演習指導アレコレ

授業内容は理解できるのに、テストになると。。。っていう子、結構いる。
これまで何度もこのブログ等を通じて発信してきていることだけれど、これは言わずもがな練習(演習)不足が主たる原因。いくら野球のルールを覚えても練習しなければ上手に打ったり投げたりできないことと同じで、「練習=実際に自分で形にする」というトレーニングを経なければできるようには決してならない。ワカルとデキルとの間には隔たりがあってそれを縮めるのは練習に他ならない。勉強でいう練習とはもちろん、問題を解くことだ。

だから塾では、その時間を大切にしているのだけれど、ただ問題を解けば良いってわけじゃない。ただやらせればいいだけならわざわざ塾に来る必要などない。どんなレベルの問題を、どのタイミングで、どれくらい解くべきか。そこが大事だから塾で演習時間を設けるのだが、それがまた難しい。子どもたちの習熟度はそれぞれ異なるのだから。

たとえば今日は追加設定としての中1テスト対策日。指導時間の半分はこちらが指示した内容に取り組んでもらい、残り半分は各種提出物等を用いたテスト勉強の時間。
指示したのは社会(地理)の学習。昨日までに進めた、アジア州とヨーロッパ州の理解を定着させてもらうための演習だ。
アジア州からヨーロッパ州。ページの順通りに淡々と…はもちろんしない。テキストは、要点の整理⇒確認問題⇒標準問題⇒まとめの問題、という構成。要点の整理はノートの代替としてすでに授業で使用済み。確認問題、標準問題、まとめの問題、をどういう手順で取り組むかに心を砕く。

アジア州、ヨーロッパ州、まずは両方の確認問題に着手させる。一問一答形式の基礎知識の確認をした後、両方の標準問題、という手順で取り組んでもらった。アジア州だけを続けて取り組むのも決して悪くないのだが、そうすると知識に偏りが出やすい。定期テストまでまだ1ヶ月近くある。まだまだ広く浅く、がBetterだ。今アジア州だけに集中して完璧に仕上げようとしても、テスト前にはほぼスッカラカンになっているのは目に見えている。広く浅くを繰り返し、ここぞというときに狭く深く取り組むことで、確かな記憶としてテスト前にアウトプットできるようになる

分からない問題は子どもたち自身で調べさせる。調べてみてもどうしても分からなければ講師が対応する。ただ、その「調べる」という行為にも一声かける。「最低でも必ず1分は考えろ、思い出そうと努めよ。どれだけ思考したかで吸収力は格段に変わる。」

丸付けや間違い直しももちろん子どもたち自身で。でも、その仕方にも一声かける。
「マメに丸付けと直しをすること。そうしないと、間違えたまま覚えてしまうこともある。特に英語ではそれが致命的だ。できたつもりがスペルも平気で間違えたまんまテストに臨むことになるぞ。」

そんなやりとりをしながらの演習指導。
でも、「教える」よりもずっと大事な時間。
eトレを取り入れているのもここに理由がある。

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