中3入試特訓始まる

CLEARでは9月から通常授業外に入試特訓が追加される。
中3受験生の学力は毎年違う。故に毎年、この学年には何をするのが最も有効かと悩む。リアルに胃が痛くなるほど…(汗)。

英語は重要文法の総復習をすることとした。昨年はこの時期から入試形式の実戦問題にとりかかったけれど、今年はもう少し基本に立ち返らねばならないと判断したためだ。理解度の差がつきやすい文法事項を集中的に取り扱い、全て語順整序と英作文で攻める。言うまでもなく、神奈川公立入試の問4・問5対策。

数学は神奈川公立入試の過去問を用いた出題形式別トレーニング。小問集合は制限時間を設けてスピードと正確さを身に付けていく。また、9月は二次方程式と二次関数を集中的に取り扱った。小問集合でのミスが目立つ。ここは確実に得点を重ねておきたいところだがまだまだだ。

理科はeトレをフル活用して中1・中2単元の総復習。ここ何年かの理科は易化傾向にあるものの決して油断はできない。特に中1内容が課題で、物理と地学で苦戦する受験生が例年多い。原理・原則をしっかりと身に付け、暗記偏重の学習から脱却させなければならない。

社会もeトレを活用しての全国入試問題行脚。特に思考力を必要とする問題を精選して取り組ませる。複数の資料や図表から正解を導いていく練習を重ね、考える力を高めていきたい。何度でも言う。「覚えさえすればいい」は、もはや今の入試には通用しない。

国語はこれまで論理エンジンで徹底的に「正しい読み書き」を鍛えてきたため、以後は基本的に多読によるトレーニング。とにかく小説文、説明文、随筆、古文、とあらゆるジャンルを多読し、全国屈指の文字数の多さを誇る神奈川公立入試に対する耐性を身に付けていく。

決して贔屓目でなく、今年の中3受験生は真面目に頑張る良い子が多い。ゆえに成績もそれなりに良好だ。でも、はっきり言えば入試で戦うには力不足の子が多い。これは能力も確かにあるだろうけれど、それ以上に意識、貪欲さにあるように感じる。全員ではないけれど、「何が何でもやり切る」「より高みを目指す」というような強い気持ち、受験生としての覚悟がこの学年にはもっと必要だ。

受験を意識し始める夏から秋にかけての時期、俺の厳しさは増す。
それは今年も例外なく。いや、この学年ならなおのこと。
CLEAR開校初年度、第1期生で全員合格は果たせたものの、それ以来は果たせていない。
この4年間は受験生に悔しい想いをさせてきてしまった。
今年度こそは、この第6期生こそは、全員合格を成し遂げたい。
もちろん、志望校を下げての全員合格ではなく、皆が初志貫徹、望む高校への進学だ。
そのためには、ギアを1段、いや、2段、3段上げていかなければ到底成し得ない。

煙たがられてもいい。
最後には笑って送り出してやりたい。
全てはその一事のために。

2021年度 中学生第2回定期テスト結果速報!【確定版】

中学生第2回定期テスト結果(最終更新)!
CLEAR通塾生の頑張りを是非ご覧下さい!
★9/30判明分までを記載
★各教科全て50点満点換算
★得点率8割以上を記載

※学校からの正式書面に基づく数字です(一部未確認のため自己申告)。
※少人数制指導のため中学部在籍数は30名程度です。

◆教科別(50点満点)
国語47点!社会41点!
理科44点!英語50点!
国語42点!社会40点!
理科40点!英語40点!
理科43点!英語42点!
数学42点!理科45点!
英語40点!理科41点!
社会45点!理科45点!
社会41点!理科42点!
数学46点!英語40点!
国語44点!社会46点!
数学41点!理科43点!
英語44点!理科41点!
英語40点!国語42点!
社会48点!数学45点!
理科42点!英語48点!
国語40点!社会48点!
数学41点!理科41点!
英語41点!数学40点!
理科42点!国語41点!
社会49点!数学43点!
理科47点!国語42点!
社会46点!数学45点!
理科40点!英語48点!
社会42点!社会43点!
数学40点!国語40点!
理科43点!英語42点!
国語40点!社会43点!
理科41点!英語44点!
社会41点!理科44点!
国語41点!社会44点!
理科41点!英語46点!
理科43点!理科48点!
英語49点!社会42点!
数学44点!理科47点!
英語43点!国語47点!
社会44点!数学47点!
理科47点!英語49点!
社会41点!理科42点!
英語42点!国語44点!
社会40点!数学43点!
英語44点!

◆5科計(250点満点)
214点!200点!
206点!205点!
204点!218点!
225点!211点!
214点!221点!
234点!211点!
210点!

◆9科計(450点満点)
400点!372点!
370点!379点!
397点!392点!
373点!380点!
400点!423点!
369点!

◆学年順位
中3:学年BEST7に1名!
中2:学年BEST8に1名!
中1:学年BEST2に1名!
中1:学年BEST11に4名!

平均点格差 ※( )が学校
【中1】
・英語39.2(28.0)+11.2

・数学40.3(29.2)+11.1
・国語36.0(27.3)+8.7
・理科40.1(28.9)+11.2
・社会42.4(31.5)+10.9
・5科計198.0(145.7)+52.3
【中2】
・英語39.2(30.3)+8.9

・数学40.5(32.1)+8.4
・国語38.7(31.5)+7.2
・理科43.2(30.9)+12.3
・社会40.7(32.8)+7.9
・5科計202.3(157.6)+44.4
【中3】
・英語40.8(33.0)+7.8

・数学32.9(28.2)+4.7
・国語37.5(30.8)+6.7
・理科42.4(34.4)+8.0
・社会39.2(31.8)+7.4
・5科計192.8(159.3)+33.5

<雑感>
●中1は早くも学力格差が顕著になってきた。特にこの時期で英語の学校平均点が6割を下回るというのは近年に経験がない。やはり教科書改訂の影響は否定できない。
●中2は今のところ順調といえるかもしれない。過半数が過去最高得点を更新した。この調子で頑張ってもらいたい…が、取り切れていない子もチラホラ。見つめ直しが必要。
●中3は伸び悩み。数学でもうひと頑張りという子が多数。英語はこれまでよりも学校平均点が下がり、ある程度学力差がついたのは良いことだと思う。今までが出来すぎている。次回が内申点を決する事実上最後の定期テスト。とにかく頑張るのみ。

次回は第3回(11月)!!!
ガンバロウ!CLEAR通塾生!!!

“ゆとり教育”全盛期の高校入試

ゆとり世代は「ゆとり教育を受けた世代」とされている。でも、実際のところ何年生まれから何年生まれまでが「ゆとり世代」なのかは明確には定まっていない。というのも、「ゆとりを持たせる学習指導要領の改訂・実施」は1980年度、1992年度、2002年度の3回に渡って行われているからだ。

◆1980年度のゆとり教育
1980年度の改訂ではカリキュラムの精査や授業時間の削減が行われた他、「ゆとりの時間」という「学校が創意を生かした教育活動を行う時間」が設けられるなどした。

◆1992年度のゆとり教育
1992年度もカリキュラムの精査や授業時間の削減が行われ、この年の9月から第2土曜が休みになった。その後、1995年度からは第4土曜も休みになる。

◆2002年度のゆとり教育
そして2002年度の学習指導要領改訂では、小中学校の学習内容を3割削減し、その分を高校での指導に回すことになった。また、この年から土曜日は休みになり「完全学校週5日制」となった。過去2回の改訂時よりも、大幅な学習内容の削減や休みの増加が「ゆとり」の印象を強め、メディアがこの教育を受けた世代を「ゆとり世代」と呼び始めた。その影響でこの年代に教育を受けた世代を、ゆとり世代だと考える人が一般的に多く、ゆとり全盛期ともいえる。

そんな2002年度のゆとり教育と“脱ゆとり”に舵が切られた後との高校入試を比較してみたい。

まずこちらが2012年度(ゆとり)の英語・問2。

ゆとり全盛の頃の2012年度は日本語訳付き。しかも、書かせる単語は全て中1レベル(thirteen / night / watch / together)で、活用の変化はナシ。

そしてこちらが2020年度(脱ゆとり)の英語・問2

一方、2020年度は会話の流れから適切な英単語を考えさせるという問題。書かせる単語は中2・中3レベル(afraid / strongest / voice)で適切に変化させる必要アリ。

もう少し見てみよう。

こちらは2010年度(ゆとり)の英語・問4

2010年度の英語には驚かされた。日本語訳付きで、正に定期テストレベルと言ってもいい。他の問題も簡単で、この年の英語の合格者平均点はなんと38.8点(当時は50点満点)というあわや8割に届きかねない超ハイスコアとなった。今ではにわかに信じがたい点数だ。

そして、こちらが2018年度(脱ゆとり)の英語・問4

一方、2018年度は対話から適切な文を作るというもの。(イ)のasの使い方に気づくかどうかがポイントだった。

これらは決して、ゆとり全盛期の頃に高校受験を迎えた子どもたちの学力が低いと言いたいわけじゃない。彼らとて望んでその世代になったわけじゃないのだし。言いたいのは、この頃の入試問題は、これから受験勉強を始めるうえで打って付けだということだ。この英語に限らず他教科もかなり基礎的な問題で占められている。理科や社会は解き切るまで30分もかからないのではなかろうか。

神奈川の入試は、ゆとり教育の頃までは全国でも指折りの易しさだっただろう。でも今は違う。5科全てに渡り文字数は全国トップレベルで読み取る力が随所に求められ、選択問題も一筋縄では正解を絞り込めない仕組みになっている。明らかに難しくなった。だから、ゆとり教育の頃の神奈川入試問題は受験勉強の“始めの一歩”には適度な難易度といえる。何となく選んだ市販の問題集をやるよりも数倍効果があると思う。

でも、もうなかなか売ってないんだよなぁ…(汗)。
もし手に入れることができれば是非とも取り組んでほしい。
2012年度までの過去問。

CLEARの定期テスト対策って?

中学生の第2回定期テストが終わった。
結果も順次判明中。5科それぞれ8割以上の答案枚数98枚という過去最多を記録した前回(100枚まであと少し…悔しい!)。その結果を超えたいところだが、今のところ正直厳しそうだ…(汗)。やはり9科になると5科の勉強が疎かになる子がチラホラ…。特に初めて9科を経験する中1で顕著。

CLEARは中学部在籍者数30名程度の小さな塾。それでも、100枚近い8割以上の答案枚数は、塾として決して恥ずかしい結果ではないとも自負しているし、何よりも子どもたちの頑張りを誇りに思う。そんなCLEARの定期テスト対策について少しだけご紹介。

Q1)定期テスト対策には別料金がかかりますか?
A1)一切かかりません。

Q2)テスト前にどれくらいやるのですか?
A2)テストの2~3週間前から通常授業外に約10時間の追加学習時間を設定します。もっとやっている塾さんもあると思いますが、これ以上増やしてしまうと子どもたち自身で勉強する機会や時間が限られてしまうため、これくらいの時間が適切と考えています。塾依存にはしたくありません。あくまで私どもの理想は「自分で勉強できる子」を育てることです。

Q3)どのようなテスト対策をしているのですか?
A3)原則として自学自習です。子どもたちには各自必要な勉強材料を持参してもらい、私ども講師陣は質問対応に徹します。

Q4)授業はしないのですか?
A4)基本的にはしません。テストに向けて大事なことは、これまで学習したことをきちんと定着させ、点数に結びつけるための練習です。授業はインプットのため、練習はアウトプットのためにあります。もちろん必要に応じて対策授業をすることもあります。また、学校準拠指導のため、普段の授業がテストに直結しています。

Q5)過去問の取り扱いは?
A5)過去問を研究しその傾向を把握したうえで指導していますが、安易に過去問を配布するような指導はしていません。というのは、過去問に依存してしまうとその場限りの結果しかついてこないからです。たまたま過去問と同じ問題が出てそれが出来たとしても、それはその子の本当の力ではないですよね。子どもたちはそれぞれ、学校や塾のワーク、配布したプリントなどをフル活用して勉強しています。それに、学校の先生が時間をかけて一生懸命作られた問題を、コピーしてただ使い回すなどというのは礼を失する行為だと考えています。この姿勢はCLEAR開校以来一貫して変わりません。

ウルトラCなどない。当たり前のことを当たり前に、きっちりと取り組むように指導するのがCLEARのテスト対策。

“教えるだけ”なら~オンライン授業の是非~

コロナで大変な状況が続いてる。昨年のようにオンライン授業に移行する学校や塾も出てきた。当然ウチも、休業要請など政府や自治体からのお達しがあれば、すぐにでも対応できるように考えてはいる。ただ今のところは感染予防の基本を徹底してライブ授業を継続中だ。幸いウチは多方面に窓があって換気もしやすい。もちろん講師も子どもたちも皆マスク着用、入退室時の手消毒、共用部分の除菌も抜かりなく。

◆オンラインとライブとの決定的な差は、
“場の強制力”の有無だろう。それは凛とした空気をつくり、「勉強しなきゃ」という適度な緊張感を生む。それが取り組みの精度に雲泥の差をもたらす。“教えるだけ”ならオンラインでも十分できる。でも、それよりも重要なことは、一方通行にならないための発問、教えたことを定着させるための演習、そして、その際の解くスピード、間違え方、集中力など…個々の取り組み方を見ながらのきめ細かな指示出しやアドバイスだ。これらを“リアルタイムで”出来るかどうかが伸びるための肝。「オンラインで会議ができるのだから、授業だってできるでしょ」なんて考えるのは、指導現場を知らない人間の浅はかな発想だ。会議と授業とは全く違う。

だから、一定の強制力がないと勉強を進められない子にとっては、オンラインはあまり有効じゃない。一方、強制力がなくとも自分で勉強を進められる子(課題を見出し自己解決するために試行錯誤できる子)にとっては有効だろう。というか、そういう子は塾すら必要ないように思う。

◆あくまで私見
オンライン授業、「やってます感」は出せる。でもナカミが伴わない。親御様から頂戴する尊いお月謝には見合わない、というのが弊塾の考え。

◆とはいえ、
オンラインだから×とかライブだから○とか、その逆も然りで、今の社会情勢を考えればそんな単純な白黒をつけられないのが現実。学校も塾もそれぞれ様々な理由や事情を抱えながら、できることに精一杯取り組んでいる。