Betterの希求

「今よりも良くなりたいと願うなら、今までと同じことをしていても何も変わらない。」

子どもたちによく言うこと…であるとともに、自分自身にも常に言い聞かせていることだ。

中2は昨年度の1年間を振り返ってみても、定期テストの結果が明らかになる度に、手を変え品を変え…の試行錯誤を繰り返してきたが、正直に言って良好な成果を収められたとは言いがたい。塾としての責務を果たせていないのが心苦しい。

いわゆる“マイナーチェンジ”ではダメだと判断した今年度は、指導の在り方を見つめ直し思い切った変更を決断した。
まずは英語。昨年度までは「文法指導⇒教科書本文指導」というオーソドックスな指導スタイルだったが、今年度は文法指導に特化し教科書本文指導は定期テスト前に限定することとした。文法の理解・定着に時間がかかる子が多いためだ。いわゆる“実力”に不安がある子が多いため入試を意識した取り組みでもある。
そして社会。これも昨年度までは地理も歴史も学校の進度に合わせながら少し先を…というオーソドックスな指導スタイルだったが、今年度は地理は自立学習に。歴史に比べて地理は一般常識の要素が多いため、調べながら自分で学習していくスタイルに変えてみた。いわゆる“授業”を通じて説明を聞く時間よりも、自分の頭で考えたり調べたりする時間を多くとった方が、この学年の子たちにとっては学習効果を期待しやすいと判断したためだ。
英語も社会も大きく舵を切った。これが吉と出るか凶と出るかは現時点では定かではないが、吉と出るよう精一杯努めていくしかない。何事もそうだが、今やっていることが正しいかどうかなんて後になってみないと分からないもの。だからこそ、今正しいと思えることをやる。そう思う。

中2に限らず、中1も中3も、そして小学生も、常に教え方や進め方は変えている。ナンダカンダで二十数年この仕事に携わらせてもらっているけれど、ただの一度として同じ教え方をしたことはない。ていうか、そんなのは当たり前か、毎年毎年…子どもたちは一人ひとり違うのだから。「昨年の中3はこうだったから今年も…。」はないのだ。

「この説明ではこの子たちには分かりづらい。」「このレベルの宿題ではこの子たちには物足りない。」など、アアデモナイコウデモナイと堂々巡りしたり試行錯誤したりの日々。ただ確かに言えることは…

Bestなどない。
ただただBetterを希求していくこと。
それが成長。勉強も仕事も、
ね。

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