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小6国語は、4月までは漢字や熟語の成り立ち、ことわざなど、漢字や語句の知識についての学習を進めてきた。今月からは文の読み書きの土台作りとなる「文の組み立て」へ突入だ。

文の骨格(要点)を成す主語・述語から、修飾語・被修飾語の把握へ。中学生になってもこれら文の要素がいまいちよく分かっていない子が多いため、小学生の段階できっちりと定着させておきたいところだ。

言わずとも分かるだろう、という言語感覚かまたは国民性か、とかく主語が省略されることが多い日本語。だから、主語・述語の把握をする際には述語からさがすの鉄則。「○○した(述語)」⇒誰が(主語)?、「○○だ(述語)」⇒何が(主語)?の順で文の要点を括りだす。余談だけれど、述語(結論部)が文末にくるというのも、日本語の特性の一つ。英語や中国語など、世界で話されている言語は「主語+述語~」が多い。しかし、日本語は「主語+~+述語」というように、述語が最後にくる。アメリカ人や中国人は、バシバシ言いたいこと(述語=結論部)を言うけれど、それがなかなか言えない日本人の国民性も、言語の側面から見ても思わず納得。

話が脱線してしまったので本題へ。そんな文の組み立ての学習。
「主語?述語?どれが?」
「どの言葉を修飾しているの?」
やはりここでつまづく子はいるものだ。しばし取り組みを見つめていても、なかなか先へ進められない。そうこうしているうちに授業終了時刻となり…

「○○、今週の金曜日、時間作れるか?」
「う~…(汗)」
「なんだ?都合悪いか?遊びの約束でもあるのか?遊ぶ時間を削ってまでとは言わんよ。それなら明日はどうだ?」
「はい、大…丈…夫…です。」
「…(汗)よし、じゃ明日、今日やったところを復習して出来るようになろう。そうしないと宿題も出来ないだろ。」
「はい。」

個別補習を設定し、保護者様にその旨を連絡。

予定通りにカリキュラムを淡々と…はNo Goodだ。今回呼び出した子は、勉強は決して得意な方ではない。でも、一度も休まずに頑張っている。だから、少しでも頑張りを形にしてやりたい。子どもたち一人ひとりを見つめ、出来る限りの後押しをこれからも。

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