逃げない

夏から入塾してくれた中2T(酒匂中)。彼の苦手教科は英語だ。ただ、苦手教科もさることながら、保護者様曰く、勉強そのものに対して真剣に向き合ったことがほとんどないらしく、定期テスト前の勉強はおろか、提出物すらきちんと出したこともほぼないという。

そんな彼だったが、入塾してくれてからというもの、凄まじい勢いで学力をつけている。勉強そのものに慣れていなかったため、塾の授業はもちろんのこと、課題もしっかりとこなしていけるだろうかと少々心配な点があった。けれども、そんな心配はどこ吹く風、必死になって頑張ってくれている。先にも述べたように、英語を極めて苦手とするだけに、そこはかなり苦戦はしているようだが…。

でも、Tの良いところは決して逃げないところ、そして、まずは自力でやってみようとするところだ。苦手とする英語にも積極果敢に取り組む姿勢がある。誰でも自身にとって苦手とすることは、どうしても後回しにしたり、避けたくなったりしがちだが、今の彼にはそれがない。「今テストに向けていちばん心配な教科は何だ?」と問うと、「英語です…。」とは答えるものの、塾で優先的に取り組むのは英語だ。また、質問もあまりしない(良い意味で)。まずは自力での解決を試みる。どうしても分からないときだけ質問をしてくる。よく「分からないことはすぐ質問、即解決」を良しとする向きがあるが、それは違う。まずは子どもたち自身が一生懸命考え脳を働かせない限り、理解や向上は難しい。「試行錯誤を繰り返す」「何度も何度も壁にぶつかってみる」を経なければ、質問してもあまり効果はないし、我々もそれを心得ているため安易に質問には答えないようにしている。

そんなTだけに、今は通常授業以外にも定期的に英語の個別補習をしているが、それも休まずに頑張っている。一足早くテストを終えた国府津中だが、今判明している時点で通塾生の英語平均点は9割(45点/50)に届きそうな勢いだ。彼にも何とか結果を出させてやりたい。まだまだ発展途上のT、ガンバロウ!

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