くっつきすぎ離れすぎず

子どもたちに指導しているときに気をつけていること。

それは「距離感」。

側に寄り添い過ぎると、子どもたち自身で考えるという機会を奪ってしまい、思考力向上の弊害になりかねないし、子どもの依存心も強くなるばかり。一方、離れすぎてしまうと、その子の心の声が我々に届きにくく、どのタイミングで、どういうアドバイスをしたらいいかの判断が難しくなる。

「くっつき過ぎず離れ過ぎず」

いわゆる「距離感」が大事だ。だからCLEARは少人数制の集団指導にこだわる。矛盾しているかもしれないけれど、集団に指導しているときこそ個を意識し、個別に指導しているときこそ全体を意識する。それは、「木を見て森を見ない」ではいけないし、また、「森を見て木を見ない」でもいけないから。「木も森も見る」ができて、個が全体を、全体が個を、という学力向上の相乗効果が期待できる。

理想にはまだまだ遠い。昨日より今日、今日より明日、半歩でも理想に近づけるよう、日々是精進あるのみ。明日もガンバリマス!

CLEAR(写真館)3月&4月

CLEAR(写真館)3月&4月 from 総合進学塾CLEAR on Vimeo.

 

我々進学塾CLEARの3月&4月の取り組みをスライドショーにしました。

3月&4月はCLEAR一期生の卒塾があり、そして新たな仲間が加わり、様々な変化がありました。我々講師陣も今まで以上に一生懸命にとりくませていただいた時期です。

当教室がどんな塾が知りたい方は是非ご覧ください。

「小型車」のごとく

本日は中1生の授業日。
「こんちは!学校の授業はどこまで進んだ?」
「社会は歴史に変わりました。」
「……え!?」
このタイミングで地理から歴史へシフト。どうやらこの学年は地歴並行で進みそうな予感。地理の準備をしていただけに少々戸惑ったが、そこはこれまでの蓄積・経験に救われた。区切りの良いところまで地理を進め、塾も歴史にシフト。ただ、ノートが地理やら歴史やらになると訳が分からなくなると思い、歴史はプリントで進めることにした。

地理は世界の気候の確認。まずは5種類の気候帯から。その後それぞれの気候区分を説明。温帯に属す3つの気候はややこしいため、少し時間を割いてじっくりと。季節風や偏西風に触れながら「なぜ?」を大事に進めた。高山気候の特徴までを説明し地理はひとまずフィニッシュ。

歴史は人類の発生から。旧石器時代と新石器時代の違いをできるだけ丁寧に。未だ文明も築かれていなければ、歴史上の有名人も出てこない時代だけに、「つまらない」「退屈」とならぬよう、「人類とは?」「狩猟採集生活から農耕牧畜生活への変化が何をもたらしたか?」など、地理同様に考えさせることに重きを置いて進めた。

今回のように突然の科目変更を余儀なくされても、臨機応変に対応できるのは「小さな塾」だからこそという自負がある。CLEARは「大型車」でなくていい。小回りのきく「小型車」で縦横無尽に駆け回る。

「かゆいところに手が届く」
「山椒は小粒でもぴりりと辛い」
そんな地域唯一無二の塾を目指す。

環境

中2生の集中力が凄まじい。第1回定期テストまでおよそ1カ月。学校の授業進度を考慮しても、ここで少しこれまで学習内容をギュッと詰めて復習しておいた方が良いと判断したため、本日は授業形式は取らずに個別演習を中心とした指導に切り替えた。

黙々と取り組む。私語は一切なく(当然ではあるけど)、ひたすら問題を解くその姿、「受験生?」と錯覚してしまうほどの集中力に驚いた。この学習意欲・姿勢が中3受験期まで継続できれば、この学年は相当に「強く」なると確信できるほど。

そんな中、早々に国語の指定ページを終わらせたM。「次はこれをやってみよう」と、俺はプリントを渡した。実はそのプリントは公立高校過去問からの抜粋。抜粋箇所は小説文と論説文だけだが、入試で必要とされる国語力を測るにはこれで十分。国語が得意なM、今の時期にどれだけ出来るか確認したかった。素直にプリントを受け取り取り掛かるM。これまでの問題とは違い、さすがに少々時間がかかってはいる様子。国語に学年はそれほど関係ないが、語彙という点では、やはり学年による差異はどうしてもある。それでも、入試の制限時間を考えれば、妥当な時間内で解けた。Mが答案を提出、俺は採点に入ったのだが…

13問中わずか1ミス。小説文、論説文いずれも記述問題があるのだが、ともに要点を外さずに書けている。中2全体の集中力に引き続き、本日驚いたことの2つ目は、まさにMの国語力。いつも言っていることだけれども、国語は全ての教科の土台、国語力の向上は他教科へも良い影響を及ぼす。中2の初めのこの時期、公立入試問題の国語でこれだけの読解力・表現力が備わっていれば、今後のより一層の学力の向上・充実が大いに期待できる。

ただ、Mだけではない。中2生は皆、今グングンと力をつけてきている。取り組む姿勢、集中力、メリハリ、子どもたちそれぞれがしっかりと意識できていることが分かる。「あの子も頑張っているから私も」が、今のこの凛とした空気を作っているような気がする。まさに相乗効果だ。「環境が人をつくる」、これも事実だが、「人が環境をつくる」もまた、事実であると実感する今日この頃。

ご案内

つい最近に春になったばかりと思いきや、今日あたりは一気に初夏のような気候。暑いですね!そろそろ夏に向け準備を初めなくては!

進学塾CLEARでは今夏より2年目に突入!熱い熱い、情熱指導な夏期講習も開催します。夏期講習の受付開始は後日ご案内いたします。

さて、本日より中等教育学校を目指している生徒にむけ公中検模試の受付を開始しました。受検を希望される方は直接ご連絡ください。

やはり基本は生活習慣にある

生活習慣がしっかりとしている子が出来るというのはよく言われることだ。でも本当にそう思う。
例えば、朝ご飯をしっかりと食べるには朝きちんと起きなければならない。そのためには、夜更かしをしているとそうもいかない。できるだけ早く寝ることを心がける。早く寝るのだから、その前にやるべきことをきちんと終わらせる。つまりは計画性に基づき規則正しい生活が遅れている。また、家に帰ってきてクツをきちんとそろえ、「ただいま」を言う。挨拶がしっかりとできる。当たり前のことだが、ついつい億劫になりがちなそういうことをきちんとできる子は、継続力や忍耐力が備わっているということ。

例えば、数学が不得手な子は、算数の段階、もっと言ってしまえば基礎的な計算力が備わっていないことで壁にぶつかることが多い。なぜなら、練習を怠ってきたからだ。同じような計算問題を繰り返し練習するということを、面倒くさがってしてこなかったからだ。面倒くさいのは、他に自分のやりたいことがあり、それらばかりを優先してきたからだ。算数は、できるようになると、勉強が全般的に少し出来るようになったという実感を得やすい教科だ。あくまで小学校低学年までだと思うが、「あの子はできる」と言われるような小学生は、たいてい出来るのは算数ではなかろうか。たとえ算数だけであったとしても、それは自信につながり学習意欲向上の一助になるのは間違いない。

また、親や学校の先生以外の大人と話す機会を多く持つことも大事だ。そういう機会を通じて、当たり前の言葉遣いや礼儀、そして考える癖を自然と身につけていくものだ。親や学校の先生は、その子の性格や人間性をよく知り得る立場にあるが故に、どうしても、その子の立場に立った話し方をすることが多くなる。子どもに理解しやすく話す。もちろんそれは必要且つ大事なことだが、それと同様に、子どもの方が相手側の気持ちや言葉の真意を読み取ろうとする立場で会話をすることも大事。そこで考える癖がつく。そのような、大人とのコミュニケーションをとる機会こそ地域社会の役割だろう。しかし、地域の繋がりが昔と比べて随分と減ってしまったことが、子どもが言葉を使ったり考えたりする機会を少なくさせてしまったように思う。だから、コミュニケーション能力が低下し、自分の言いたいことが伝えられず、また相手の言いたいことも理解できない、表現力、理解力の低下、つまりは国語力の低下を招いているような気がしてならない。

規則正しい生活習慣を身につけ、大人と会話する。学力向上は机上の勉強だけによるものでは決してない。

見つめる

小6国語は、4月までは漢字や熟語の成り立ち、ことわざなど、漢字や語句の知識についての学習を進めてきた。今月からは文の読み書きの土台作りとなる「文の組み立て」へ突入だ。

文の骨格(要点)を成す主語・述語から、修飾語・被修飾語の把握へ。中学生になってもこれら文の要素がいまいちよく分かっていない子が多いため、小学生の段階できっちりと定着させておきたいところだ。

言わずとも分かるだろう、という言語感覚かまたは国民性か、とかく主語が省略されることが多い日本語。だから、主語・述語の把握をする際には述語からさがすの鉄則。「○○した(述語)」⇒誰が(主語)?、「○○だ(述語)」⇒何が(主語)?の順で文の要点を括りだす。余談だけれど、述語(結論部)が文末にくるというのも、日本語の特性の一つ。英語や中国語など、世界で話されている言語は「主語+述語~」が多い。しかし、日本語は「主語+~+述語」というように、述語が最後にくる。アメリカ人や中国人は、バシバシ言いたいこと(述語=結論部)を言うけれど、それがなかなか言えない日本人の国民性も、言語の側面から見ても思わず納得。

話が脱線してしまったので本題へ。そんな文の組み立ての学習。
「主語?述語?どれが?」
「どの言葉を修飾しているの?」
やはりここでつまづく子はいるものだ。しばし取り組みを見つめていても、なかなか先へ進められない。そうこうしているうちに授業終了時刻となり…

「○○、今週の金曜日、時間作れるか?」
「う~…(汗)」
「なんだ?都合悪いか?遊びの約束でもあるのか?遊ぶ時間を削ってまでとは言わんよ。それなら明日はどうだ?」
「はい、大…丈…夫…です。」
「…(汗)よし、じゃ明日、今日やったところを復習して出来るようになろう。そうしないと宿題も出来ないだろ。」
「はい。」

個別補習を設定し、保護者様にその旨を連絡。

予定通りにカリキュラムを淡々と…はNo Goodだ。今回呼び出した子は、勉強は決して得意な方ではない。でも、一度も休まずに頑張っている。だから、少しでも頑張りを形にしてやりたい。子どもたち一人ひとりを見つめ、出来る限りの後押しをこれからも。

GWはいかがでしたか。

GWも終わり、CLEARも本日より通常運転です。

みなさまはGWをどのように過ごしましたか?ニュースでは高速道路大渋滞や、相模湾での赤潮などいろいろ話題が飛び交っていましたね。昔、ナイトダイビングで海の中から見る夜光虫の光をニュースをみて思い出しました。忘れられない光景です。

塾業界では、正月やお盆の時期よりGW期間の方が多少気を休めることもありゆっくりと過ごさせてもらいました。

GW中、私は普段はなかなか会うことができない仲間と久しぶりに会うことができました。特に学生時代の仲間と会うことは楽しくもあり、刺激ももらうことができました。いつになっても昔の仲間とはかけがいのないもの。久しぶりに通っていた大学へも行き、昔を懐かしんでました。当然のことですが、昔とは変わった姿もあり、淋しく感じられた面もありつつ、昔を振り返ることができ、若返った気持ちになりました。

この年令になり、「昔を懐かしむこと。」が楽しみの一つになった気がします。これまでも昔を懐かしむ感情は当然あったのですが、今まで以上に昔を顧みて、様々な想いをめぐらし、また昔とは変わっていく姿に多少の淋しさも感じ、こういうことが楽しめるようになりました。

さて、本日より平常授業再会です。中学生は試験も近くなってきましたので、頑張りましょう!