高校受験を終えて

学力検査、面接、そして、特色検査も終え、ここに2021年度高校入試の全てが完結した(追検査や二次募集は別として)。

まずは何より受験生の皆、お疲れ様。
今は勉強から離れ、しばし羽を休めよう。

一段落したので、少し今年度の入試をザックリと振り返ってみたい。

◆学力検査
昨年度が一昨年度より易化したため、今年度は一昨年度並に難易度を戻してくるかと思いきや、さらなる易化。特に社会の易化が著しく、トップ校では合格者平均が90点以上になるのではないかと思われるくらいだ。そして、英語。これまで全国公立屈指を誇った文字数も減り、また、読解の際の単語注釈も同ページにあったため確認しやすくなった。部分的に「ムムッ…!」と唸るような(良い意味で)難しめの問題もあったけれど、全体的には易化したと言える。5教科全体での合格者平均点は昨年よりも上がるだろう。
今年度はコロナによる長期休校を受けての配慮であったようにも思う。子どもたちの頑張りがきちんと反映される難易度という点では、これはこれでアリではなかろうか。

◆特色検査
著しく難化した昨年よりもさらに難化という印象。学力検査とは真逆の方向で進んでいる。学力検査を易化した分、特色検査で差をつけようという県教委の目論見と思われる…が、敢えて言わせていただく。
これは60分という制限時間ではムリに等しい。
上位校のうち17校で実施されるこの特色検査は、一昨年より<共通問題+共通選択問題>という形式になったのだが、特に今年は受験生のどんな力を測りたいのか首を傾げたくなる。
というのもこの特色検査、思考力を測りたいのか、要領の良さを測りたいのかが分からない。このレベルの問題で思考力を測ることが狙いなら、もっと時間を与えてやってほしい(個人的には最低でも90分)。極々限られた一部の受験生以外は全ての問題に目を通すのは至難の業ではなかろうか。60分という制限時間だと、とにかく出来そうな問題だけをテキパキとやって要領良く点を稼ぐというやり方になる受験生がほとんどだと思う。
県教委を批判するつもりは毛頭ない。でもね、特色検査の翌日に面接も控えている受験生のことを思うと、もう少し全力を出し切れる検査でないと、メンタルがズタズタの状態で試験会場に向かうことになりかねないと思うんです。

何はともあれ、
受験生の皆、
本当によく頑張った!
合格発表の日にまた会おう!

どんな結果でも受け止める。
直接顔を見て合否の報告をお願いします。
※午前10時からスタンバイしている予定です。
※何より親御様への報告を優先して下さい。

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