やはりこういう子は伸びにくい

それなりに長くこの業界に携わらせてもらっているため、どんなタイプの子が伸びやすくて、どんなタイプの子が伸びにくいかというのは、感覚的に分かるときがある。少し耳の痛い話ではあるけれど、今回は「伸びるのが難しい」という子の例をいくつか挙げてみたい。一つでも当てはまるようであれば改善に努めよう。

①自分の学力に無関心
例えばテストをした後に解答&解説の冊子を配る。配られたときにすぐに中身を確認する子と、中身を見ることなくすぐにカバンにしまってしまう子。自分のテストの出来に関心がない後者のような子はやはり厳しい。そのとき出来ていなくても、解答&解説に目を通して悔しそうな表情を浮かべるような子は十分に伸びしろがあるように思う。また、返されたテストの点数を覚えていないような場合も然りだ。

②ことあるごとに「ケアレスミス」と言う
確かにケアレスミスというのはある。でも、それをことあるごとに口にする子は、自分の未熟さから目を背けてしまっているに過ぎない。計算ミス、英単語のスペルミス、記号で答えるべきところを語句で答えてしまった…などなど。でも、これらも含めて全て自分の実力であるということを謙虚に受け止めなければだめだ。どうしても自分の未熟さを認めたくないゆえに、「ケアレスミス」などという簡単な言葉で片付けてしまっては、いつまでも経っても出来るようにはならない。問題の本質を直視すべきだ。

③「○○忘れ」が多い
例えば、「宿題忘れ」「持参物忘れ」、そして「時間忘れ(遅刻など)」。注意力散漫で自己管理ができていないのだが、問題はそれだけじゃない。ついうっかりすることもあるだろう、人間だもの。でも、再三注意を促しても「○○忘れ」がなかなか改善されないような子は、「こういう言動を働くと周囲にどんな影響が及ぶだろう」という思考が働いておらず想像力に欠けている面がある。定刻になっても来なければ確認の連絡を入れるため授業が遅延したり中断したりするし、持参物忘れがあれば他の子から借りたり見せてもらったりするためその子の学習に不便をかける。自分のことしか考えられないような子は客観性に欠けるため、勉強も自分本位になりがちだ。また、注意力が散漫だから②のような“ケアレスミス”も多い。

授業中の姿勢や視線、話し方、聞き方、字の書き方、休み時間の様子…
その子をパーソナリティ的な面で注視していると、いろいろと見えてくる。

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