価値の重み

修学旅行から帰ってきてからの中3最初の授業。
内申点を決する事実上最後の定期テスト、そして受験に向けて、気持ちを切り替えていくために、改めて少しばかり気合い入れをした。

「受験は合格通知という、言ってしまえば紙切れ一枚を手に入れるためにするものだ。でもな、それがたった一枚の紙切れで終わるか、またはそれ以上の価値あるものにできるかはこれからのお前たち次第なんだ。とりあえず合格するだけなら今の成績で十分に安全圏と思われる高校を受験すればいいだけの話だ。何となく勉強して、受かりそうな高校を受験して、合格通知をもらえばいい。でもこれはまさしく紙切れ一枚の価値しかないだろうな。でもな、一生懸命勉強して、泣きたいほど苦しく悔しい思いをして手に入れた合格通知には、紙切れ以上の重み、価値がある。なぜか分かるか?そこには経験が残るからだ。たとえ思い届かず不合格になったとしても、頑張って積み上げたという経験は間違いなく残る。たかが高校受験でも、生涯かけがえのない大切な何かを手に入れる機会になる。キレイゴトじゃなく俺は本気でそう思ってる。今までもそう思ってきた。だからな、決して大げさでもなく、お前たちの人生をかけた高校受験にするんだ。それくらいの気持ちでこの受験期を乗り越えろ。」

合格や不合格といった結果は一瞬。
でも、懸命に努力した過程というのは一生モノ。
高校受験すら頑張れなければ、この先何を頑張れる?
合格通知、
その価値の重みを実感できる高校受験にしてほしい。
心からそう想う。

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