2017年度 神奈川公立入試問題講評【理科】

他の四科目と比べると大きな変更はなく、理科はほぼ例年通りの内容となりました。近年は理科の難化に受験生は苦しんでいましたが今年度は比較的解きやすい問題となった印象です。記述問題が減ったことも生徒たちが「例年より解きやすかった。」という印象を持つことができた理由です、理科の平均点は26年度が38.6点、27年度が37.4点、28年度が46.5点と50点に満たない状態が続きましたが、おそらくは平均点が上がってくると予想されます。

問1 物理分野

例年各分野の各分野ごと小問式が並ぶ問1~問4ですが、今年は模試などで一度は解いたことがあろう問題が並びました。物理を苦手とする生徒は多いと思いますが、比較的解きやすい問題が多く、得点源としたい。

問2 化学分野

(ア)や(イ)は基本をしっかり押さえていれば対応できる問題ですが、知識が曖昧な方は落としたかもしれません。問題をしっかり理解できれば対応できたと思います。

問3 生物分野

こちらも基礎的な内容が並びました。(ア)については写真と観察結果をしっかりと繋ぎあわせられれば解ける問題です。

問4 地学分野

こちらも例年より解きやすい問題が並んだ印象です。多くの受験生は問1から問4で得点を伸ばすことができたのではないだろうか。

問5 物理分野

例年解きにくい問題が並ぶ問5以降、今年度は問題文をしっかりと読めば対応できた受験生は多くいたと思います。適当に読み、「糸を引いているとき」などの見落としがなければ、解ける問題です。(エ)の記述も書きやすかったと思われます。

問6 化学分野

(イ)のような問題を苦手とする生徒は多いはず。しっかりとした基礎知識とグラフ等を読み込むの能力が問われている問題です。

問7 生物分野

(イ)や(エ)のような問題はこの分野をしっかりと理解し、かつ思考してから解くような問題となっています。今後は、問題レベルが難易するだけではなく、このような問題が増えてるのではないでしょうか。

問8 地学分野

(イ)~(エ)は知識だけでは解けず、問題をしっかりと把握する必要があります。(エ)の柱状図の問題は例年苦労する受験生が多くいますが、上位校狙いの生徒は解いておきたいです。

【総評】

明らかに解きやすくなった印象です。ここ3年間は理科で得点を崩した生徒が多くいましたが、今年度は理科で得点を確保できた生徒は多くいたのではないでしょうか。おそらく、平均点も上がるでしょう。近年の理科の問題傾向から、他の科目を優先し、理科を軽視していた人がいれば、今年度は差がついてしまったかもしれません。やはり、5科目バランス良く学習することが大切であると感じました。

 

 

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