時間と手間は少々かかるけれど、続ければ確実に国語力は向上する

小5・6生は年間カリキュラムとして「読書×作文ゼミ」を行っている。昨年度は、児童向けの良書を読み込み、その感想文を書くというのを定期的に行ってきたのだが、今年度は子ども新聞を活用していくことにした。

国語の授業内に定期的に行う。
まずは、子どもたち自身に少しでも興味を持てる記事を選んでもらう。

次に、その記事を400字詰め原稿用紙2枚に要約してもらう。

そして。要約した記事を今度は400字詰め原稿用紙1枚にまとめてもらう。

最終的には225字以内にまとめられるようにトレーニングしていく。

要約した記事はもちろんチェックするのだが、最初から上手くまとめられる子などいないため、誤字や脱字があるか、段落が適切に分けられているか、また、文体が統一されているか等を確認する程度にした。少しずつ上手くなっていければいい。そのためには、子どもたちの「書いてみよう」という気持ちを少しでも萎えさせないようにすることだ。

小5・小6いずれもなかなか感心したのは、原稿用紙2枚分を1枚分に要約する際のペース。ペンを止める子がほとんどいなかったこと。そう、それでいい。小5に至っては休み時間中も取り組もうとする子もいたほど。「文を書くっておもしろい」そう思ってもらえたら何よりだ。未了分は今週の宿題としたのだが、子どもたちに一つだけ留意点を伝える。

「書き終わってしばらくしたら、自分で書いた文を必ずもう一度読んでみるように。」

そう、推敲だ。読み返しをして、より相手に伝わりやすい文になるように試行錯誤してほしい。

時間と手間は少しかかるだろうけれど、確実に国語力の底上げにつながる取り組みであることは間違いない。要約するには、文章の要点をおさえなればならないし、要点をおさえるには読解力が求められる。また、書くうえでは表現力も必要になる。それに、新聞を活用することで社会常識も学習できるというオマケ付き。

何事も継続が大事。
今年度の「読書×作文ゼミ」では、要約力を定期的に鍛えていく。

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