2020教育改革とは~小学生保護者の皆様へ~②

前回の記事はこちらをクリック!

そもそも、なぜ教育改革をする必要があるのか?その背景には何があるのか?理由としては、大きく以下の4つが考えられる。
①人生百年時代
今の小学生の半数は100歳を超えて生きると予測されている。人生百年時代の到来、22世紀を生きるための「生きる力」を身につける必要があるからだ。
②第四次産業革命
AI(人工知能)などの登場により今後10年~20年で人の仕事の約半分がロボットに奪われるという予測がある。また、今の小学生の半分以上は今存在していない仕事に就くとも予測されている。そのため、「人」に求められる能力も大きく変わっていく。それはすなわち、人にしかできない能力を一層磨いていく教育が求められる。
③グローバル社会
今の小学生が働き盛りの頃(2050年頃)、日本に在住する外国人は今の4~5倍にもなると予測されている。単に外国語を話せる能力に限らず、異なる文化を理解する能力も求められ、広義での国際理解教育が必要になってくる。
④暗雲立ちこめる日本の未来予想図
日本のGDPは現在3位ではあるが、2050年には8位となることが予測されており、一人当たりのGDPではお隣の韓国にすでに抜かれているのが現状。人口減少問題や経済危機など日本の将来に影を落とす不安要素はたくさんある。だからこそ「教育の力」で暗雲立ちこめる未来予想図を覆さなければならないのだ。

では、教育改革では何がどのように変っていくのか?先に述べた、教育改革をしなければならない理由から考えるとその答えは導ける。ザックリと言うと、
「世の中で役立つ人材を育てる教育」
に変えていくこと。
「当たり前でしょ…」と思わずに。これまでの教育は「知識(何を知っているか?)」に偏重してきたが、新学習指導要領(文科省)では、以下の3つの力が求められている。

①思考力:自分の力でアレコレ考えて
②判断力:資料やデータから自分で判断して
③表現力:他者に対して表現できる能力

社会に出て役立つ人、道を切り拓いていける人というのは、どんな人だろうか?
「何を知っているか(知識)」に秀でた人?
それとも、
「よく考えて、判断して、ちゃんと伝えられる」人?
今の時代、答えはもちろん後者だろう。情報化が進み、知りたいことはクリックすればいつでもどこでも容易く手に入る時代。求められるのは、知識よりも思考力、判断力、そして表現力に秀でた人だ。
社会に出れば、学生時代の「お勉強」とは異なる、「正解のない問題」が多い。自ら考え、判断し、他者との関わりを通じて、そのような「正解のない問題」に自分なりの「答え」を導き、解決していく術を身につけていかなければならない。その土台となるのは、やはり思考力。だから、

知識量<思考力

これが、今のお父さんやお母さんの小学生時代とは異なる、教育。暗記に偏った勉強が得意という子は厳しい、と考えられるのもこれが理由にある。定期テストにおける、辞書(電子辞書)やノートの持ち込みを可としている中学や高校もすでにあるぐらいなのだから。

では、具体的にどう取り組んでいくのか?

<続きは次回③へ>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です