学年順位や平均点の公開、その是非について

「テスト結果を見ても、果たしてこれが良いのか悪いのか分からない。」

というのが、親御様の感じられるところではなかろうか。相対評価だったかつての中学校では、テストの平均点や学年順位、得点分布を公開することが一般的だったが、絶対評価となった近年ではそのようなことがほとんどなされなくなった(高校では今も順位や偏差値が露骨に出る)。今の子どもたちにとってはにわかに信じがたいかもしれないけれど、かつては実名入りで順位が教室や廊下に張り出されたりもした(^^ゞ。
ここまでやれとは決して言わないけれど、適度な競争は子どもたちのやる気を刺激することができる。上位にいれば、もっと頑張ろうと思い、下位にいれば、それに甘んじることなく何とかそこから這い上がろうと努力する。そういう経験をすることも大事だろう。

外部の模試や学力テストでしか自分の客観的な学力を把握できないのが現状だが、最も身近な定期テストこそ、現在の自分の位置を知り、学力を見つめ直す機会でなければならないような気がする。もちろん過度な競争は避けるべきだが、ある程度の競争があった方が子どもたちは伸びるものだ。また、このようなことは、決して他者との競争や比較だけではなく、自分自身の成長の確認にもなる。前回の自分と比べてどうだったかというのは、問題の難易度も異なるため素点だけでは測りにくい。しかし、平均点や順位等が明らかであれば、その比較もできる。そう、自分自身との競争でもある。
学校の部活動というのはあくまで教育の一環として行われているわけで、スポーツの世界も同じことだろう。レギュラーの子、補欠の子、スタメンの子、ベンチ入りできた子、ベンチ入りできなかった子…さまざまいるのが現実で、その競争が是とされ、学業が非とされる論理は果たしてどうなのだろうか。

一部のメディアによって、「競争=悪」のように喧伝されてしまい、それに敏感になってしまっている子どもや親御様の声が学校現場に反映されてしまっているのかもしれないけれど、

「悔しさをバネにして頑張る。」
「順位を励みに頑張る。」

そういう経験も子どもたちには必要ではなかろうか。

てなわけで、近々に中学生第2回定期テスト結果を公開予定。
努力を重ね、頑張った子はきちんと評価したいもの。

ガンバル子になってほしい~向上心の乏しい我が子を想う親御様へ~

「向上心のない我が子に不安がある。」
「やればできるはずだからもっと頑張ってほしい。」
「現状に満足せずにもっと上を目指してほしい。」

このような悩みを抱えている親御様は多いのでは?
今回は、ガンバル子になるために、「向上心が乏しい子にありがちなこと」と「向上心を育てるには」について塾講師の視点から述べてみたい。

「行きたい学校があるのに勉強しようとしない」
「今の成績で満足してしまっている」

当てはまるお子様も多いのでは?でも実はこのようなことで悩みを抱えている親御様は案外多い。

向上心が乏しい子は⑴
自分で自分の可能性に線を引いてしまう

中学生でいえば、誰もが『オール5を目指して勉強をバリバリ勉強している』わけではない。けれども、向上心のある子は「もっと点数を上げたい」「もっと成績を伸ばしたい」「より高いレベルの高校へ行きたい」と目標を持って前へ進もうとしている。一方、向上心のない子というのは、前に進もうとせず現状維持で良しとしている状態といえる。そう、

「まぁこれでいっか」

という状態。
「自分はここまででOK」と線を引いてしまう。これでは成長は期待できない。

例えば、サッカーの試合で「試合に出られればそれでいい」というAくんと、「試合に出てゴールを決めたい」というBくんとでは、明らかに差が出てくる。どちらが成長できるかと問われれば、言うまでもないこと。

向上心が乏しい子は⑵
いざというとき頑張れない人になってしまう

向上心のない我が子見ていると「やればできるのに…」「ここぞという時に踏ん張ることができない」と焦れったくなることも。とは言え…

「高得点をとってほしいわけではない」
「レベルの高い学校へ行ってほしいわけでもない」

というのも本音では?
親御様というのは、“結果”を求めているのではなく“努力する過程”を大事にしてほしいと思っているのが大半ではなかろうか。

もし、努力ができない子になると社会人になった時に

「会社で怒られた…仕事を辞めたい」
「上手くいかないことばかり…もうどうでもいい」

と、嫌なことから逃げてばかりの人生を送ってしまいかねない。そんな人にはなってほしくないはず。

向上心を育てるには⑴
目標を持つこと

これこそまさに“言うは易く行うは難し”。誰かから「目標を持ちなさい」と言われて、あるいは、自分で「よし目標を持とう」と意気込んで目標が持てれば苦労はないわけで。かといって何もしなければそう簡単に目標が芽生えることもない。ではどうしたらいいか。

それにはまず、どんな些細なことでもいいから成功体験を積み上げていくこと。例えば定期テスト。1教科でも構わない、前回の点数を上回ること。そして、親御様はそれをきちんと認めてあげること。過去の自分を越える経験を積み上げていく中で、いつしか追いかけているもの、それが目標。シンプルにいえば、

「成功体験」と「承認」

これらをが大事。

向上心を育てるには⑵
環境を変えること

「朱に交われば赤くなる」とはよく言ったもので、人間はどうしても環境に左右されやすい。ハード面ソフト面いずれにおいても。
学校は変えることはできないので、例えば塾や習い事。勉強をサボりがちだったり真面目に取り組まなかったりの子たちばかりの中に身を置いているとすれば、よほど自分を持っていなければ、やはりどうしても影響は受けやすくなってしまう。我が子がその影響を受けているようなところが散見されれば、その塾や習い事は変えてみたほうがいい。

また、家庭内でできることとすれば、「自分の部屋で勉強」から「リビングで勉強」に変えてみる、またはその逆も然りで、子どもが勉強に集中しやすい場所を模索してみること。
集中しやすい場所というのは人によってかなり異なる。図書館やカフェなどを上手く利用してみるのも一つの手だ。それにより一定の成果=“成功体験”に繋がる。

最後に

ここまでアレコレと述べてはきたものの、価値観が多様化する現代は、「向上心がなくてはだめだ」とは言い難く(言いにくく?)、「自分らしさ」や「オンリーワン」が受け入れられやすい世の中。ただ、「自分らしさ」も「オンリーワン」も、“自分磨き”をして初めて得られるものではなかろうか。もちろん努力しても実らないことはあるだろう。でも努力をしなければ実ることもまたないのだ。やってみてダメだったことと、やる前からダメだと決めつけてやらないこととは全く違う。塾講師としてはやはり、子どもたちには確かな向上心をもって、より高みを目指す人になってほしいというのが本音だ。

“考えながら”勉強していますか?

ただいま中学生の定期テスト期間の真っ最中。
テスト直前期や期間中は、通常の授業を行わず、テスト勉強をしやすい環境を整えることに注力する。中1から中3まで、各々の勉強をしつつ我々講師陣はサポートに徹するのみ。

以前にも似たような記事を書いたけれど、この期間は子どもたちそれぞれの地力というか本質的な部分が垣間見える。少人数制とはいえ授業というのはどうしても受動的な学習になりがちだが、この期間は子どもたちが能動的に学習するため、いろいろと“見えてくるもの”がある。

最低限の計画性をもって取り組めているか。
テスト当日までを逆算してしっかりと勉強を進められている子がいる一方、「それ今やるべき勉強?」ってツッコみたくなるような、行き当たりばったりの勉強をしてしまっている子がいたり。
勉強=作業になってしまっていないか。
学校のワークや塾のテキストをきちんと活用できている子がいる一方、漢字や英単語をただひたすら書いてるだけのいわゆる作業に終始してしまっている子がいたり。
そもそも面倒くさがってやるべきことをやらなかったり…。
もちろん、「これはいかん」と思うような勉強をしてしまっている子には注意や助言をする。

ちゃんと“考えながら”勉強しているかどうか。教科書を漠然と読んで、漢字や単語を何となく書いて、ノートをただまとめて…ではなく、その勉強の目的が何であるかをきちんと考えなければだめだ。
特に初めて9科3日間のテストを経験する中1には、「考えながら勉強する」、その意味や重要性を耳にタコができるくらい言い続けてきた。第1回と第2回のテストレベルは全く違うため、前回と同じ質や量の勉強では到底太刀打ちできなくなるからだ。

もちろん高得点=“成功”が理想だろう。けれども、一生懸命頑張ったのなら、たとえそれが数字という目に見える結果=“成功”ではなくとも、成長はできる。

計画性、思考力、耐性。
勉強を通じて様々なことが身に付けられる。
だから、勉強って大事。
ガンバレ、中学生。

負荷

それなりに勉強しているのに、なかなかテストの点数が上がらなかったり成績が振るわなかったり…。そんな子に是非読んでみてほしいのが今回の記事。

なかなか結果に結びつかないのは…

“負荷”をかけていないから。

学力を上げるにはそれなりの負荷が必要だ。例えば筋トレ。全くきつく感じないダンベルやベンチプレスなどをいくらやっても、筋力は鍛えられないだろう。勉強もそれと同じで、一定の負荷をかけなければ学力は鍛えられない。分量的にも時間的にも、そして難易度的にも、「ちょっときついな…」と感じられるぐらいがちょうど良い。もちろん、ドリルなどのように簡単に繰り返せるものも必要なのだが、それだけでは思うような成果は期待できない。だから、塾の授業でもその負荷を意識して指導する。例えば時間。自分のペースは大事。でも、そればかりに終始していると負荷をかけられない。少しでも「早く正確に」を意識させる。

学力を上げるには、今の自分がこなせることより少し背伸びした質や量を課すこと。ただし、現実離れしたレベルはNG。あくまで「頑張れば出来るレベル」で。逆上がりができないのに大車輪を課しても意味はない。

ちょっとメンドクサイな、と思う量をこなしているか?
ちょっと難しいな、と思う難度の問題を解いているか?

少し自分を見つめ直してみては?

受験勉強は社会に出てから役に立たない?

「受験勉強なんて社会に出てから何の役にも立たない。」

受験勉強にとことんホンキで取り組んだことがない人に限って、よくこういうことを口にするけれど、果たしてそうだろうか。

国語は言わずもがな全ての学びにおける土台であり、数学を勉強することで論理的に物事を考えられるようになるし、理科は人や自然について、また、社会は世の中の動きについて、それぞれ知る機会になる。また、英語は今後一層加速していくであろうグローバル社会に対応するために必要なスキルだ。これらの教科学習はそれぞれ性質が異なり使う脳も違うため、受験勉強を通じてでも考える力は十分に養える。地頭(じあたま)は鍛えられる。
もちろん、数学の因数分解だの、英語の関係代名詞だの、社会に出てから“直接的に”役立つことは希有だろう。でも、こういうことの原理や原則、また社会通念の一般常識を知っておくのと知らないのとでは、後々大きく違ってくる。知っていることが多いというのは判断材料が豊富にあるということ。あらゆる場面で利に働くだろう。

そして何よりも、合格という目標に向かって頑張り抜く、何か一つのことをやり抜くという経験値を積み重ねられるというのが大きい。辛くても苦しくても、歯を食いしばって懸命に高みに挑もうとする経験は、後の人生において大いなる糧となるだろう。合否に関わらず、決着がつくまでの過程において、得られることはさまざまあるのだ。壁にぶつかることで自分自身を見つめ直してみたり、サポートしてくれる周囲への感謝の気持ちが芽生えたり…。

中3や高3という受験学年。長い人生の中でそのたった1年間足らずを頑張れるか頑張れないかは自分次第。受験勉強で得られる経験というのは、決して一過性のものではなく、後の人生において大いに有益なものとなるはずだ。

小5・中1・中2は「夏休み明けから冬休み前まで」が重要!その理由とは?

夏休み明けから冬休み前まで=3学期制でいうところの2学期、は1年の中で最も勉強に専念したい時期。

なぜならこの時期は、夏休み前や冬休み明けより期間が長く、各教科の重要単元を学習することになるからだ。特に中1は学習レベルが一気に上がるので、最も“危険”とも言われている。いわゆる“デキルはずの子”が、この時期を境に学習面で苦しみ始めるケースが多い。そんな鬼門の夏休み明け。中1・中2、そして小5の順にその理由を具体的に説明していきたい。

中1:最もつまずきやすく成績の急降下も…。

中1の夏休み明けから冬休み前までは超重要。夏休み前の定期テストは、中学生活が始まったばかりで基礎的な内容が多く、テスト範囲も狭いため、高得点がとりやすまるい傾向がある。けれども、夏休み明けは授業日数が多く、テスト範囲も広くなる。 また部活に馴染み中学生活が楽しくなってくる時期でもあるので、どうしても勉強以外に興味が向いてしまう時期でもある。そのため、この時期に成績が急降下してしまう子が多い傾向にある。なぜなら5教科全ての内容が一気に難しくなるからだ。しかも、ここでつまづくとその後の中2・中3でも授業についていけなくなる可能性が高い、非常に重要な単元が続く。ここでは英数の2教科に絞って言及したい。

【英語】最初の大きな“山場”が待ち受ける!

夏休み前までは単語をしっかりと覚えて、教科書本文の暗唱ができる程度で何とか点数が取れたはず。しかし、夏休み明けは文法事項が一気に増え、 「疑問詞」「代名詞」そして 中1最大の山場である「一般動詞の三人称単数現在形」、通称“三単現” が登場する。新出単語の量も増え、スペルの長い単語も多くなるため、今までそれなりに出来ていた子も徐々に学習ペースが落ちてくることが多い。

【数学】これを習得しておかないと以後何もできない…?

「文字式」と「方程式」という数学において重要な新しい概念 を学習することになる。この2つの概念は、後の数学のすべての基礎となる。「文字式」と「方程式」の単元で、十分な演習量を積み、自分のものにできているかどうかが、この後の中学・高校の数学の成績に大きな影響を及ぼす。また、その後には比例・反比例と続くため、関数もきっちりと理解して使えるようになる必要がある。

中2:英数いずれも入試最頻出単元が揃い踏み

中2の夏休み明けといえば、部活で中3の先輩が引退し主役になる時期。出場試合などが多くなり、リーダーシップを求められ、活動量も増えてくる時期だ。一方、英語・数学の学習内容がもう一段難しくなる時期で、学3年間の中でも最難関の単元が続く。中1の基礎がしっかりできていない子には理解が難しく、急激に苦手に感じ始めて大きな壁に直面する。“中だるみ”と揶揄されがちな学年だが、だからこそグッと踏ん張って乗り越えることができれば後のアドバンテージとなるに違いない。

【英語】「難しい…」、そんな呼び声が高い文法事項のオンパレード!

いつの時代も多くの中学生が「難しい…」と口を揃えて言う、「不定詞」「動名詞」「比較」、これらを学習するのが中2。 習得すべき文法事項も増えてきて、きちんと自分のものにしていかないと、混乱してしまうだろう。英語は、それまでに学んだ文法や単語が全て身に付いているという前提で教科書が作られているため、“ワカッタツモリ”になっている文法事項やうろ覚えの英単語が多いと、英文を読むことも書くこともままならなくなってくる。文法事項の積み残しをなくすために、常に復習を心がけることが大切だ。

【数学】「数学の入試問題といえば…」合否を分ける超重要単元!

「数学の入試問題と言えばこれ!」 と言われる重要単元、「1次関数」「合同と証明」を中2で学習する。特に関数は苦手に感じる子が多い単元だ。 概念を本当に理解していないと全く何をやっているのかわからない状態になりがちで、高校進学後も尾を引く単元。そして 、最大の山場である「合同と証明」 では、証明問題に苦戦する子が多い。これまでの数学とは異なり、言葉で数学的な概念を説明するという、より論理的な思考が求められるため、苦手に感じてしまう生徒が多く、入試でも大きく差がつくところだ。ここをチンプンカンプンのままにしてしまうと、中3で学習する「相似と証明」ではそれこそ悲惨な目に…。とにかく最初が肝心だ。

小5:算数“難民”が続出…?学力格差の分岐点。

小5の夏休み明けは、学力格差の大きな分岐点となる時期。夏休み明けの算数では、特に混乱する子の多い「通分を用いた分数の足し算・引き算」「割合」「速さ」が登場する。中学生になって数学の勉強で計算が得意でない子は、実は「通分を用いた分数の足し算・引き算」を上手に使いこなせていないことが多い。そのため、小5までにしっかりと基礎を身に付けておく必要がある。
また、「速さ」は“文章題=難しい”と思われる典型で、「割合」はその概念をしっかりと理解できていないと、他の教科にも影響を及ぼしてしまう。いずれも確実に習得しておきたいところだ。

つまずきやすい時期、早めの対策を。

小5・中1・中2は、「夏休み明け~冬休み前まで」が非常に重要であることは理解してもらえただろうか。多くの子がつまずく原因の一つは、演習量の不足。日常生活の感覚から離れた概念を自分のものにするには、十分な演習量の確保が不可欠。学校の宿題だけでなく、多くの問題を解くという反復練習を通じて、しっかりと自分のものにしてもらいたい。また、つまずきやすい単元というのは、逆にここをしっかり身に付けておけば、今後も苦労することなくスムーズに学習を進めることができるということでもある。これらの難関単元をしつこいほど繰り返し繰り返し復習することで、チャンスに変えられる可能性がある。

以上、長々と書きましたが、ここまで読んでくださってありがとうございます^_^

ガンバロウ、小中学生!

塾講師冥利に尽きるというものです。

高校生の指導中、突然武山Tから、

「長谷川先生にお客さんです^_^」

お客さん?誰??と思ったら…

おぉお!!?

前職時代の教え子たちだった^_^。彼女らを指導していたのはかれこれ10年ほど前。小中学生だった彼女らが、当時の面影を残しつつももう立派な大人に…。感慨深いものだ。偶然にも皆、兄弟姉妹がいて、親御様がその全員を当時の塾に預けてくれていてので、長いご縁をいただいていた。

差し入れも頂戴した(…すごい量(^^ゞ)。
こんな俺に、10年経ってもこうして会いに来てくれる…というか、忘れずにいてくれていたことが何より嬉しい。

「先生の当時の厳しさは今でも覚えていますし、でも、その厳しい教えがあったからこそ今の私があるとも思ってます。ありがとうございます。」

そう言ってくれたのは、この中でも特に厳しく、しょっちゅう叱り飛ばしていた子(…というのは失礼だけど…)だった。
改めて言われると…いやはや(^^ゞ…何と言うか…たかが一塾講師には余りあるものの、そう思ってくれているだけで、「あぁ…当時もホンキでこの子たちと向き合えていたのなら良かった。手を抜いたり誤魔化したりするようなことをせず、真っ向勝負が出来ていたのかな…。」と、塾講師冥利に尽きるというものでございます。10年一昔というけれど、厳しさが敬遠される時流にある今を思えば、当時は厳しさを前面に出す指導スタイルだった。まずは挨拶をはじめとする人としての礼儀、そして、時間や期限の厳守、宿題忘れ厳禁、授業の受け方、字の書き方…諸々を徹底していたような気がする。今とはおそらく比べものにならないだろうな…(^^ゞ。

高校生の指導中だったために、あまりゆっくり話すこともできなかったけど、ありがとう。いただいた差し入れは、子どもたちにもちゃんと振る舞うよ。

ありがとう!
またいつでも来いよ!
今度は事前に連絡してからな(笑)。

プライベートですみません~My Favorite グルメ~

昨年アップしたブログ「プライベートですみません~My Favorite B級グルメ~」。一部の親御様にご好評いただいているようで、調子に乗って第2弾の投稿(笑)。
今回はB級…というわけではないけど、近場のお気に入りグルメをご紹介!

1つ目は二宮町の国道1号線沿いにある「にしけん」さん。テレ東の人気深夜帯ドラマ「孤独のグルメ」にも登場したお店。金目鯛の煮付けを売りにしていて、お店の周りには「金目の煮付け」とこれ見よがしにたくさんの幟が立っている。煮物、揚げ物、お刺身、とにかく魚介類を楽しみたいという方にはオススメ。あとマスターの人柄が面白い(笑)。

2つ目は小田原の早川漁港にある「小田原早川漁村」さん。お店の1階は海鮮BBQの食べ放題「漁師の浜焼き・あぶりや」さんで、2階は「海鮮丼屋・海舟」さん。お土産屋さんも併設されているので、ご家族でもカップルでも海の幸を存分に楽しめるお店。ちなみに、あぶりやさんでは男気タイムなるものがあって、ウニやアワビなどの厳選食材がコスパ抜群で提供されるタイムサービスもある。

3つ目は平塚にある定食屋「たまはん」さん。お子様ランチならぬ“大人様ランチ”があったり、どでかいエビフライがあったりと、とにかく目でも楽しめるお店。どのメニューも美味しくボリューミーで食べ応えあり。ちょいちょいメディアにも取り上げられているお店で、先日は日テレのnews.everyに出てた。閑静な住宅地の中にポツンとあるお店なので見つけにくいかもしれないけれど、気になる人は是非一度行ってみてほしい。

4つ目は大磯町にある定食屋「善磯」さん。小田原厚木道路の大磯インターを出てすぐのところにあるお店。外観も内観も“the 昭和”な佇まいで、昔ながらの定食屋さんといった雰囲気(^^)。ごはんは並盛りでもどんぶり一杯分くらいの量なので、女子や小食の方には小盛りがオススメ。ちなみに大盛りは写真の通りガチでこの量…(^_^;。とにかく、安い、美味い、満腹なお店。ガッツリ食いたい男子は是非!

最後は鎌倉の七里ガ浜にある「珊瑚礁」さん。本店と国道134号線沿いのモアナマカイと、2つの店舗を構える、カレーが売りの洋食レストラン。ちなみにレトルトカレーとしても販売されている。134号線沿いのお店の方では目の前に相模湾が広がり、まさにオーシャンビューを楽しみながらのランチは格別。デートにもオススメ(笑)。

以上、独断と偏見に基づいた、お気に入りグルメのご紹介でした^_^

ココイチバンの…

先日の中3の授業冒頭で話したこと。

「部活動、特に運動部に所属している子にとっては、これから中学生活最後の大会を迎えることになる。おそらく今は練習もハードだろう。受験生として勉強にも力を入れなければならないし、大変であろうことは重々承知している。でも、部活も勉強も一切手を抜くな。悔いなく部活を終えられれば、受験勉強に向けて気持ちも切り替えやすくなる。そして何よりも、苦しいときに踏ん張ったという経験は、これから先の例えば受験期、伸び悩み苦しい思いをするときが必ず訪れるけど、そんなとき自らを奮い立たせてくれる一助になるはずだ。かつての前職時代の教え子に、テニス部に所属している子がいた。公立だけど全国大会にも出るような部だったから活動が盛んで、テスト前も休みなんてない。夏場なんかは顔を真っ赤に日焼けして、授業時間に遅れることもしばしばあったけど、決して休むことはなかった。引退も他の子よりも遅かったからどうしても勉強時間が制限されてしまっていたけど、その子は最終的に地元のトップ校に進学した。いいか、苦しいのは自分だけじゃない。今のこの時期をこれからの自分にとっての大きな糧とするんだ。」

こういうことを言うと、どこか「もともとデキル特別な子」と思われてしまいがちだけど決してそんなことはない。ごく普通の子だった。数学が苦手で最後の最後まで苦労していた記憶がある。

苦しいときというのは誰にだってある。
そんなときにグッと踏ん張れる、
困難から目を背けずに夢や目標に向かって邁進できる、
そんな人になってほしい。
子どもたちに心の底から願うこと。

何かを成そうとしたり、叶えようとしたりすれば、もちろん失敗することもあるだろう。でも、失敗は悪いことじゃない。それは過程の一つなのだから。本当の失敗…というか、この言葉が適切かどうかは分からないが、それは「何もしないこと」だ。何もしなければ失敗もないかわりに成功もないし、何も得るものもない。

自分自身の生き方を振り返っても…
退学を経験したし(悪いことをしたわけじゃありません。その後ちゃんと復学して卒業しました(^_^;。)、
教員免許は取得したものの採用試験は諦めたし、
前職の学習塾では離職せざるを得なかったし…。
とは言え、この程度のことを挫折なんて言うのは大袈裟だ。ただ、結構パンチの効いた経験だったかな(^_^;。でも、その度に歯を食いしばって這い上がってきたつもりだけど、決して「失敗」だったとは思っていない。全てが糧になっていて、今の自分を支えてくれている。

まぁ、話が逸れてしまったけれど、「苦しいときに踏ん張れる」、ココイチバンのガンバリ、その大切さが中3に少しでも伝わってくれていれば…。

創業9年目へ…

2024年7月1日。今日でここ小田原市国府津にCLEARを創業して9年目、法人化して5年目を迎えた。偏に心ある人たちの支えのお陰。心の底から感謝…。

前職の学習塾を辞し、意を決して独立の道を選んだとは言え、当時は縁もゆかりもなかった小田原市国府津。武山と俺にとって、全てが0からのスタートだった。立地、家賃、競合塾、対象学校の規模…諸々を熟考し開校場所を選定。ずいぶんと悩んだ。
ただ、決めてからは一気に動いた。教室の什器備品も全て自ら足を運び、少しでも安く良いものを。運搬、組み立て、設置、設定…何から何まで全て自分らで。

before(開校前)

after(開校当初) 本棚小さい…(^_^;

少しでも経費をおさえるために広告は手作り(今でもそうだけど…汗)。印刷だけは業者さんに任せ、完成した広告は新聞店に直接持ち込んで折込を依頼。とは言え折込だけでは地域の方々に認知してもらえるわけもなく、ポスティングも自分らの足で。1日に1000枚配布したときはさすがにキツかった…(汗)。

そしてホームページも然り。手作りだ。何度もリニューアルを重ねているけれど、これまでのものは全て“webプロデューサー”武山によるもの。デザイン等は武山、文面等は長谷川、という役割分担で作ってきた。

業者さんに任せた方がより良いものができるだろうけれど、何せ潤沢な資金があるわけでもないし、何よりまずは自分らでやってみることでスキルアップに繋がり、お金だけではない、自分らにとって何らかの財産になると思ったからだ。

開校に向けてまさに突貫工事の日々が続いた。

必死になるもののお問い合わせなどありはしない。そりゃそうだ、大手の新規校舎開校やフランチャイズの塾ならまだしも、「CLEAR?何それ?塾?」どこの馬の骨とも分からぬ、見たことも聞いたこともない、こんな小さな塾に大切な我が子を預けてくださる親御様がどこにいるだろう。何をやっても上手くいかない、苦しい日々が続いた。当然ながら本業だけでメシを食っていけるわけもなく、ダブルワーク、トリプルワークを数年続けた。だから、初めてお問い合わせをいただけた日のことは今でも鮮明に覚えている。知ってもらえること、興味をもってもらえること、そして、体験してもらえることがどれだけ有り難いことかを実感したあの日。その感謝の気持ちを忘れたことは一度もない。

「こんな小さな塾にご興味をもっていただき、ありがとうございます。」

今でも、初めてお問い合わせをいただいた親御様に必ずこうご挨拶するのは、そんな想いが強いから。

まだまだ志半ば。
山あり谷ありは当たり前。
これからも地域の子どもたちのために精一杯、
初心を忘れることなく…。