満州国の承認に反対していた犬養毅が暗殺された事件を何というか」、もちろん答えは五・一五事件。でも、「海軍将校らが時の内閣総理大臣を暗殺し政党内閣の時代を終わらせた事件を何というか」も、答えは犬養毅。答えが同じでも出題のされ方が変わると途端にできなくなるのは、勉強が単純暗記に偏っている子に多い。

④目標と計画が非現実的
当たり前のことだけど、計画とは目標ありき。目標が定まって初めて計画が立てられる。でも、非現実的な目標を掲げ、無茶な計画を立てても計画倒れになってしまう。それは目標ではなく単なる願望に過ぎない。だから、現実的な目標を掲げ、実行可能レベルのToDoをリスト化し、“いつまでに”・“何を”すべきかを明確にしておく。そうでなければ,気がつくと得意教科だけを勉強していたり,その逆で不得意教科だけを勉強していたり,出題される見込みのある問題に手をつけていなかったり…。結局は提出物に追われてテスト勉強が終わってしまったというようなお粗末な時間の使い方になりかねない。これではテスト勉強とは言い難い。提出物という最低限の“ノルマ”をこなしただけだ。

そして最後に…

⑤環境のせいにばかりする
これは子どもに限らず大人にも言えることだけど…。
先生の教え方が悪い、部活や習い事で忙しい、親が干渉してくる、集中できる場所がない、会社が悪い、上司が悪い、部下がダメ…などなど、気づけば周りの環境のせいばかりにしてはいないだろうか?不平不満ばかりを並べてはデキない理由をさがすのではなく、どうすればデキるようになるか、どうずればコトが好転するか、を考えられるようになることって大事だ。

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