2020教育改革とは~小学生保護者の皆様へ~④

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2020教育改革とは①
2020教育改革とは②
2020教育改革とは③

英語の必修化・教科化やプログラミング教育が始まることを受け、小学生が今、身につけるべきは「読む力」だ!
近年の中学受験、高校受験では…
①大量の文字・文章量
国語だけではなく、全ての教科において「文字が多い」「文章が長い」ということ。問題そのものの難易度よりもその文章量に圧倒される子どもたちが多い。ちなみに神奈川公立高校入試の国語や英語の文章量はかなりのもの。
②資料・データからの分析
少し堅めな法律文からポスター、グラフなど、数値データ含めて様々な資料やデータを分析し、読み取る問題が多く見られるようになった。「思考力」「判断力」「表現力」を求めるテストへと着々と移行中だ。
③生活に身近な話題
「著作権」「文化祭」「学校新聞」など、教科を問わず生活に身近な話題から出題されていることが多い。今回の改革の意図が色濃く出ているといえる。

これらから、小学生が今からしっかり準備しておくべきこと、様々ある中であえて一つに絞るとするならば、やはり「読む力」だろう。文字から情報を得たり考えたりすることが容易にできるような「読む力」を身につけておくべきだ。このブログを通じて、そして授業時にも何度も訴えかけてきているけれど、やはり、全ての教科、全ての学問の土台は「読む力」に集約される。

「読書」こそ学びの王道!
「思考」「判断」「表現」、これら全て脳がする作業は、「ことば」に置き換えて営まれる。「ことば」を使わずに考えることはできない。つまり、「ことば」の力こそが全ての学問・学習の原点だ。それも丸暗記するような「詰め込みことば」ではなく、読書を通じた良文から得られる「生きたことば」だ。これは、日本語に限らず、英語においても語学習得という意味では同じこと。だから「生きたことば」を習得する読書こそが、小学生の今、最も必要とされる、普遍的な学習方法であると断言できる。
教育内容や入試制度がいかに変わろうとも、この点だけは江戸時代の寺子屋から続くこの学習方法に勝るものはないだろう。
手当たり次第に読書する子どもたちの「たくましき知性」「旺盛な好奇心」は、いかなる環境変化にも耐えうる「生きる力」を作り出してくれるだろう。
2020年の教育改革により、「オボエレバナントカナル」は終わりを告げる。受験前の「傾向と対策」一辺倒では到底太刀打ちできない時代が来る。常日頃から世の中のあらゆることにアンテナを張り、読書を通じて考える習慣をつけ、地頭(ジアタマ)を鍛えることが必要だ。

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