プライベートですみません~My Favorite B級グルメ~

塾とは全く関係ない記事もたまにはいいかなと。
てなわけで気まぐれ投稿(^^ゞ

私・長谷川はラーメン、カレー等のB級グルメをこよなく愛す一塾講師。そんな私の激推しB級グルメを少しご紹介。

1つ目は学生時代から通っている、町の洋食屋・ゾロさん。「美味い」「安い」「ボリューミー」と学生にとっては有り難いことこの上ないメニューがズラリ。しかもスープはおかわり自由という大盤振る舞い。個人的に好きなのはハンバーグライス、そしてチーズがトッピングされてるハンバーグピザ。とっても素朴な味わいで、まさに教科書通りのハンバーグ。ここを覚えてしまってからファミレスにはほとんど行かなくなった。

2つ目は激辛好きには一推し、地獄の担々麺・天竜さん。ちょいちょいメディアにも取り上げられているお店。濃厚な胡麻の風味がたまらない。辛さレベルは入門⇒中級⇒プロフェッショナル⇒ヘリテイジ⇒無限。ちなみにプロフェッショナルまでは完食済みだが、それ以上はなかなかコワくて注文できずにいる。でも担々麺好きの方にはホントにオススメ。ランチタイムは小ライスが無料。〆で雑炊にするとこれまた最強。

3つ目は、平塚のソウルフードとも呼ばれる老郷(ラオシャン)さん。おそらく平塚市民で知らない方はいないであろう有名店。湯麺(タンメン)が売りなのだが、ご覧の通り具はシンプルなものでスープに独特の酸味がある。いわゆる酸っぱいラーメンで、お好みでラー油をかけて食べるのだが、一度味ハマったら抜け出せない中毒性がある。

4つ目は言わずと知れたカレーチェーン店・CoCo壱番屋さん。カレーが食べたくなったら基本ここ。月1は通ってるな(^^ゞ。よく注文するのは、ルーはベジソース、トッピングはフィッシュフライかクリームコロッケにタルタルソース添え。かつては辛さレベル7~8までいけたが、最近は専ら健康に気を遣ってるため3~5に控えてる。

5つ目は、創業50年以上、学生の頃に足繁く通ったカレーショップ・シュクリアさん。「美味い」「安い」「早い」「ボリューミー」を地でいく名店。日本昔話並に盛られたライスに辛さを自由自在に調整できるルー。ここ最近はめっきり行かなくなってしまったけど、なくならないでほしいお店の1つ。トッピングもいろいろできるんだけど、付け合わせのタマネギの漬け物がこれまた絶品。

以上、ど~でもいいブログでした。

 

 

こんなこと書いてたら腹減ってきた…(^^ゞ

とある中3受験生のこと

先の第3回定期テストは、中3受験生にとって内申点を決するうえでの最後の定期テストだった。まさに大一番。そのテストで最高のパフォーマンスを発揮、自己最高得点を更新した通塾生がいる。彼のガンバリを少しばかりご紹介。

中1から通ってくれている彼は、点数や成績に関して、以前はそれほど貪欲な方ではなかった。ゆえに高校に関しても「まぁ、そこそこ頑張って行ける高校に行ければいいかな。」程度の考え。しかし、中3になってから一変、人が変わったように貪欲に勉強するようになった。定期テスト前はほぼ毎日塾で自習するようになった。今回も然り。テスト前に彼と顔を合わさなかった日はないほどだ。

不思議に思い、以前の個人面談の折に尋ねてみたことがある。

「お、志望校変えた…ていうか、また戻したのか。何かあったか?」
「以前に先生(=俺)に、『志望校を下げたら、結局はそこまでの努力しかしなくなって、テストの点数も成績も伸びなくなるもんだぞ。』って言われたので、もう一度考え直してみようと…。やっぱり、もっと上を目指そうと思います。」

それからだった。覚醒したかのように勉強するようになったのは。それは数字を見ても明らかだ。

・中2第4回定期テスト9科計⇒336/450
・中3第2回定期テスト9科計⇒375/450
・中3第3回定期テスト9科計⇒390/450
★第3回は学年BEST10入り

※中3第1回は5科のみのため記載せず

特に今回は見事としか言いようがない。問題の難度が高かったのか、通塾生のほとんどが点数を落としてしまっている中、大幅に点数を伸ばしてきたのだ。しかも自己最高得点、初の学年BEST10入りというオマケ付き。

そんな彼は、今も毎日自習に来ている。今度は入試に向けてさらにギアを一段階上げているようにも見える。「勉強が楽しくなってきた」、と今までなら到底信じがたい言葉も出る(笑)。頼もしさを覚えるほどだ。

偏差値の高い高校が全てじゃない。
それぞれが自分の未来を見据え、
進学や進路を考えればいい。
ただ、人生の節目なるものには困難が付きもの。
高校進学、大学進学、就職…。
そのときどきにそびえ立つであろう“壁”。
その壁の乗り越え方次第で、
人の成長って変わってくるような気がする。
何となく勉強して、
それで付けられた成績で、
とりあえず受かりそうな高校を受験する。
別にそれを否定するつもりはない。
それも1つの考えだし、その方が楽かもしれない。
でも、得られるものも少なくなる。

CLEAR通塾生には、
高校受験を通じて、
合格以上の大切な何かを、
手に入れてほしいと切に願う。

決戦まで、あと…
89日!

入試本番に向けて、いざ…!!!

中3“最後の”定期テストが終わり、結果が明らかとなった。
昨年同様に、さすがは内申点を決する最後の定期テストというだけあって、「覚えておけば何とかなる」が通用しない、いわゆる地力が試されるような問題が随所にあったように思う。入試のことを考えれば良いことだ。作問された学校の先生方も苦心されたことと思う。頭が下がる。

そんな中3受験生の昨日の様子を振り返る。

まずは難関校志望者を対象とする特色検査対策。第5講目の昨日は文系指導DAY。毎回のルーティンである英語の長文読解から。少し難度が高めのこの読解トレーニングは特色検査問1の対策だ。そして課題として指示したのがこちら。

過去問の復習レポート。これまでも過去問を課題として出してきたのだが…
・1回目:時間を気にせず、調べてでも構わないから地力で答案作成。
・2回目:解答を見ずに、調べてでも構わないから地力で間違い直し。
・今回:解答・解説を参考にしながら間違えた問題の復習。正答に至るまでのプロセスの可視化。

昨年の中3とは全くタイプが違う今年の中3。ゆえに対策のアプローチも変える。レポートが自分の“財産”となるよう、“自分のために”書いてきてほしい。

そして、夜の通常授業では、その一部の時間を使って先輩から中3受験生へ入試本番に向けての話。

今年第一志望の高校に合格し、今も高校部に引き続き通塾してくれている高1A様に話してもらった。入試に向けて心得ておくべきこと、勉強の仕方、入試当日の雰囲気などなど。中3はみな真剣に耳を傾けて聞いていた。もっと積極的に質問できるようなればなおいいのだが…。

時間を割いてくれてありがとう、A様。

決戦まで、あと…
90日!

公立高校入試までのカウントダウン、開始…!!!

神奈川公立入試まで100日を切った。
決戦の日までのカウントダウンが始まる。

中3受験生に心得ておいてほしいことが2つ。

◆入試は相対評価
入試は学校の成績とは全く異なるもの。
定期テストで○○点以上取れれば4や5がほぼ間違いないというように、○○点以上取れれば合格が確約されるような絶対評価ではない。問題の難易度、受験生の学力、そして競争率によって合否のボーダーは変わる。そう、入試は相対評価だ。
ならば、自らの天井を決めることなく、昨日より今日、今日より明日…。
限りなき高みを目指せ。

◆想いと努力と
想いは全て成就するか?
努力は必ず結実するか?
答えは、否だろう。
この期に及んで精神論やキレイゴトを並び立てるつもりはない。けれども、何かを成し遂げた者というのは皆、すべからく強き想いを宿し努力しているものだ。
成就するか分からない、結実するという確約もない、それでも努力するからこそ、そこに価値がある。
合格であっても不合格であっても、
合否を通知する一枚の紙が、
ただの紙切れ一枚になるか、
人生の大切な一枚になるか、
全ては自分次第。

道=未知を切り拓くは、信念・努力・勇気。
共に戦うぞ、CLEAR第8期生。

決戦まで、あと…
99日!

公立高校入試の新制度について改めてまとめてみた

「面接廃止によって神奈川公立高校の入試はどうなる?」の記事がいつも閲覧されているようなので、やはり関心をもたれている親御様や受験生自身も多いのではないかと思い、改めて新制度入試について過去記事を引用して説明していきたい。

ポイントは2つ。
「全員一律の面接廃止」、
「調査書の『主体的に学習に取り組む態度』の活用」。

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全員一律の面接廃止

全員一律の面接が廃止され、選抜方法が以下のように変わった(県教委HPより抜粋)。

第1次選考はS1の点数に基づいて選考する。これまでのS1の満点は面接点を含めて1000点だったため、調査書と学力検査の比率(上記のfとg)は最大6までだった、けれども、新しい入試制度では「8」まで設定することが可能となる。つまり、以下のいずれかの比率となる。

・調査書2:学力検査8(学力超重視型)
・調査書3:学力検査7(学力重視型)
・調査書4:学力検査6(学力やや重視型)
・調査書5:学力検査5(バランス型)
・調査書6:学力検査4(内申やや重視型)
・調査書7:学力検査3(内申重視型)
・調査書8:学力検査2(内申超重視型)

上位校であれば学力重視型の傾向にあり、下位校であれば調査書重視型の傾向にあるのはこれまでの選考基準でも明らかなところ。受験生はこの数値をしっかりと認識しておく必要がある。

●「主体的に学習に取り組む態度」の活用

第2次選考はS2の点数に基づいて選考する。これまでの選抜方法では第2次選考は学力検査と面接の結果(特色検査を実施した場合はそれを加えた結果)によって選考を行ってきた。そこでは調査書は使用されなかったが、新しい入試制度では第2次選考においても調査書に記載されている観点別評価の「主体的に学習に取り組む態度」が活用される。つまり、調査書の重要性が増すことになる。

・調査書2:学力検査8(学力超重視型)
・調査書3:学力検査7(学力重視型)
・調査書4:学力検査6(学力やや重視型)
・調査書5:学力検査5(バランス型)
・調査書6:学力検査4(主体性やや重視型)
・調査書7:学力検査3(主体性重視型)
・調査書8:学力検査2(主体性超重視型)

「主体的に学習に取り組む態度」が点数化され選考に使用されるのは、業界内では本当に物議を醸している。これは客観的かつ統一的な評価が難しいため、評価する側(学校の先生)の主観が多分に含まれることは否定できず、極めて不透明な選抜になりかねないからだ。少し言い方は悪いけれど、「先生に気に入られている子」だけが有利になってしまうようなことがあってはならない。

では、これまでの内容を、実際の高校に当てはめて具体的に見てみよう。

●第1次選考の具体例

弊塾の中3に関わると思われる高校をピックアップして説明していく。
例えば、小田原と平塚江南。いずれも、旧学区トップ校で進学重点校エントリー校だ。選考基準におけるこれら両校の違いは次のとおり。
【小  田  原】内申4:入試6:特色検査1=計1100点満点
【平塚江南】内申3:入試7:特色検査1=計1100点満点

小田原よりも平塚江南の方が学力重視。これがどう合否に影響してくるのか?具体例を示してみたい。

たとえば、小田原高校を受験する内申108のAさん内申120のBさんがいたとする。学力検査前の両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:108×100÷135×4=320
B:120×100÷135×4=355
次に、両者の学力検査の得点を、Aさん420点Bさん400点と仮定すると、学力検査における両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:420×100÷500×6=504
B:400×100÷500×6=480
ここまでの両者の総得点がこちら。
A:320+504=824 / 1000点満点
B:355+480=835 / 1000点満点
この時点ではBさんが上位。Aさんが逆転するには特色検査でBさんより12点以上上回る必要がある。とはいえ12点であれば、2~3問正答数を上回れば逆転できてしまう。

一方、そのAさんとBさんが小田原高校ではなく平塚江南高校を受験したとすると、学力検査前の両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:108×100÷135×3=240
B:120×100÷135×3=266
次に、両者の学力検査の得点を、Aさん420点Bさん400点と仮定すると、学力検査における両者の持ち点は以下のとおり(小数点以下切捨)。
A:420×100÷500×7=588
B:400×100÷500×7=560
ここまでの両者の総得点がこちら。
A:240+588=828 / 1000点満点
B:266+560=826 / 1000点満点
今度はこの時点ではAさんが上位。まさに逆転現象が起こったということ。あとは特色検査の出来次第。

ここまでで分かるとおり、内申10点程度の差(とはいえ内申10点の差って“成績”で追いつくにはかなり大変)は、学力重視の高校なら学力検査次第で十分に逆転可能。20点ほど上回ればいい(1問4点や5点がほとんどのため正答数なら5~6問)。特に特色検査のある高校ならさらに逆転は起こりやすいだろう。

参考までに、各比率における内申1点に相当する入試の点数はこんな感じ。
①内申3:入試7⇒約1.6点
②内申4:入試6⇒約2.5点
③内申5:入試5⇒約3.7点
④内申6:入試4⇒約5.6点
⑤内申7:入試3⇒約8.6点

●第2次選考の具体例

ではこれまた弊塾の中3に関わりのある西湘高校を例にとって説明していこう。
たとえば西湘高校の第2次選考基準は「学力検査8:調査書(観点)2」。XさんとYさんが受験したとする。
Xさん:「主体的」観点オールA(27点)/学力検査320点
【学力検査】320×100÷500×8=512
【調査書】27×100÷27×2=200
【合計点数】512+200=712
Yさん:「主体的」観点オールB(18点)/学力検査350点
【学力検査】350×100÷500×8=560
【調査書】18×100÷27×2=133
【合計点数】560+133=693

従来の入試制度なら圧倒的にYさんが有利。そりゃそうだ、学力検査で30点も上回っているのだから。ところが新制度ではどうだろう。学力検査で30点も下回っているにもかかわらずXさんの方が有利になるのだ。全ては「主体的に学習に取り組む態度」によるもの。これまでのような入試一発勝負が難しくなったワケはここにある。とはいえ、この主体的云々は、定期テストのような客観的な数字による評価が難しく、評価する側の主観に左右されてしまうのが実際のところだろう。授業に臨む姿勢や提出物関連の精度(期限もナカミも)等がこの評価に大きく関わるところだからだ。だから、「第2次選考の“闇”」なのだ。「先生に気に入られた者勝ち」があってはならない。

ちなみに、多くの高校が上記の「学力検査8:調査書2」の比率で、次いで7:3が多い印象だ(「専門学科・コース」などは除く)。その中にあって、6:4の高校がある。

藤沢西高校だ。

湘南地区にある藤沢西高校は、毎年人気の集まる高校の一つ。弊塾からも何名か進学している。比率8:2でさえ観点別評価次第では「入試でいくら点数を取っても…」であるのに、それが6:4ならなおのこと。たとえ成績に4や5が並んでいても、「主体的に学習に取り組む態度」がトータルで低くては、たとえ入試で頑張っても報われなくなってしまう。ただ、藤沢西高校はそれだけ、積極的に学ぼうとする生徒が欲しいということ。高校のカラーが如実に表れていると見て取れる。

====================

ここまで読んでいただきありがとうございました。
ご参考にしていただけましたら幸いです。

38.4

38.4

これは何の数値かというと、弊塾中3の前期成績の平均値(分母45)。2~3教科が5で他が4みたいな感じ。内申点として換算すれば115.2。近隣の高校でいえば、秦野や茅ヶ崎北陵(いずれも旧学区トップ校)を目指すのに妥当な成績と言える。
立派な数値だと思う。全ては子どもたち一人ひとりの努力に他ならない。手前味噌ながら、この学年はみな真面目でコツコツとガンバル、自慢の子たちだ(授業中は厳しいことをアレコレ言うけどね)。“魔法の赤ボールペン”の消費量からもそれがうかがえる。

ただそれだけではない。まず欠席がほとんどない。いかなる理由であっても、だ。インフルエンザが猛威を振るっている今も欠席は0。本人自身の体調管理もさることながら、親御様のご理解・ご協力に感謝。もちろん講習期や定期テスト前など、イレギュラーな授業日程が組まれているときも例外なく欠席は極めて少ない。また、時間もキッチリと守り、宿題や持参物忘れも極々まれにあるくらい。生活習慣とも言うべきか、こういう基本的な姿勢が学業成績にも表れているように思う。

で、本題。

そんな中3は約1週間後に迫った第3回定期テストで内申点が確定する。まさにココイチバンのときだ。そこで、内申点確定前後の過去3年間の中3成績を振り返ってみたい。

過去3年間の中3成績平均値の推移(前期⇒後期)を見てみると(後期は内申点に関わる第3回定期テストまでの成績で試算)…

●2022年:39.1⇒40.0(+0.9)
もともとオール5の子が複数名のため上げ幅は小。
●2021年:36.7⇒38.5(+1.8)
今年の中3に似ていて真面目な子が多かった印象。
●2020年:35.7⇒37.8(+2.1)
学力差が顕著だった学年で5段階UPした強者も。

前期から後期にかけて平均+1.6のアップ。ちなみにこのCLEARを始めた2016年から今までにおいては、ダウンした子は一人もいない。みな、アップか現状維持。これらから何が推測できるかというと、

後期の成績は上がりやすい傾向にある

ということだ。前職の頃からもそうだったが、これまで内申点に関わる最後の成績がグンと伸びた子を何人も見てきた。たまたま担当させてもらってきた子たちがそうなのか、あるいは前期は辛く後期は甘く、という学校の方針なのか…。まぁ、実際のところは学校の先生にしか分からないことではあるけれど、あくまで客観的データだけ見ればそう思っても不思議ではない。ともすれば、現中3がどれだけ伸びるか…と決めつけるべきではないのだが。

泣いても笑っても定期テストまであと1週間足らず。
燃えよ!中3受験生!!!

要するに「学力向上進学重点校」って何?

地元の小田原高校が2024年度以降の学力向上進学重点校に指定されたことを受け、ここで改めて「学力向上進学重点校とは何ぞや?」について述べていきたいと思う。

そもそも「学力向上進学重点校」とは?

将来のリーダーに求められる資質・能力を育むことができるよう、主体的、総合的、探究的な学びをとおして、様々な教科等で身に付けた資質・能力を活用して課題を解決する思考力・判断力・表現力等の育成に取り組み、希望する進路の実現を図ります。(県教委HPより)
学習指導を通じて、将来のリーダーたる資質を育てるという、まさに崇高な理想を掲げる学校群といったところだろうか。

学力向上進学重点校の歩み

2007年
学力向上進学重点校(以下、重点校)の歴史は2007年にまでさかのぼる。その最初の重点校がこの10校だ。
湘南 / 横浜翠嵐 / 柏陽 / 小田原 / 光陵 /
多摩 / 横須賀 / 鎌倉 / 横浜国際 / 平塚江南
ほとんどが旧学区トップ校。いずれも伝統ある進学校が指定された。厚木が入っていなかったのが今思えば不思議。

2010年
その後の2010年に、次の8校が加えられ18校となった。
川和 / 希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 追浜 / 秦野 /
厚木 / 大和 / 相模原

2013年
その18校が再指定され、その中でも横浜翠嵐と湘南はアドバンス校となり、重点校の牽引校ともいえる役割を果たした。
湘南 / 横浜翠嵐 /
柏陽 / 小田原 / 光陵 /
多摩 / 横須賀 /
鎌倉 / 横浜国際 / 平塚江南 /
川和 /
希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 追浜 /
秦野 /
厚木 / 大和 / 相模原

2016年
これまでの指定は一旦終了し、以下の17校が「エントリー校」という位置付けに。横浜国際が指定から外れたのが意外だったな。
湘南 / 横浜翠嵐 / 柏陽 / 小田原 / 光陵 / 多摩 /
横須賀 / 鎌倉 / 平塚江南 / 川和 /
希望ヶ丘 /
横浜緑ケ丘 / 厚木 / 大和 /
相模原 / 横浜平沼 /
茅ヶ崎北陵

2018年
改めて以下の基準で上記エントリー校の中から重点校を指定することとした。
①主体的・協同的な学びの教科指導を展開し、高いレベルの能力育成のため、達成するべき学力水準を示している。
②県教委実施の生徒学力調査の結果により、高い学力が身についている。
③生徒の7割以上が、在学期間中に英検2級程度以上の高い英語力を取得している。
④全国規模の大会の取り組みなど、学校の教育活動全体を通じて、豊かな人間性や社会性を育み、その成果をあげている。
⑤難関大学への現役進学に高い実績をあげている。
理念を具体的に示したような感じ。個人的には③⑤がポイント。やはり英語力の向上に力を注いでいて、それを大学進学の実績に繋げようとする思惑か。で、指定されたのが以下の4校
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木
※横浜翠嵐と湘南は2017年に先行指定

2021年
川和が追加指定され5校になり、エントリー校も横浜国際が再指定され13校に。
●重点校
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木 / 川和

●エントリー校
小田原 / 光陵 / 多摩 / 横須賀 / 鎌倉 /
平塚江南 /
希望ヶ丘 / 横浜緑ケ丘 / 大和 /
相模原 / 横浜平沼 / 茅ヶ崎北陵 / 横浜国際
ちなみにこれら重点校及びエントリー校の中には、文科省によるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)、神奈川県による理数教育推進校に指定されている高校が多い(小田原、多摩、平塚江南、希望ヶ丘、横浜緑ヶ丘、鎌倉、厚木、相模原)。

2024年
で、2024年度以降の重点校がこれらの8校。
横浜翠嵐 / 湘南 / 柏陽 / 厚木 / 川和
横浜緑ヶ丘 / 多摩 / 小田原
横浜緑ヶ丘、多摩、小田原が加わり8校に。ちなみにエントリー校は取り組み状況や成果によってその指定が取り消される可能性もあるため、まだはっきりとは分からない。来春改めて指定されるとのこと。なお、↓が上記8校の直近の難関大学合格実績。一通り各校の実績には目を通したけれど、横浜翠嵐や湘南を除けば、国公立では厚木に一定の強みがあるような気がする。

重点校は他校と何が違う?

●予算が他校より多い
重点校には重点校にふさわしい人員と予算が配備されている。大学進学に向けてより一層の教育環境の充実を図るため、優秀な教員を多く配備したり、ICT環境を優先的に整えたりすることができる。

●重点校同士の交流がある
重点校同士、特に英語学習についての交流が盛んらしい。重点校の生徒同士あるいは教員同士による即興型英語ディベート大会を開催したり、海外リーダーシップ研修として海外の大学を訪問したりというプログラムもあるそうな。

で、結局のところ重点校って?

難関大学の現役合格に向けて学習環境がより一層整備された学校で、特に英語力向上に力点を置いている(SSHや理数教育推進校は理系科目にも)、と言えそうだ。

重点校の魅力とは?(個人的意見)

確かに予算や学習環境が他校よりも整えられているのは魅力的ではあるけれども、そのようなハード面より、やはり「そこに集う生徒」=ソフト面、にこそ魅力があるように思う。多感な青春期、高い志をもった者同士が切磋琢磨できる経験というのは、一生モノの財産ともなるにちがいない。どこそこの名門大学に進学しているとか、偏差値の高い難関大学に合格しているとか、そんな結果云々よりも、そこに向かう過程における自己研鑽。そういう経験こそ貴く、生きる力を育むものだ。

最後に
とは言え重点校が絶対などでは決してない。高校時代の3年間というのは、大人になってからの3年間とはワケが違う。高校が目指している方向性、校風、そして、卒業後もしっかりと見据えたうえで、何を学び、どんな経験をし、それらをどう進路に繋げていきたいか、どんな3年間にしたいか、あらゆることを総合的に考えた志望校選択を。

教科書を大事にせよ

勉強するときに、参考書なるものはその使い方によってはとても役に立つものだ。しかしながら、参考書は文字通りにあくまで参考にするための書籍であるということを忘れてはならない。

基本は教科書だ。最近の教科書は本当に良く出来ていると思う。当たり前のことだが、公立高校の入試においては、教科書に記載されていないことは出題されないわけで、それはまた教科書に記載されていることは出題されるということでもある。とにもかくにも教科書の内容をキッチリと自分のモノにすることに努めよう。

参考書をやたらと買い求める子は、得てして教科書を蔑ろにしていることが多い。なぜか?読むのが面倒くさいからだ。ちゃんと読めば分かりやすく書いてあるにもかかわらず読もうとしないから授業内容を理解できない。理解できないから勉強しようとしない。勉強しようとしないから結果として成績も振るわない。そして、参考書に頼ろうとする…のだが、そもそも教科書をちゃんと読もうとしない子が、教科書よりも詳しい内容が書かれている参考書を読もうとするだろうか

一方、私立高校の入試などでは、公立中学校の授業では扱わないような問題も出題されるため、教科書だけでは心許ない。ただ、教科書ありきの参考書だ。また、大学入試も然り。同じく私立大などでは教科書だけでは到底太刀打ちできない問題もワンサカ出題されるので、参考書は必携だろう。少し補足をすると、旧学区トップ校などの上位高校なら、大学入試を意識した教材を使っていることが多いため、基本的には学校の教材で事足りるだろう。しかし、下位高校では正直それが難しい。中学内容の復習が多くを占めていたり、大学入試に対応できるだけの問題を扱っていなかったりするからだ。そういう場合はやはり市販の参考書や問題集を買いそろえたほうがいい。

ちなみにこちらは県内某私立高校の英語入試問題の一部。中学英語では習わない文法や単語もあり、普通の中学生にとっては読むのにかなり苦戦する。

そしてこちらも同私立高校の数学入試問題の一部。「分散」という高校数学の用語も。

たとえ私立であっても、まずは教科書が土台。それを蔑ろにして片っ端から参考書やら問題集やらに手を出しても学習効果は望みにくい。
くれぐれも忘れることのないように。

中学生の第2回定期テスト結果を公開する前に…

中学生の第2回定期テストが徐々に判明してきた。ほどなく全ての結果が明らかになるのだが、その前に…。

一昔前に比べて評価方法も様変わりしてきていて、定期テストの平均点等を出さない学校もいくつかある。とはいえ現場を預かる身としては、点数だけではその子のガンバリが見えないところがあるため、相対的に判断できる材料としてはやはり平均点等は出してくれた方がありがたい。そのようなテスト結果を表す学校からの公式文書がある場合は、指導の参考にするために塾に提出してもらっているのだが、今回は少々、というかかなり驚いた。これまでも何度かブログで記事にしてきたことで、ある程度は予想はしていたものの、ここまではっきりと表れるとは…。そう、

英数の学力格差。

英数ともに50点満点なのだが、いずれも最も多い得点ゾーンが一桁台。さらに10~14点のゾーンを加えると、これで学年全体の20数パーセント。つまり約4~5人に1人の割合で英数の得点率が3割未満ということになる。一方、得点率7割(35点)以上はというと3割未満、25パーセントほど(若干7割以上の方が多い)。

下位層と上位層とをざっくりまとめるとこんな感じ
・0~14点⇒全体の22~23%
・35~50点⇒全体の25~26%

特に英語は学校平均点も5教科の中で最も低く、5割に達していない。ちなみに中2や中3の平均点よりも低い。教科書が改訂される前は考えられなかった事態だ。
なぜここまで驚くのかというと、1年生だからだ。2年生や3年生なら学習レベルを考えれば起こりえることだが、1年生の、しかもまだ前期でここまでの格差が生じるのはなかなか見られなかった。教科書改訂による難化が主たる要因だとは思うが、小学校英語がほとんど身に付いていないのも現実だろう。

ああだこうだと述べてきたが弊塾の結果はというと、
英数いずれも学校平均点+10点以上。
全員が平均点以上。でも、こんなのは学習塾としては当たり前に過ぎない。目標としていた塾平均よりもはるかに低い。取り切れなかった子が多かった。正直、悔しい。

まだまだ指導力不足。
もっともっと勉強しなければ。

※弊塾の定期テスト結果は近日(今週中)公開します。

感謝~お陰様でCLEARは開校8年目を迎えました~

暦のうえでは秋とはいえ、まだまだ残暑が厳しい日々。ともあれ秋分の日も近づきつつあり、夏が終わろうとしている今、お陰様でCLEARは開校8年目を迎えることができた。ありがとうございます。

ここ小田原市国府津に進学塾CLEARを立ち上げたのは2016年7月。夏期講習スタートと同時に開校し体験生を募集、その後、正規の通塾生が決まり本格的なスタートを切ったのが9月だ。

前職の学習塾を辞し、意を決して独立の道を選んだとは言え、当時は縁もゆかりもなかった小田原市国府津。武山と俺にとって、全てが0からのスタートだった。立地、家賃、競合塾、対象学校の規模…諸々を熟考し開校場所を選定。ずいぶんと悩んだ。
ただ、決めてからは一気に動いた。教室の什器備品も全て自ら足を運び、少しでも安く良いものを。運搬、組み立て、設置、設定…何から何まで全て自分らで。

before(開校前)

after(開校当初) 本棚小さい…(^_^;

少しでも経費をおさえるために広告は手作り(今でもそうだけど…汗)。印刷だけは業者さんに任せ、完成した広告は新聞店に直接持ち込んで折込を依頼。とは言え折込だけでは地域の方々に認知してもらえるわけもなく、ポスティングも自分らの足で。ちなみに今も変わらず、だ。

そしてホームページも然り。手作りだ。何度もリニューアルを重ねているけれど、これまでのものは全て“webプロデューサー”武山によるもの。デザイン等は武山、文面等は長谷川、という役割分担で作ってきた。

開校に向けてまさに突貫工事の日々が続いた。

必死になるもののお問い合わせなどありはしない。そりゃそうだ、大手の新規校舎開校やフランチャイズの塾ならまだしも、「CLEAR?何それ?塾?」見たことも聞いたこともない、こんな小さな塾に大切な我が子を預けてくださる親御様がどこにいるだろう。だから、初めてお問い合わせをいただけた日のことは今でも鮮明に覚えている。知ってもらえること、興味をもってもらえること、そして、体験してもらえることがどれだけ有り難いことかを実感したあの日。その感謝の気持ちを忘れたことは一度もない。

「こんな小さな塾にご興味をもっていただき、ありがとうございます。」

今でも、お問い合わせをいただき初めて面談に来られる親御様に必ずこうご挨拶するのは、そんな経緯から。

まだまだ志半ば。
8年目も、そしてこれからも、地域の子どもたちのために精一杯、
初心を忘れることなく…。