ここ一番

「ここ一番」
苦しい、つらい、困難を乗り越えようと自らを鼓舞するとき、よく使われる言葉の一つ。受験生として全力疾走を開始すべき時期であると同時に、最後の大会や発表会に向けて部活に全力を注ぎ込む時期でもある中3生にとって、今はまさに「ここ一番」の一つであるはずだ。

部活によりなかなか講習に参加できない、ある中3生がいる。彼女には正規の講習時間とは別に補習時間を設定し、通塾してもらっている。昨日も今日も、部活でグッタリと疲れているであろうとも、頑張って来てくれた。休み時間は机に突っ伏したまま。相当に疲れているのだろうなぁと思う反面、まさにここ一番、頑張ってほしいとも思う。

目一杯追い込まれる経験や逆境というものが成長には必不可欠だ。身体的も精神的にもゆとりがある状況や順境なとき、そこにはなかなか成長材料は見出せない。苦しい、つらい、人が成長できるのはそんなときだ。

今よりも良くなりたい。今の自分を超えたい。壁や困難を感じるのは、そういう想いがあればこそ。苦しい・つらいは成長の過程、乗り越えようとしている証でもある。

かつてこんな教え子がいた(中3時)。サッカー部に所属していた彼。技術的にも優れたものをもっており、県の選抜メンバーにも抜擢され、通常の部活以外にも夏休みは朝から晩まで練習三昧の日々。それでもスケジュール的に通塾が可能な日は誰よりも早く塾に来ては授業前に自習、時には自ら進んで残ってなおも自習。そして誰よりも早く課題を終わらせた。彼が進学した高校は平塚江南高校。今年は大学受験生だ。

こういう経験は必ず生きる力、糧になる。
ここ一番、頑張ろう!中3生!

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