こんな塾なら即刻、転塾を勧めます。

大手塾による市場の寡占化が著しい神奈川。けれども、そんな大手塾にも負けず劣らず、キラリと光る個人塾も(うちもそうなりたい…汗)。また、集団か個別か、その形態もさまざまだ。ただ、はっきりと言えることは、大手>個人、では決してないということ。大手=安心という論理がはたらくかもしれないけれど、個人塾にも優れた指導力・カリスマ性をもった講師はいるし、大手にはない、カユイところにも手が届くきめ細やかさ、「山椒は小粒でもぴりりと辛い」、そんな魅力ある個人塾はたくさんある。そんなワンサカとある塾の中で、自分に合う塾を選ぶというのは、なかなか難しい。

これだけ塾があると転塾してくる子も少なくない。その塾を辞めた理由もさまざまだけれど、大きく分ければ2つ。塾側に問題があるか、子ども(保護者)側に問題があるか。ここでは、前者について述べていきたい。塾講師が言うのはおかしな話かもしれないけれど、塾講師だからこそ言える塾のホントのところを、ちょい辛口ながらも本音で語ろうと思う。念のため誤解のないように言っておくと、これはどこか特定の他塾さんの批判では決してなく、実際にこういう塾があるので、塾を検討するうえで参考にしてほしいという意味で読んでもらえれば。

「こんな塾なら即刻、辞めた方がいい」はズバリ、放置
放置と言ってもいろいろあって、
①学習状況が良くないにもかかわらず何のフォローもない。
②宿題忘れなど真面目に取り組んでいなくても注意されない。
③無断欠席や遅刻でもノープロブレム。
④生徒に問題演習をさせながら電話営業にどっぷり。
という感じ。
①は言うまでもなく塾の怠慢。近年の成績はテスト結果のみならず授業態度や提出物が幅をきかせているため、学力が高くても成績がつかない、学力が低くても成績がつく、というような珍現象(?)は頻繁にあり、我が子の成績を見て「なぜ?」と目を丸くした親御様も多いのではなかろうか。でも、だ。例えばテスト結果や塾で見る限りの習熟度などから、「このままではまずい」となれば、塾側から呼び出し補習なり個人課題なりと、何らかのアクションがあって然るべき(やたらと補習するのはNG。呼び出せば良いというものでもない)。
②は、注意をしたり叱ったりすることで、塾を辞められてしまっては困るからという類いのもの。もちろん、「叱れない先生」がいるのも事実ではあるけれど、いずれにせよ、その子にとっての居心地の良さだけを最優先にし、辞められてしまうことでの売り上げ減少を避けたいがため。宿題忘れや集中力など、受講姿勢諸々に問題あってもスルー。
③も②と同じようなもの。親には「塾へ行ってくる」と言って、どこかへ遊びに行ってしまう子もいる。まさに、子どもが塾で勉強していると安心している親への背信行為ともいえる。子どもも塾も。本来なら授業開始時刻になっても来なければ、塾側から親へ連絡するとか、最近では入退室メールとかもある。けれどもそれらを一切せずに、その子が来なくても淡々と授業に入る。問題をややこしくして塾を辞められてしまうよりも、無断欠席でも何でも授業料が支払われているのだから良いという論理がはたらく。
④は本当によくあること。生徒募集のための電話勧誘。体験や問い合わせなどで一度連絡先を控えてあるところに講習などへの参加を促すために片っ端から電話をかける。その間子どもたちは放ったらかしに。学んだことを定着させるために問題演習は必要だけれど、電話営業のため、というのは目的が明らかにズレている。しかしながら、かくいう自分自身も前職時代、そうせざる得なかった時もあり、その反省が今に活きている。

塾も商売の一つであるだけに、売り上げが大事なのは分かる。キレイゴトだけでは生き残っていけないことも。でも、売り上げ至上主義が、塾としての責務を放棄しては絶対にダメだ。そういう塾の講師は授業に入るときも「さぁ子どもたちの成績(学力)を上げるぞ!」よりも「さぁ稼ぐぞ!」が先に来る。生徒ではなくお客様、ということ。

そうなってしまっては塾はお終い。存在する価値すらないと思う。だからCLEARは…
①学習状況が芳しくない。
⇒呼び出しor居残りor個人課題等、状況に応じます。
②受講姿勢に問題があり他の子に迷惑をかける。
⇒容赦なく叱ります(結果、泣いてしまう子も…汗)。
③授業が始まるのに定刻になっても来ない。
⇒間髪入れずに親御様に連絡します。
(前職時代にサボりが発覚し、その子を烈火のごとく叱り飛ばしたことがあります。その後、親御さんと三者面談し退塾勧告。)
④問題演習の時間。
⇒子どもたちの取り組みに注視します。授業時間は相対している子どもたちに全力投球です。そもそも電話営業をしません、というか苦手です(汗)。
(体験してくれたご家庭への御礼・状況報告、またその後の継続・非継続の確認という最低限の電話連絡またはメールはします。)

そんなわけで、そのような状況がうかがえる場合、即刻その塾を辞めて、少々厳しくても決して子どもに迎合せず、ちゃんと見てくれる塾へ転塾することをお勧めします。

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