「神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」をみた感想

先月に発表された「神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」をご覧になりましたか?

結果をみると平均は、

国語(平成30年度 )65.6点→国語(平成31年度)59.1点
社会(平成30年度 )41.8点→社会(平成31年度)42.5点
数学(平成30年度 )56.0点→数学(平成31年度)50.3点
理科(平成30年度 )45.3点→理科(平成31年度)61.3点
英語(平成30年度 )56.1点→国語(平成31年度)49.1点

となっていました。

平均の合計は、(平成30年度 )264.8点→(平成31年度)263点といった具合。平均点はほぼ横ばいとなっています。入試直後は大幅に難化したという声も多く聞くことがあったので、平均点も下がると思いきやほぼ横ばいの結果に少し驚いた人もいたのではないでしょうか。(特に今春の受験生)

理由は理科の大幅なアップ。理科だけ見れば平均点格差が、+16点であり、この平均点格差が他の科目のマイナスを解消しています。例年よりも難化した科目が複数ありましたが、理科一科目で平均点格差をなくしてしまったのが今年度の結果です。

もう一つ注目できるのが、分布表。それも数学。

90点以上が0.1%。つまり、千人に一人。

80点以上でも全体の1%となっていて、平均点付近に多くの生徒が密集する分布。最近は上位層と下位層で二極化することが多いので、今回のような分布は最近はあまり見ない分布となっています。

この結果から分析すると、大切なのは正答率が50%前後の問題が解けるか?ということ。70%以上の問題を確実にとったとして、正答率が50%前後の問題をとりきれるかどうかで差がひらきます。今回の数学では正答率が10%未満の問題が7問。さらに、その中でも、正答率が5%以下が4問。最も低い正答率は1.7%です。正答率が1.7%の問題を解くことができた生徒は素晴らしいです。ですが、正答率が80%を超えている問題もたくさんあり、ここの部分を確実にとることが、どこの高校を受験するにせよ、数学においては絶対条件だと「神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」をみてより強く思いました。

これらの結果を見ていると、一人ひとりが一様な学習をするのではなく、志望校や習熟度、得意・不得意などでも、学習の内容や量を変えていくことがますます必要になってきたというのが、「神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果」をみた感想です。

 

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