伝記をつくってみる~未来探求ゼミから~

弊塾では中1後期から中3前期にかけて、未来探求ゼミという講座を開講している。通常の5教科指導とは一線を画すもので、いわゆるキャリア教育の一種だ。

9月~10月にかけての中2のテーマは「可能性の広げ方」について。「目標=ゴール」から逆算して現時点のToDoを把握するための思考を学んできた。講座の締めくくりとして、子どもたちそれぞれに自分自身の「伝記」を書いてもらったのだが、これがなかなかおもしろい。かなり具体的なものもあれば、かなり大雑把なものまで…(笑)。

中学生の年頃で具体的な夢や目標をもつというのは難しいだろう。そんなことは百も承知だ。でも、少しでも、ほんの少しでもいい、現時点の経験値から描ける自身の理想とする未来像。それに、夢や目標というのは、思うだけでなく文字として残すなど、目に見える形にすることで実現の可能性が高まると言われる。でも、本当にそうだと思う。

では、子どもたちに書いてもらった伝記の一部をご紹介!
※原文のまま記載(子どもたちには許可を得ています)

【Aさんの伝記】
・神奈川県立平塚江南高校に入学
・吹奏楽部に入部
・江南高校卒業
・社会福祉士を目指せる大学に入学
・4年間学校で学ぶ
・社会福祉士国家試験を受け合格する
・社会福祉士になり役に立てるようにする
ゴール:福祉士として色々な人の役に立つ

【Bさんの伝記】
・小田原高校を卒業する
・大学を卒業する
・テレビ関係の会社に就職する
・上司に自分が出した企画が良いといわれる
・自分が出した企画が番組化
・その番組が若者のテレビ離れをふせぎ、もう1度テレビが1番面白いと言われる時代を作る
・人気番組を次々と生みだしプロデューサーに
ゴール:演者のポテンシャルを最大限に引き出す番組を作る

他には「一人暮らしを満喫したい」なんてのもあったな(笑)。個人的には一人暮らしは推奨したい。一度は自活することの大変さを経験することも必要に思う。いつまで経っても親元を離れないでいると、やはり本当の意味での自立は難しいだろう。

ともあれいずれも立派だなと思った。夢や目標なるものは、具体的であればあるほど実現の可能性が高まる。何を為すべきかが明確になるからだ。でも、今それらがないことを恥じる必要もない。夢や目標というのは、さぁ持とうと意気込んで持てるものでもなければ、持てと言われて持てるものでもない。嬉しいこと、悲しいこと、楽しいこと、苦しいこと…これからさまざまなことを経験していく中で、ふと気がつけば追いかけている何かがあるはず。それが、夢であり目標というものだ。

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