2018年度高校入試に向けて

CLEARの新年度開始は3月。4月も半ばを過ぎた今、2017年度が始まって間もなく2ヶ月が経とうとしている。

そろそろ始動だ。2018年度高校入試に向けて。本日の中3生には英語特訓の追加補習を告知。今月末に通常授業と同様の時間帯で実施する旨を伝えた。どちらかというと英語が得意ではない部類に入る今年の中3生。早めに重要文法の固め打ちをしていく。

英語は数学と並んで、いわゆる「積み上げ」が大事な教科だ。また、大きく躓くと数学よりも取り返すのが難しい。文法・構文・単語の体系的な理解ができていなければ、Reading(読む)・Writing(書く)・Speaking(話す)という総合的な力は身につかない。現実としては、学校や塾ではこれら三要素のうちのReadingとWritingが中心ではあるけれど。

長く英語の指導をしている中で、いろいろな子どもたちを見てきた。前職時代に、中2進級時に入塾してきた男の子Kがいた。入塾時の英語の成績は「1」。けれども、入塾を断ることはしなかった。あくまで「やる気」で判断していたからだ(これは今も同じ)。状況を確認すると「be動詞って何?一般動詞と何が違うの?」、そんなレベルで、明らかに中1段階でのつまづきが見られた。ただ最近では提出物が成績に幅をきかせることが多いため、それも影響していたのだろうけれど。

入塾を許可した以上は成果をあげる責任がある。Kにとっても俺にとっても大変な日々が続いた。中1英語の知識がほとんど積み上げられていない状況の中で、過去形やら未来形やらと言ってもチンプンカンプンだ。でも、「特別扱い」は一切しなかった。宿題の分量も、課すテストの合格点も、他の塾生と同じ。「多少皆より遅れてもいい。時間がかかってもいい。自分の力でやり切れ。」当時も今と変わらぬ想いだった。テストも「出来るまで」を徹底した。他の子が1回で合格できても、Kは3回はかかる。でも、決してハードルは下げなかった。本人がいちばん大変だったろうけれど、俺も大変だった。何せ中1内容が穴だらけ、どこからどう立て直すべきか苦心したものだ。ただ、教える内容よりも、いかに気持ちを前向きにさせられるか、「悔しい、絶対にやってやる!」という気持ちにさせられるか、が何より大事。だから、かなり厳しく接したこともあったし、一方、頑張りが認められたときには大袈裟なほど褒めた。

その結果、中2最初の定期テストでは70点以上(100点満点)を叩き出した。学年最初の定期テストは比較的簡単といえど、成績1のKにとって、それがどれだけ大変だったことか、どれだけ凄いことか。「頑張ったな!!すごいぞ!!」俺は褒めまくった。皆の前で何度も何度も褒めたたえた。その後、第2回目の定期テストでは70点台には届かずとも60点台。テスト後に必ず子どもたちと面談をしていたのが、Kが「悔しいっす」と言ったのを今でも覚えている。それを聞いて、俺はたまらなく嬉しかったのも覚えている。「悔しい」と思う気持ち、それは今よりも良くなりたい、という気持ちに他ならない。勉強に対してそういう気持ちになれたことが、何よりの成長だと感じた。Kはその学期、成績を「3」まで上げた。1から2ではなく、1から3だ。本気でやれば、ここまで出来る。それを実感できたのか、Kはその後も卒塾まで3を維持、第一志望にも合格した。

今CLEARに在籍してくれている中3生も、英語を苦手とする子が多い。でも、ここにKという良い例がいる。やってやれないことはない。本気でやれば必ず何かが変わる。絶対にやれる。

さぁ、始めるぞ。2018年度入試に向けて。

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