中1はこの夏に確かな基礎固めを

言うまでもなく受験生の夏はいわゆる“天王山”とも呼ぶべき超重要な時期。一方、他学年はというと、もちろん重要。受験学年ほどではないけれど、夏休み以降は学習内容がグンと難しくなるからだ。特に中1。夏休み明けから冬休み前、3学期制の学校でいえば2学期に相当するこの時期は、数学も英語もその後の習熟度に大きく影響する単元を学習することになる。

まず数学。正負の数の概念や計算、文字式…と来て、ついに登場するのが、方程式。言わずもがな方程式ができなければ関数もできない。そう、数学を今後学習していくうえで必須のスキルだ。ただ逆に言えば、数学は方程式までをきちんと出来るようにしておけば、それなりに“カタチ”にはなる。

次に英語。“いちおう”これまでは主語が1人称や2人称のときだけの文が理解できていれば良かったけれど、以後は3人称まで理解できていないといけない。be動詞でいえば am / are / is を使いこなせるか、一般動詞でいえば“鬼門”三単現を使いこなせるか、だ。be動詞と一般動詞との使い分けができていないうえにこの三単現が出てくるため、チンプンカンプンになる。
そうならないように、英語は今夏、be動詞の文を集中的に学習した。教科書の学習順だと子どもたちに混乱を招いてしまうかもしれなかったため、しばし教科書を離れ、板書による練習+オリジナルプリントで(以下、必要に応じてダウンロードしてお使いください)。

基本となる、I am~. / You are~. / He(She) is~. / This(That) is~. / We are~. / They are~. / These(Those) are~. などを繰り返し繰り返し。現行の教科書では、主語が単数の場合を除くと、これらは体系的に学習する順序とはなっていないため、突然出てきて混乱する子どもたちも少なくない。だから、教科書をしばし離れたのだ。ちなみこれらは全て小学校で“一応は”習ってはいる。でも、定着していないというのがほとんど。

いずれにせよ、夏休み明けの第2回定期テストで、本当の“中学レベル”を体感することになるはずだ。少々厳しい言い方になるが、ガンバレル子か、ガンバレナイ子か…差がはっきりと表れ始める時期。ここで頑張れないと、挽回していくのが大変になってくるのは先に述べたとおりだ。本当の意味で小学生気分を脱することだ。自らを律し、ケジメをもって取り組めるようになることを心から願うばかり。

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