ケアレスミスが減らない子の特徴

「ケアレスミスで点を落とした…。」

失敗やミスはつきもの、よくあることだ。でも、これがなかなか改善されない子もいる。では、どんなタイプの子がケアレスミスを多く重ねてしまうのか。

①設問文を軽視してしまうタイプ
答えるべきことをしっかりと確認しないままサーッと解き進めてしまおうとするタイプは、ケアレスミスが多い。言い方を変えると「斜め読み」してしまう子。「問題ちゃんと読んでる?」と指摘されることが多く、せっかちな子に多いタイプ。
②ケアレスミスそのものを軽視してしまうタイプ
これは「ついうっかり」と自分自身の至らなさに蓋をしてしまうタイプ。ケアレスミス=たいした問題ではない、という認識がケアレスミスの改善を妨げてしまう。ケアレスミスも含めて自分の実力として受け止める。そんな謙虚な姿勢がなくてはならない。

これまでたくさんの子どもたちを見てきたけれど、ケアレスミスが少なく良い成果をあげてきた子の多くは、やはりこれら①や②が見られない。
まず①について。授業中の集中力が秀でている子は、聞くときは聞く、やるときはやる、とメリハリがしっかりしている。集中力を高めれば注意力も研ぎ澄まされるもの。けれども、「ここまでOKか~?じゃ、練習するぞ。テキスト10ページをやってみよう。」と言っているにもかかわらず明後日のページを開く子もいる。しかも、一度や二度ならず何度も…(汗)。こういう子はとにかくミスが多く、なかなか改善されない。
そして②について。謙虚な子は得てして自分自身に厳しいものだ。良好な成果をあげていても、「いや、今回はたまたまできただけで、まだ理解が中途半端なところがあって…」とか「易しい問題だったからできただけで、入試レベルにはまだ到達できていないし…」とか、現状に満足することがあまりない。むしろ常に不安を抱えている。自らの頑張りに一定の評価を下す=自信を持つ、のは大事だ。けれども、これが過信であってはダメ。自信と過信とは全く違うもの。謙虚な子は過信をしない。

偉そうに書いているけれど、我々大人だって同じ。ミスはする。そして、それが0になることは極めて難しい。いや、できないとも思う。人間だもの。でも、ミスから決して目を背けずに、それを限りなく0に近づけるための努力ができる人間ではありたいと思う。

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