環境

中2生の集中力が凄まじい。第1回定期テストまでおよそ1カ月。学校の授業進度を考慮しても、ここで少しこれまで学習内容をギュッと詰めて復習しておいた方が良いと判断したため、本日は授業形式は取らずに個別演習を中心とした指導に切り替えた。

黙々と取り組む。私語は一切なく(当然ではあるけど)、ひたすら問題を解くその姿、「受験生?」と錯覚してしまうほどの集中力に驚いた。この学習意欲・姿勢が中3受験期まで継続できれば、この学年は相当に「強く」なると確信できるほど。

そんな中、早々に国語の指定ページを終わらせたM。「次はこれをやってみよう」と、俺はプリントを渡した。実はそのプリントは公立高校過去問からの抜粋。抜粋箇所は小説文と論説文だけだが、入試で必要とされる国語力を測るにはこれで十分。国語が得意なM、今の時期にどれだけ出来るか確認したかった。素直にプリントを受け取り取り掛かるM。これまでの問題とは違い、さすがに少々時間がかかってはいる様子。国語に学年はそれほど関係ないが、語彙という点では、やはり学年による差異はどうしてもある。それでも、入試の制限時間を考えれば、妥当な時間内で解けた。Mが答案を提出、俺は採点に入ったのだが…

13問中わずか1ミス。小説文、論説文いずれも記述問題があるのだが、ともに要点を外さずに書けている。中2全体の集中力に引き続き、本日驚いたことの2つ目は、まさにMの国語力。いつも言っていることだけれども、国語は全ての教科の土台、国語力の向上は他教科へも良い影響を及ぼす。中2の初めのこの時期、公立入試問題の国語でこれだけの読解力・表現力が備わっていれば、今後のより一層の学力の向上・充実が大いに期待できる。

ただ、Mだけではない。中2生は皆、今グングンと力をつけてきている。取り組む姿勢、集中力、メリハリ、子どもたちそれぞれがしっかりと意識できていることが分かる。「あの子も頑張っているから私も」が、今のこの凛とした空気を作っているような気がする。まさに相乗効果だ。「環境が人をつくる」、これも事実だが、「人が環境をつくる」もまた、事実であると実感する今日この頃。

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