2020年度からの教育改革を考える③

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2020年度からの教育改革を考える①
2020年度からの教育改革を考える②

これまで2回に渡って大学入試改革について考察してきたが、それはまだほんの一部。変わるのは一般入試(センター試験⇒共通テスト)だけではなく、推薦入試やAO入試も然りだ。

2020年度から、推薦入試は「学校推薦型選抜」へ、AO入試は「総合型選抜」へ、それぞれ変更されることになっている。近年、大学入学者の半数近くがこれらの入試で合格しており、もはや一般入試と並ぶ存在といっても良い。しかしながら、入学者を早めに確保しておきたいという大学側の思惑から、簡易な書類審査で合格としてしまう「学力を問わない入試」と批判・揶揄されているのも事実。そのため文科省は、2020年度から、推薦入試を学校推薦型選抜、AO入試を総合型選抜へと、名称を変えて改革に着手することになった。

これらの改革のポイントは、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」という、学力をしっかりと測るところにある。これまでの文科省の大学入試実施要項における推薦入試では、「原則として学力検査を免除する」との記載があったが、学校推薦型選抜ではその記載が削除される。また、AO入試に代わる総合型選抜でも、「知識・技能の修得状況に過度に重点をおいた選抜とせず」という記載が実施要項から削除される。学校推薦型選抜・総合型選抜いずれも、「小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績」または「共通テスト」のうち、少なくともいずれか一つの活用が必須化されるとのことだ。

一般入試における英語の4技能評価や記述問題、そして推薦・AO入試でも求められるようになる知識やその活用力、思考力。時代の変化とともに大学入試、ひいては教育界全体も大きな転換期を迎えつつある今、未来を担う子どもたちのために、あくまで公教育の補完的役割を担う学習塾ができることを、CLEARはこれからも希求し、挑戦し続けていきたい。

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