本をたくさん読めば、読むスピードが上がりますか?

昨日、ある中3からこんな質問を受けました。

「本をたくさん読めば、読むスピードが上がりますか?」

どうやら過去問を解くのに、処理速度を上げたいということで「どうすればいいか?」と悩んでいるようです。

確かに近年の入試では「時間が足りない」という生徒が増えてきました。以前の入試ならば、生徒によっては時間が余る生徒もいて、しっかりと見直しをする時間もとれていました。ただ、最近の入試ではそうも言えず、「時間との勝負」という側面もあります。

受験校によっては、苦手な大問を飛ばすことで時間をつくることもできますが、トップ校を受験する場合は捨てる問題は少ないほどいいです。そうなるとすべての問題に対応できるようにしたいという気持ちはよくわかります。

では、「本をたくさん読めば、読むスピードがあがるか?」ですが、「一概にはそうとは言えないよ。」と自分は答えてあげました。確かに、学力上位層は読むスピードも速く、中には読書が好きな子も多いと感じています。だから意味はないとは言い切れません。

ただ、『読書をしているから読むスピードが速い』というよりかは、『読むスピードが速い子は、読書をしている子が多い』ということだと自分は感じています。そこには相関関係はあまりないのではないかとも自分は思ってます。

最近、ニュースで言われている、「Go To」と「コロナ」も同じだと思います。間違いなく因果関係はあると思います。でも「相関関係があるとは言えないのではないかな。」と自分は感じています。

読むスピードを上げるために「読書を増やすことはいいこと」であることは間違いないと思います。ですが、それによって雑な読み方になっては意味がありますん。人それぞれ適切なスピードがあるので、「自分に合う、丁度いい読むスピード」を身につけてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です