公立高校入試・学力検査が終わった。
まずは中3受験生の皆さん、お疲れ様でした。
でも、特色検査が残っている子。
まだまだ戦いは終わっていない。
今年は土日を挟んで行われるこの特色検査。
この2日間の使い方次第で逆転は大いにあり得る。
気持ちのスイッチを切ってはダメだ。

では、学力検査に関して、少しばかり私見を。
英語
昨年よりも長文がかなり読みやすくなった。というのも、問6は中学生にも分かりやすい内容だったし、問8は登場人物が昨年の4人から3人になり、選択肢も絞りやすかったのではなかろうか。問5の英作文は昨年同様に間接疑問文。前半の語彙・文法問題(問2~4)でやや難しい問題が散見されたけれど、先述の長文の易化の方が大きい気がする。
というわけで、昨年より易化かなと。
国語
漢字の読み取りの「諮(はか)る」が難しかったかなとは思うけど、それ以外は昨年よりも易しかった。問5の複数文による読解も、昨年が「偶有性」というキーワードを別の表現から探す必要があったが、今年はキーワードを含む文をそのまま記述すれば出来る問題であったため易しかったのでは?「記述ムリ」と端から捨ててしまった子はもったいなかったかな。
というわけで、昨年より易化かなと。
数学
専門外なので分からないが、理系担当曰く、高難度の問題が増えたとのこと。これらを割り切って捨てることができた受験生は大きく点数を落とすことはなかったかもしれないけど、ハマってしまった受験生はガクンと点数ダウンしてしまったかも…。
というわけで、昨年より難化かなと。
理科
これも専門外なので何とも言えないのだが、理系担当曰く、問1ののっけから難しい問題であったらしく、ここで「今年は難しい…!」と構えてしまった子は思うように力を発揮できなかったのでは?とのこと。ただ、それ以外は例年並みか…ということらしい。
というわけで、昨年並みか、やや難化かなと。
社会
地理では3地点の時差を求める問題が久しぶりに出題されたが、複雑な計算は必要ないためそれほど難しくはなく、地理は全体的に例年並み。歴史は昨年よりやや易化で、公民は昨年よりやや難化かな。全体的に昨年よりも正誤問題が多くやや手間がかかったかも。
というわけで、全体的には昨年並みか、微妙に…難化かなと。
まとめ
全体的に英語・国語で易化、数学で難化、理科・社会でほぼ昨年並み、というところから、全体的な平均点は上昇すると予想。
ただし、重点校などの偏差値60台後半~70台の最上位層では、英語・国語はもともと高得点であるため、これら2教科の平均点上昇は僅かで、数学での下降が著しい場合は、5科計での平均点はそれほど変わらないかもしれない。
一方、偏差値50台~60台前半の中堅・上位層では、数学の下降よりも英語・国語の上昇の方が上回ると予想できるため、5科計平均点は上昇するのではなかろうか。
あくまで私見だけれど、今年の学力検査について振り返るとこんな感じでした。
最後にもう一度。
特色検査は100点あるいは200点分だ(デカい)。学力検査で思うようにいかなかったとしても、この特色検査で逆転できる可能性は十分に残されている。絶対に諦めるな。
一方、学力検査で望む結果が得られていたとしても、特色検査で大コケしてしまったらひっくり返されるのは必至。決して油断するな。
さぁ、この土日が合否を左右するくらいの気持ちで勉強に打ち込もう。