間接疑問文の盲点

早いもので夏期講習も折り返し。先日の中3Aクラスの英語では間接疑問文を取り扱った。

~いつものように英作文から展開していく~
What is this?
「これをI knowのあとに続けるとすると、どんな日本語訳が考えられる?」
『私はこれが何か知っている。』
「そうだな、じゃあ実際にやってみよう。」
→I know what this is.
「こうなるんだ。何か気づいたことはないだろうか?じゃあ今度はこの文をI knowの後に続けてみよう。」
Who is she?
→I know who she is.
「そのとおり。疑問詞を含む疑問文が他の文の一部、ここでは目的語だけど、そのときは疑問詞以降の形が肯定文の形になるんだ。じゃあ、これは?」
How long have you lived in Odawara?
→I know how long you have lived in Odawara.
「OK。ここまでで何か質問あるか?」

なんて感じで一通り間接疑問文の説明を終えたのだが、今年は少し踏み込んでみた。

「ではもう少し練習してみよう。『あなたはこれが何だか分かりますか』を間接疑問文を使って表すと?」
①Do you know what this is?
「そのとおり。じゃあ『あなたはこれが何だと思いますか』だと?」
②Do you think what this is?
「実はこれはダメなんだ。①と②の決定的な違いが分かるか?」

「①は分かるか分からないかを問われているんだから、YesまたはNoで答える疑問文。②はどうだろうか?『何だと思う?』と問われてYesやNoで答えられるか?そんなわけないよな。これが決定的な違いなんだ。だから…」

②Do you think what this is?を、こうする!
What do you think this is?

「YesやNoで答えられない疑問文なんだから、疑問詞は文頭に持ってこなきゃいけないんだよ。でも、全然難しくないだろ?疑問詞だけ前に持ってくるだけなんだから。こうすることで、問われた側は、I think…って答えられるんだよ。」

高校受験のことだけで良ければ教える必要などない。でも、高校受験はあくまで通過点。進学後に少しでもプラスαにつながるような英語力を身に付けさせていきたい。そんな想いから、教科書改訂もある今年度は少し高校レベルの内容まで踏み込んでみた。

教科書改訂。今までならこれで中学英文法は全て完結。だが、今年の中3からは仮定法までが中学範囲。しばらくはこれまでの復習に時間を割き、タイミングを見て中学英語ファイナルを飾る仮定法に入ろうと思う。

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