勉強部屋

保護者様とお話をさせ頂く折に、必ずと言って良いほどご相談を受けるのが、

「自分から勉強するようになってほしい」

そこで今回は、「勉強するための環境作り=勉強部屋?」という観点で思うところをつれづれなるままに…。

子どもに勉強部屋を与えようというキッカケは何だろうか?親にしてみれば「自分で自覚を持ってやっていってもらいたい」。子どもにしてみれば「自分のペースでやりたい」ということでしょうか。

「この子はいつになったら勉強をするのだろうか?あっ!また、ゲームを出して遊びだした!」と見張るのに疲れる親、そして「また、お母さんがこっち見てる。そろそろ怒りだすんだろうなぁ」と見張られるのに疲れる子ども、お互いに見えないほうが楽という理由で勉強部屋に押し込むというのが実情ではないだろうか?

これでは何の解決にもならない。「勉強しなさい!」と勉強部屋に押し込んでも、親は気になって様子をちょくちょく見に行くでしょう。「そろそろ来るかも」と子どもも身構えていろいろとカモフラージュするでしょう。とても健全な親子関係、健全な学習環境とは言えない。そもそも親子で「見張る・見張られる」という看守と囚人のような冷たい関係になるのが大間違いなのだ。

そうではなくて、「見守る・見守られる」という温かい関係にしなければならない。決して難しいことではない。お母さんが家事をしながら、目の届くところに学習スペースを作ればいい。そして、子どもが勉強している背中を黙って見守る。子どももお母さんに応援されているような気になるだろう。問題が解けたときは一緒に喜んであげる。勉強部屋を与えるのは子ども自身に自覚が芽生え、一人でも勉強できるようになってからでも遅くはない。そして、それは早ければ早いほどいい。

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