受験生の夏休み(中3編)

公立高校の受験日は2024年2月14日。あと7ヶ月程だ。
まだ7ヶ月?あるいはもう7ヶ月?
中3受験生が毎年入試を迎える頃に口を揃えて言うのは、
「あっという間に受験が来た。」
受験学年は体感速度が他学年と異なる。おそらく勉強により時間密度が高められているから(残念ながらぞうではない子もいるけど)。
そんな受験生にとって、この夏休みをどのように位置付け、どのように過ごすべきかを簡単にまとめてみたい。

1.いわゆる“勉強体力”をつける夏に
この長期休暇を活用してまず身に付けてほしいのがこれ。これから受験勉強を本格的に始めるに当たって、長時間机に向かっても集中力を持続できる“勉強体力”を身に付けてほしい。

2.勉強時間をたっぷりと確保できる最後のチャンスという認識を
受験前のこれほどの長期休暇は夏休み以外にない。ゆえに勉強時間を十分に確保できる受験前最後のチャンスといえる。ただ長期休暇とは言え、アレモコレモと欲張りすぎてもどれも中途半端に終わるのが関の山。やるべきことに優先順位をつけ、きっちりと取り組むことが重要だ。以下に取り組んでほしいことを明記する。

①復習(苦手教科を中心に)
言わずもがなこの長期休暇期間は、学校の授業が進まないため復習をするのに打って付けの期間だ。十分な復習を心がけて欲しい。これまでの定期テストの今一度の解き直しを。それこそ満点が取れるまで何度でも。きっちりと取り組めば数学は特に効果が見込めると思う。

②入試過去問
特に国語と英語。周知の通り、神奈川公立入試問題の文字数は全国トップクラス。その中でも国語と英語は抜きん出ている。比較的易しめと言われる国語でも、昨年度はそれでも17,000字を超える文字数。これ400字詰め原稿用紙の約44枚分に相当する量で、おそらく全国の公立入試で最多。英語も同様に長文や情報量の多さに少しでも早く慣れておくことが望ましい。国語などは学年に関係なくほぼ取り組めるし、英語も中学内容が未了でもできる問題はかなり多い。なお神奈川は英文法に関する単独問題も出題されるため、その復習もできる。これら2教科だけでも、市販されている過去問集で直近の3年間分ぐらいは解いてみることを推奨する。

③理社の1・2年分野
苦手とする分野はそれぞれだが、理科なら物理分野(特に中1で学習した「光・音」)、社会なら歴史(江戸時代まで)を苦手とする受験生が一般的に多い。全ての復習は無理でも、特に著しく理解ができていない分野や単元だけでも、この夏休みを使って一度復習しておいたほうがいい。具体的な取り組みとしては。学校や塾のワーク等にある一問一答的な基本問題で、まずは知識のアウトプットをし直すこと。思考力重視といえども、まずは基礎知識がなければどうにもならない。

直近の全県模試は第3回(全員受験)。夏期講習期間内に受験してもらうのだが、そこに照準を定めて頑張ってほしい。受験勉強に前向きに取り組めるようになるには、やはり一定の成果を収めることだ。それができて初めて「次もガンバロウ」につながり、その積み重ねが力となる。

ただ大変なのは、上記と並行して定期テストにも備えなければならないという点だ。二期制の学校では、夏休み明けすぐに定期テストがあるため、より計画的な学習が求められる。
今年の中3はみな真面目で、言われたことはきちんと取り組む子たちばかり。けれどもその一方、実力に一抹の不安があるのも事実。今夏は学習計画を立てさせる必要があるかも。

夏のガンバリは秋~冬にかけて効いてくる。
ガンバロウ!中3受験生!!!

次回は高3編を投稿予定

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